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2017年9月

2017年9月30日 (土)

静かな静かな松木沢は秋の入口。

澄んだ空や、色づきだした森が、松木沢の音を吸収しているかのように、静かな1日でした。動物観察に来ている常連さんたちも、「今日は静かだねえ。動物がいないねえ。」と口をそろえて話していました。

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臼沢の森です。黄色が見え始めました。

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小屋前のぐみの木から、1粒恵みをいただきました。(甘い!+すっぱい!+シブい!)

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森びとの看板前に居たところ、子ぎつねがやってきました。

P1020702 秋の陽ざしとそよ風を受けて、冬毛をキラキラ、フサフサさせていました。

P1020710_2 鼻も濡れてツヤツヤ。とても健康そうです。野生のキツネも風邪をひくのでしょうか?人間を慕ってくれて嬉しいけれど、うつらないようにね。

静かなまま、舎人当番の2人はお昼ごはんです。

P1020713_2 常連さんのみどり市の大木さんが、午前中に立ち寄って、なすともやしときゅうりの差し入れをくださいました。

足尾の塚原さんは、朝松木沢に入る前の筆者に、ポテトサラダと小松菜のゴマあえを渡してくれました。

ありがとうございます。ごはんがとても進みました。

午後、生態観察に行っていたメンバーが戻って来て、感想を述べ合ったり、観察内容をまとめていました。

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その間、私たちは栗ひろいへ。

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P1020714 P1020720_3 96粒の森の恵みをメンバーで分け合いました。

帰宅後、さっそく茹で栗にしていただきました。噛むほどに甘味が増す栗でした。

午後3時を回ると小屋は日陰に。一気に肌寒くなりました。

松木沢は、静かに季節を渡って行きます。

(舎人:武田・唐澤)
本日の放射線量:0.149μ㏜。朝9時の気温:17℃。

 

2017年9月25日 (月)

秋晴れの松木渓谷、実り豊かな松木村に心を寄せ“森とも”と語り合う

本日は9月24日、朝から青空が広がりました。秋を探しに足尾を訪れる“森とも”の来舎に期待を膨らませ、“みちくさ”をオープンしました。

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9時20分、気温は23℃、爽やかな気候です。森びと広場周辺では多くの生き物が秋の訪れを満喫しているようです。

 森びと広場を歩いていると小さな虫がピョーンピョーンと飛んでいるので追いかけてみると、なんとハンミョウでした。羽に光が反射し“玉虫色”に輝いています。ハンミョウは“道先案内”をする虫とも言われるので、森ともの来舎準備に遊働楽舎に戻りました。

 

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9時40分、さっそく最初の訪問者です。わたらせ渓谷鐵道に乗り間藤駅で下車、大平山を目指す男性ハイカーです。間藤駅から“みちくさ”までは1時間ほどかかります。“みちくさ”で水分を補給し、大平山を目指して出発しました。

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11時00分、横浜から松木渓谷の散策に訪れた親子が来舎してくれました。煙害によって山が荒廃した状況や緑化活動、中倉山“孤高のブナ”の保護活動についても関心をもって話を聞いてくれました。

 

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11時40分、埼玉から松木渓谷を訪れた御夫婦が立ち寄ってくれました。岩のむき出しとなった山の緑化について話をしていると、“みちくさ”にキツネが顔を出し、「間近にキツネを見たのは初めて」と感激し、愛らしいキツネをカメラに収めました。またの来舎をお待ちしています。

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今日の昼食はコンビニの弁当でしたが、一品手作りのおかずが付きました。朝、塚原さんから「レンコンの煮物」をいただきました。おふくろの味です。塚原さん、ごちそうさまでした。

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午後、秋を探して散策すると、いのちをつなぐ生き物や実りが確認できました。昨日は秋分の日でしたから、今日から昼より夜の時間が長くなります。気温が下がってくると山の木々が色づいて来ます。実りの秋、そして、紅葉を楽しみに多くの森ともの訪問をお待ちしています。

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14時40分、本日最後の訪問者は、神奈川から松木の自然観察に訪れた男性です。松木渓谷は4度目ですが、冬に訪れているため“みちくさ”は初めての立ち寄りです。ライカのフィルム仕様のカメラを持ち、写真を撮るにも一枚一枚大切にシャッターを切っているとのことでした。

