日曜の朝は孤高のブナから、ではなく「みちくさ」松木から
今日はみどりの日。愛読の毎日新聞はいつもは青い題字が緑となって、地元、下野新聞も森の問題が一面でした。そして、TBSのサンデーモーニングの「風をよむ」のコーナーでは森の特集として、なんと、わたしたち森びとの活動が紹介されました。
YouTube: 旧足尾銅山近くに立つ「孤高のブナ」 煙害で消失した森を再生する懸命の試み【風をよむ・サンデーモーニング】|TBS NEWS DIG
「みちくさ」のスタートは9時ですが今日は少しだけサボって(スミマセン)足尾町にある仲間のお宅にお邪魔し、まずはみんなで番組を見ることに。
どんな風に紹介されるのか、取材時の話を聞いたりしながら期待感は高まります。番組では、公害の原点と言われる足尾の煙害を背景に、その象徴である「孤高のブナ」が紹介され、私たちの保護活動と、20年にわたる植樹活動について紹介されました。
思った以上に丁寧にそしてたっぷり紹介頂き、皆わがごとのように(わがごとではありますが)喜んでおりました。終わってからはたくさんのメッセージが届き、まだまだテレビの力の大きさは健在だと感じ入りました。膳場さんはじめ取材にかかわった皆さま、本当にありがとうございました。みちくさにもまたお立ち寄りください。
というわけで、興奮冷めやらぬ中、いつもの「みちくさ」がスタートです。みどりの日にふさわしい新緑にピンクの八重桜が映えます。オオルリの複雑な鳴き声とウグイスの安定感のあるさえずりにキジのケンケーンがアクセントとなって響きます。目の前をアナグマが横切りましたが、病気なのか喧嘩でもしたのか目のあたりがただれて痛々しく見えました。森びと広場の大きな石がめくれていたので、もしかしたらクマが現れ、そしてもしかしたら格闘の痕だったりするのかも。
今日は舎人(みちくさ担当)がいつもより1名多いので、私はスタッフの済賀さんに教えてもらいながら、植樹地の一つである「りんねの森」の食害防止柵(幹ガード)のメンテナンス作業を行いました。そのために鉄の棒を地面に刺すのですが、20センチも入るとたいがい岩に行き当たります。お陰で手に力が入らなくなるぐらいトンカチで叩くはめになりましたが、表土が思いのほか薄いことに驚きました。土ができていない。これが足尾の現状なのでしょう。見た目では緑が増えてはいますが、本当の森になるにはまだまだ長い月日が必要そうです。
また、別働で、もう一つの植樹地「民衆の杜(東)」の植物を調査したところ、今回初めて「ギンラン」を観察することができたとの報告がありました。それもかなり多くでたようです。他にも確認できた植物を少し紹介します。
午後にニゴリ沢を目指して6名のパーティが奥に進んでいきました。うーん、楽しそう。
その後、群馬の渋川からいらしたお二方が散策の帰りに立ち寄ってくださりました。昨年末にも来ていただいた親子で、お父さんはなんと8●歳(見えない!)。今回も森びとのタオル購入にて活動にご協力頂きました。いつもありがとうございます!四季の変化も楽しいですし、たくさんの動物や鳥(や人)たちが出迎えてくれますので、次もまたぜひ遊びに来てくださいね。
GWも後半、毎年言っておりますが、この季節の足尾は超穴場です。街歩きもできますし山歩きもできる。そして疲れたらぜひ、ちょっと足を延ばしてみちくさにお立ち寄りください。(舎人:橋倉、清水、小黒)
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