秋も近づく9月が始まりました!
日光駅に朝着くと、ちょうど雨があがったところでした。外は肌寒く、乗客からも”寒い”に近いつぶやきがちらほら聞こえていましたが、空を見あげると好天に向かいそうな様子。足尾についたころには少しづつ青空が見えてきて、雲をところどころまとった山肌がくっきりと見えます。午前中は好天にうって変わり、また午後には曇り空、そして夕方から再び天気が良くなるという一日でした。
この時季になると、こんなにいたんだ!というくらいの虫の声が聴こえてきます。いまを一所懸命に鳴きとおす虫の声と、夏の頃とは明らかに違う風が、秋の近づきを知らせてくれていました。
みちくさにつくと、すぐに子ギツネが近づいてきました。びっくりするほど人になついています。誰かがエサをやっているのでしょうか。可愛いので気持ちは分からなくはないですが、やはり野生は野生。人のエゴだけでエサを与えると思わぬ悲劇を生むことさえあるようです。朝方の雨と寒さもあって、大方の予想通り、訪問者はなかなか現れません。午前中に水場の整理と植樹予定場所の測量を、午後にはポット苗の整理などで時間を過ごしていました。南相馬植樹祭のどでかポスターを貼りました!
ビオトープを整理していたら、写真家の横田さんがクマを追って対岸を眺めていたので、声をお掛けすると気さくに立ち寄って話をしてくださいました。対岸にいた親子のクマ3頭が今週に入ってからずっと見られなくなったのだけれど、もしかして見られるかもしれないと思い、最後と思って観察に入っている、とのことでした。さまざまなクマの生態や行動など、初めて聞く話につい引き込まれます。たび重なる人里への熊の出没を聞く昨今、足尾でクマの被害を出さないためにも自分がもっと話をしていかなければいけない、ということで、今年に入ってからは請われるままに話をしているのだとか。森びとでもお願いしたいと伝えると快諾頂きました。近いうちに企画しますので、その際にはお知らせしますね。 明日は天気が良くなりそうです。動物も頻繁に見られる季節ですので、ぜひ足尾におでかけください。(舎人 斎賀 小黒 線量 0.136μSv)
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