次回、松木訪問の際は、私たちの知らない“松木の自然”を伝えてください。よろしくお願いします。

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夏のあいだ多くのアキアカネが松木の空を飛び回っていましたが、めっきりと少なくなりました。里に秋の訪れを伝えに降りていったのでしょう。

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“天高く馬肥ゆる秋”弁当をもって、のんびりと“松木の森びと”になってはいかがでしょうか?多くの森とものみなさんの訪問をお待ちしています。

 

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(舎人:田岡耕司、清水 卓  本日の放射線量 0.180μsv/h)

2017年9月23日 (土)

静かに秋めいてきたお彼岸の中日

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今日はお彼岸の中日、橋倉舎人が放射線の計測の際に、農園で村松さんが育てていた黄色いの花と、民集の杜に咲いていたノギク?と道端チカラシバとススキを、旧松木村の入り口の墓石に手向けて来ました。松木に眠る人々へ敬意とご冥福を祈って…。

 

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コギツネが遊びに来ました!おやつをおねだり…かな?愛嬌を振りまいてくれてかわいいのだけれど…、気持ちをグッとガマンして、帰って行くのを見守りました。

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お昼を回っても気温は20℃、午前中は少し陽が差すこともありましたが、周辺の山も雲に覆われどんよりとした空模様。みちくさの中もストーブに火を入れようかと思うくらいの寒さ!

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広場のサクラも少しづつ色付きはじめ、虫の声だけが聴こえ、すっかり秋めいて来た「みちくさ」です。

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本日の舎人: 橋倉・小柴 (本日の線量:0.137μ㏜/h)

2017年9月18日 (月)

台風が自然にもたらすもの

本日は、昨晩台風18号が通過したこともあり、朝から気持ちのいい快晴でした。気温も朝9時の時点で25度もありました。強めの風が吹く中、みちくさをオープンしました。

すでにこの台風の通過を見計らってか、数名のパーティがすでに松木渓谷へむかっていました。川の状況をチェックするとそれほど水かさはふえてなさそうでした。

Img_5999 今日は、台風が通過したことから、昨日の雨の様子(昨日も松木にいました)と比べながら松木の自然を観察しました。

新松木では、ムラサキシメジがキノコの山をつくってました。

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バッタ(ツマグロイナゴ)がいっぱいみられました。

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トンボ(アキアカネ)もみえました。

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新松木の森では、ハチの巣があり、空き家になっているようでみちくさにもってきました。

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これはコガタスズメバチか、キイロスズメバチの昨年の巣ではないかと、みちくさに来訪の田口さんから教えていただきました。

キツネのがきて、落ちているアキグミや、ウワミズザクラの実を必死に食べてました。

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みると台風で、実が落ちたことがわかります。

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台風はこういことをもたらすのですね。

森の樹々をみると最後の夏のような日差しをいっぱいあびて吸収しているようでした。

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本日の来訪は、いつも写真を提供いただいている千葉からきている田口さんと、宇都宮在住で、登山同好会で来月、中倉山を予定して、下見にきたついでによっていただきました。

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色々なお話ありがとうございました。ぜひ、またよってください。

今日は、台風一過でちがった面での自然の様子を観察することができました。

本日の舎人: 武田・宮原 (本日の線量:0.127μ㏜/h)

2017年9月17日 (日)

森びとスタッフの皆様に感謝!

 台風18号の進路が心配ということもあって今日の「みちくさ」は昼にクローズしました。訪問者はゼロでしたが、当委員会の足尾宿「どくだみ荘」近所に住む塚原さんから感謝のメッセージが届けられましたので紹介します。ヤマナシ、クリ、コブシの気の早い葉は色づきはじめました。 

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Photo_3  それでは、塚原さんのメッセージです。「花が少しずつ姿を消している庭を眺める昼下がり、頭を余切ったのが森びとの皆様に感謝の気持ちを伝えよう!ということであった。

