2015年6月27日 (土)

“みちくさ”の虫の番人・蜘蛛に感謝です

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 毎年この時季になると“みちくさ”内に虫の侵入阻止をしてくれる番人が現れ、入口や窓辺でその仕事ぶりが見えます。先週から番人は入口で見張っています。今日も声をかけて入口を開けました。

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 昨日からの雨が止んだ松木渓谷入口の地は草に滴が残り、中倉山周囲の稜線はガスに隠れていました。

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 とても静かな草地では若い鹿が朝食を食べていました。気温は17度、曇り日の一日がはじまりました。

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 松村さんが小さな畑でサトイモ等を育てていますが、今日はその傍に金ゴマの種を蒔き、初秋には実を付けてくれることを願いました。

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 雨が止んで少しばかりの水蒸気が石から蒸発している時、ツマグロヒョウモン(雌)が石に舞い降りてきました。やはり気持ちが良いのでしょうか。

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 こんな天気ですので松木渓谷を訪れる方はいません。そんな時には「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)の草刈りです。仁平さんが周囲の草刈りをやってくれました。

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 五時頃になると臼沢の森上空には青空が見えてきました。久しぶりに明日は梅雨の中休みでしょうか。松木渓谷を訪れる皆さんとの出会いが楽しみです。

 (舎人:高橋、仁平、本日の放射線量は0,20μSvでした)

2015年6月21日 (日)

天候不順の雨も、生きものにとっては最高のご馳走!

本日は、天候不順のため足尾・松木沢渓谷を訪れる「森とも」はおりませんでした。

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2 降雨時は、DVD「帰ってきたツキノワグマ」を鑑賞しました。肥料木であるヤシャブシが足尾に植えられた理由を再度学びました。足尾の土壌には窒素が無いため、ヤシャブシは、根球菌から空気中の窒素を取り入れて育つという特徴をもっています。

 これは、今年と昨年のヤシャブシの実です。

4 5 この実は、風の力などを借りて、子孫を残すための役割を果たしました。

雨の合間に、遊働楽舎「みちくさ」の周辺を散策し、遊働楽舎からメートルの距離に、多くの動植物が棲息していました。

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8 10 『シカ』『キツネ』『ウラギンヒョウモン』『ウラギンヒョウモンの幼虫(?)』『野イチゴ』『ハハコグサ』などの見ることが出来ました。

本日の線量(0,176μ㏜/h        舎人<福田・松井>

みちくさにビッグなお客様

6月20日(土) 午前中の松木沢は良いお天気でした。24℃と快適です。

ホオジロのさえずりが心地よく響く中、突然ビッグなお客様がお見えになりました。林野庁の今井敏長官です。昨年11月23日「森びと設立10周年感謝のつどい」には、来賓でお越しいただきました。以来、森びとの活動や松木沢を見たいと思われていたそうです。臼沢の森、中倉山の孤高のブナの木、南相馬市や民集の杜での植樹についてお話したり、周囲の山肌や空を舞う鳥を眺めたりと、ご多忙の中の貴重なひと時をご一緒させていただきました。

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けれど、私では不十分な説明しかできず歯がゆい思いでした。もっと学ばなくてはと痛感しました。今井長官、ぜひまたお越しください。関東森林管理局の皆様、ありがとうございました。

帰りがけに民集の杜に立ち寄っていただきました。無線機で連絡が取れたので、スタッフの鎌田さん、橋倉さん、松村さん、加賀さん、福田さん、ゲストの佐藤さんがお迎えしました。

小川さんは、臼沢の森上部のネット点検にでかけました。

↓涼やかな道。

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↓臼沢の森と次の世代のミズナラ。

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↓元気な臼沢の乙女。

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↓古河鉱業の植樹したサクラがシカの食害に遭っていました。

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↓作業中の小川さん(〇印)。苗木にオレンジのテープをつけて草刈りに備えています。肉眼では何をしているか見えないほどの小ささですが、大自然に溶け込んでいて、こういう時、人間は自然の一部なのだと実感します。

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すべての生き物は自然の一部。それぞれ姿かたちは違えど同じ命。そして、それぞれの命をしっかり生きているのですね。Photo_11

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次のお客様は、林政学専攻の東京大学大学院生さん6人。3名の方は中国からの留学生さん。足尾について修士論文を書く方に協力して、足尾~松木沢を見に来たそうです。足尾の公害と植林の歴史を、母国の中国だけではなく世界の礎にしたいと話してくれました。世界を広く見ていることに感動しました。皆さん興味津々で、色々質問いただいたり、10年前の足尾が映るVTRに釘付けになったりしていました。募金もありがとうございました。次はぜひ植樹に来てくださいね!

