晩秋を思わせる松木沢で、一足早い冬支度!
9時00分、「みちくさ」の寒暖計は16℃を示していました。舎人・岡安さんの「いやーっ寒いね!」という声はちっとも不思議とは思えませんでした。ラジオでは台風18号が徐々に近づいて来る様子を伝えていますが、災害に遭わないように願うばかりです。ここ松木渓谷入口でも時々強い風が吹き、森びと旗がパタパタと音をたて大きくなびき、窓枠のサッシから「ピューピュー」と風が音をたてていました。外を見ると鉛色の雲が次々に動いていきます。
午前中は詰まった沢水の道管を掃除し、その後は、竹細工で余った竹を冬用の薪にしました。これで寒い時に訪れる方々の暖がとれます。自然の恵みに感謝です。正午になっても気温は17℃、気温はほとんど上がりません。いきなり晩秋の装いのようでした。外では、二歳のキツネ二匹が興味深そうに私たちを見ていました
こんな時でも、僅かな時間を精一杯使って花を咲かせ、世代を残そうとしている草花が沢山目に入りました。
そんな松木渓谷を2組4人の方々が通りかかりましたが天候の急変を気にしてか、「すいませんが急ぎますので失礼、またの機会に寄らせて下さい」と足早に帰路についていました。
秋と言えば収穫の秋です。「みちくさ」の廻りに生きる「ミズナラ」「ウワミズサクラ」には沢山のご馳走が実っています。 越冬する動物たちのエネルギーになります。私たちもウワミズサクラの実を食すると、塾した実がとても甘く味わい深いものでした。熊が好むのが分かる気がしました。
間もなく、すべての生き物たちはあちらこちらから秋の恵みの恩恵を受けますが、そろそろ松木渓谷もその季節になってきました。森からの恩恵はすべての生き物たちのものですが、それを忘れて人間が独り占めするとそのしっぺ返しは必ずといって起こります。その事を肝に銘じた一日でした。本日の訪問者はありませんでした。本日の舎人は岡安・福田でした。放射線線量は 0.124μ㏜/hでした。
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