 何故なら、『森びと通信』に二度も載せて頂いたり、栃木ラジオでは高橋、倉橋さん私をアピールをしてくれたり、今月(9/1)の『森びと通信』23号では仁平スタッフから褒めちぎられたりと、会員になったばかりの私には恥ずかしいかぎりです。私は当たり前のことをしているだけのことですが、こうして皆様から感謝の言葉をもらうと人生最高であり、これを糧にこれからも続けていきたいと思っています。

Photo_4 塚原さん

Photo_5 夏の感謝デー

 7月の「夏の感謝デー」では、皆さんが苦労して植樹した「臼沢の森」で草刈りができました。急斜面の階段を何百段も登って、草を刈って、森びとの皆さんが大変であることを100%分かりました。

 「もうすぐです」、という松村スタッフの声に押され、登りきり、草を刈って後も下るまでをサポートして下さった松村さんに感謝です。これで眺めていた森から登れた「臼沢の森」になりました。また、背中を押してくれたのは斉賀さん。「みちくさ」で斉賀さんに、「東京から来るのは大変ですね」と言った私の一言に、斉賀さんは「電車に乗っていれば着くから」、というサラリとした言葉でした。感謝デーから数日後、「臼沢の森」頂上で撮った写真をアルバムにしてくれた森びとの唐澤さん。私の宝物がひとつ増えました。こうしてトントン拍子で参加できたのも皆様の心の配慮のお蔭です。ありがとうございました。

Photo_6  朝早くから夕方遅くまで活動していた高橋さん達の姿は、今も鮮明に頭に残っており、何か“心”を惹かれています。はじめは「おはようございます」の挨拶から、「みちくさ」でお昼を一緒に食べながらの話は私の愉しみのひとつになっています。

Photo_7  今では沢山の方達との出会いがあり、そんな中では雨上がりの日にはミミズが道路に出てくる話、朝顔のツルは一日かけて左回りで巻き付けていく話などはしっかりノートに書き留めてあります。雨、雪、風の強い日もたくさんありましたが、「大変だネ、この人達に奉仕する事なんてなんでもないよね」の私の言葉に、主人もうなずきます」。

P9178475  塚原さん!心温かいメッセージを届けて頂きありがとうございました。二歳のキツネたちにも人の心が届けられれば嬉しい。世界の人々に”森と生きる心”を届くように生涯森づくりを続けたいものです。(舎人 小井土英一)

 

 

2017年9月16日 (土)

晩秋を思わせる松木沢で、一足早い冬支度!

 9時00分、「みちくさ」の寒暖計は16℃を示していました。舎人・岡安さんの「いやーっ寒いね!」という声はちっとも不思議とは思えませんでした。ラジオでは台風18号が徐々に近づいて来る様子を伝えていますが、災害に遭わないように願うばかりです。ここ松木渓谷入口でも時々強い風が吹き、森びと旗がパタパタと音をたて大きくなびき、窓枠のサッシから「ピューピュー」と風が音をたてていました。外を見ると鉛色の雲が次々に動いていきます。

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  午前中は詰まった沢水の道管を掃除し、その後は、竹細工で余った竹を冬用の薪にしました。これで寒い時に訪れる方々の暖がとれます。自然の恵みに感謝です。正午になっても気温は17℃、気温はほとんど上がりません。いきなり晩秋の装いのようでした。外では、二歳のキツネ二匹が興味深そうに私たちを見ていました

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 こんな時でも、僅かな時間を精一杯使って花を咲かせ、世代を残そうとしている草花が沢山目に入りました。

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 そんな松木渓谷を2組4人の方々が通りかかりましたが天候の急変を気にしてか、「すいませんが急ぎますので失礼、またの機会に寄らせて下さい」と足早に帰路についていました。

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秋と言えば収穫の秋です。「みちくさ」の廻りに生きる「ミズナラ」「ウワミズサクラ」には沢山のご馳走が実っています。 越冬する動物たちのエネルギーになります。私たちもウワミズサクラの実を食すると、塾した実がとても甘く味わい深いものでした。熊が好むのが分かる気がしました。

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 間もなく、すべての生き物たちはあちらこちらから秋の恵みの恩恵を受けますが、そろそろ松木渓谷もその季節になってきました。森からの恩恵はすべての生き物たちのものですが、それを忘れて人間が独り占めするとそのしっぺ返しは必ずといって起こります。その事を肝に銘じた一日でした。本日の訪問者はありませんでした。本日の舎人は岡安・福田でした。放射線線量は 0.124μ㏜/hでした。

2017年9月10日 (日)

足尾・松木渓谷入口の自然を独り占め?久しぶりに五感を磨く

Photo  清々しいほどの秋晴れということもあってか、9時前に「みちくさ」オープン準備をしていると双子の子を抱いた親子が松木川上流から歩いてきた。「おはようございます!」と挨拶。昨夜は松木川の河原で一泊して、自然を満喫した様子。

Photo_2  準備が終わり、放射能線量を計測しようと歩き出すと、男女3人の釣り人が上流へ向って行った。とても楽しい雰囲気でした。

Photo_3  天空では飛行機が飛ぶ音と松木川の水の流れの音、そして、残り少ないウワミズザクラの実を食べているヒヨドリの警戒心音、カケスが舞う時に鳴く「ギャー、ギャー!」という声が気持ちを和ます。

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Photo_5  10時を過ぎると、ツクツクボウシが鳴きはじめ、木々の枝にはシジュウカラが幹の隙間にいる虫を探している。なんとも言えない秋を独り占めしているようなひと時。気温は28度だというのに爽やかな沢風が心地よい。

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Photo_8  早めの昼食をしていると、上流から男性が歩いてきたので「お茶どうぞ!」と声をかけると「ありがとうございます」と寄ってくれた。男性は、足尾グランドキャニオンをアタックして中倉山登頂を試みていたが、途中、気力がなくなり山頂を断念した、と言って冷たい緑茶を飲んでいた。

Photo_9  話をしていると当委員会のブログ「みちくさ日記」をたまに見ていると言う。足尾の山々に相当登っているらしく、足尾の自然を楽しんでいる館林の男性でした。

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Photo_14 草地にはタテハの仲間の蝶、甲虫・センチコガネ、ヒカゲの仲間等の虫たちが忙しそうでした。

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Photo_12  14時過ぎ、シニア男女が小型自転車に乗って上流へ行った。以前にも来たらしく、当時の想いを描きながら自転車を押している様だった。三時頃には気分良さそうに帰って行った。 

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Photo_16 三時を過ぎても静かな松木渓谷入口。鳥の鳴き声も止み、聴こえてくるのはコオロギ等の秋の虫の鳴き声だけ。その声も対面の細い沢に流れる水の音に消されそうになる。今日は目と耳が鋭くなった気がした。

(本日の放射能線量は0.135μSv/h、舎人:高橋佳夫)

2017年9月 9日 (土)

秋晴れの足尾

足尾に向かう途中、秋晴れの中、雲に覆われた日光連山

Photo_6 今日の足尾は、気温25℃、晴れ(9:00現在)清々しい一日の始まりです。

Photo_7 Photo_8 Photo_9 放射線量を計測中、作業小屋で、子キツネが出迎えてくれました。

Photo_20 「みちくさ」に寄ってくれた方は、横須賀からイヌワシの写真を撮りに来た男性2人。2度も松木渓谷を往復しましたが、残念ながら撮れず帰路につきました。

 桐生から女性一人の方が、松木渓谷散策後に寄っていただき同県人の岡部くん、森作業の松村宗さんと話がはずみ、ブログを楽しみにしていますと帰られました。

Photo_10 岡部くんは、ドローン操作の訓練です。上達のこつはと聞くと、実践と慣れとの事。私も、ドローンに初挑戦し、2,3メートルの高さと左右に飛ばしましたが、壊してしまうのではと怖かったです。

Photo_11 Photo_12 Photo_13 前回に置いた岩塩が、無くなっていたので石をちょっと動かし、岩塩を置いたところ

Photo_14 元の石のところに蝶々、岩塩の上にはトンボが止まっていました。

Photo_15 昼食には、塚原さんお手製の煮物を美味しくいただきました。塚原さんごちそうさまでした。

Photo_16 午後、ふと「みちくさ」入口の柱を見ると後ろ足としっぽを食われたカマキリが傷を癒すように止まっています。

Photo_17 秋の実、ウワミズザクラ、柿(渋柿)の実が豊作です。

Photo_18 Photo_19 (森作業:松村宗 舎人:岡部、小川 本日の放射能線量:0.133μ㏜/h)

2017年9月 3日 (日)

久しぶりに太陽が顔を見せ、秋の気配感じる松木の里

雲一つない青空。久しぶりに太陽が顔を見せてくれた9月最初の日曜日。ススキやチカラシバがそよぎ始め、コオロギが鳴き、バッタが舞い、吹く風は秋の匂いがして、松木の里は秋の装いを始めました。

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12時少し前、今日最初の訪問者は宇都宮市に住むⅯさん親子でした。日光白根山に登ろうと家を出て来たのですが、中禅寺湖方面に行く車が多く、混んでいるようなので急遽、足尾方面に変更して来たとのこと。松木渓谷ハイキングを楽しみ、静かで自然と歴史の深さに感激しました、と語ってくれました。息子さんは、中学1年生、小学4年の頃から父親と登山を楽しんでいました。

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13時過ぎには、以前も寄ってくれた矢板市のTさんが来舎してくれました。足尾の山には幾度となく訪れ、あまり人が通らないような尾根をさがして歩くことに挑戦している方で、今日も松木川を横切って対岸の尾根に取りつき、尾根を登って中倉山に行ってきましたと言っていました。

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ふと、対岸を見ると人面壁を発見。草のくぼみの影が目のように見えています。太陽の位置が変わるとキツネか竜の顔にも見えてきました。ぜひ足尾に来て自分の目で確かめてみてはいかがですか。

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P1020327 最後は、今日もキツネに癒されて帰途に着きました。(舎人:松村宗雄、加賀春吾。本日の放射能線量:0.141μ㏜/h)

2017年9月 2日 (土)

秋も近づく9月が始まりました!

日光駅に朝着くと、ちょうど雨があがったところでした。外は肌寒く、乗客からも”寒い”に近いつぶやきがちらほら聞こえていましたが、空を見あげると好天に向かいそうな様子。足尾についたころには少しづつ青空が見えてきて、雲をところどころまとった山肌がくっきりと見えます。午前中は好天にうって変わり、また午後には曇り空、そして夕方から再び天気が良くなるという一日でした。

Img_0743Img_0760 この時季になると、こんなにいたんだ!というくらいの虫の声が聴こえてきます。いまを一所懸命に鳴きとおす虫の声と、夏の頃とは明らかに違う風が、秋の近づきを知らせてくれていました。

Img_0746 みちくさにつくと、すぐに子ギツネが近づいてきました。びっくりするほど人になついています。誰かがエサをやっているのでしょうか。可愛いので気持ちは分からなくはないですが、やはり野生は野生。人のエゴだけでエサを与えると思わぬ悲劇を生むことさえあるようです。Img_0750朝方の雨と寒さもあって、大方の予想通り、訪問者はなかなか現れません。午前中に水場の整理と植樹予定場所の測量を、午後にはポット苗の整理などで時間を過ごしていました。Img_0762南相馬植樹祭のどでかポスターを貼りました!

P9020001 ビオトープを整理していたら、写真家の横田さんがクマを追って対岸を眺めていたので、声をお掛けすると気さくに立ち寄って話をしてくださいました。対岸にいた親子のクマ3頭が今週に入ってからずっと見られなくなったのだけれど、もしかして見られるかもしれないと思い、最後と思って観察に入っている、とのことでした。さまざまなクマの生態や行動など、初めて聞く話につい引き込まれます。たび重なる人里への熊の出没を聞く昨今、足尾でクマの被害を出さないためにも自分がもっと話をしていかなければいけない、ということで、今年に入ってからは請われるままに話をしているのだとか。森びとでもお願いしたいと伝えると快諾頂きました。近いうちに企画しますので、その際にはお知らせしますね。Img_0792 Dsc02738明日は天気が良くなりそうです。動物も頻繁に見られる季節ですので、ぜひ足尾におでかけください。(舎人 斎賀 小黒 線量 0.136μSv)

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