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 ↓学生さんが発見。2頭の鹿は、こちらをじっと見つめた後、軽やかにジャンプして森の奥に去っていきました。

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14時ごろから日が陰ってきました。挨拶に来てくれた“ツネ”は、しきりに身体を掻いていました。梅雨時で虫が増えて苦労する時期なのでしょうか。目が合うと、何か心が通じ合いそうです。

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その後お客さんはありませんでした。トイレの電気と換気扇がつくように、小川さんが作業しました。これで、暗い日も暑い日も快適です。15時半頃にはとうとう雨が降りだしました。今日の大勢の方や生き物たちとの出逢いを思い返しながらみちくさを閉じました。

本日の線量(0,177μSV/h)  <舎人:小川・唐澤>

2015年6月14日 (日)

夏の準備する松木沢渓谷

6月13日(土)9時30分「みちくさ」気温は、28℃

11時40分には32℃となり暑い一日のはじまりです。

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Photo_3 上の写真は、クライマーが松木渓谷頂上で一休み中

下の写真は、ヤマナシの木が元気に育っています。

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Photo_5 オタマジャクシもうすぐに足が出てきそうです。

午前中は、来舎ありませんでした。

午後に桐生ロータリーアクトクラブの皆さん30人が

植樹の後に寄ってくれて絵や写真に感動していました。

また、女の子があな熊の画像に見入っていました。

本日の線量(0,171μSV/h)  <舎人:小川・仁平>

松木沢渓谷は、新緑の季節が訪れています

 

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 今日の松木沢を訪れるハイカーの人たちは、昨晩に降った雨の影響なのか数人でした。昨日は、森びとブログにも掲載されている群馬県桐生ローターアクトクラブの植樹祭でした。皆さんが植えた苗木にとっては、恵みの雨でした。 今日は、植樹祭の片づけを行うために現地に入りました、苗木たちは水分をたくさん吸っているように見えました。(元気に育っていますよ~)

 “みちくさ”を訪れた本日最初のお客さんは、男性二人連れで立ち寄ってくれました。太田市と足利市の方でした。森びとグッズ(みちくさに立ち寄り記念として置いてあります。)を買い求めてくれました。また、カンパもしていただきました。(ありがとうございます。)(苗木代として使わしてもらいます   お昼頃、以前にも紹介しました。塚原さんが「足尾ふるさと森づくり植樹祭」で植えた苗木を見に来たついでに、美味しい差し入れと一緒に訪れてくれました。昼食時でしたので、森びと(5名)塚原さんと一緒に楽しいおしゃべりの時間を過ごしました。午後は、数人のハイカーが急ぎ足で帰っていきました。声を掛けましたが「時間がないので~」という返事がありました。(今度来たときは立ち寄って下さい~)今日の天気は、午後に25度を超える温度となりました。

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本日の線量(0,178μSV/h)  <舎人:小井土・仁平>

2015年6月 8日 (月)

驚き・心配、感動。いのちの大切さを実感した一日でした。

本日は6月7日(日)、朝から青空が広がり快晴です。

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9時00分の気温は23℃、森ともの皆さんが訪れてくれるのを心待ちにしながら“みちくさ”をオープンしました。 

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9時30分頃、森の静寂を破るように救急車のサイレンの音が聞こえてきました。

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「工事の人に何かあったのか、はたまた、登山者に何かあったのか」と心配をしていたところ、ロッククライミングをしていたクライマーが滑落して怪我をした模様で、レスキュー隊の皆さんが救出に向けた打ち合わせを行っていました。場所が「ウメコバ沢」らしく、徒歩で救出に向かうには1時間半ほどかかる場所です。一刻も早い救出を目指しヘリコプターの出動を要請されたようです。足尾のジャンダルム・松木渓谷はロッククライミングやアイスクライミングで有名な場所ですが、危険も伴い、事故も発生している場所でもあります。ほどなくヘリコプターの音が聞こえ“みちくさ”上空を過ぎ、松木渓谷に向かって行きました。要請から現地到着までの速さと、消防隊員のみなさんの連携に、いのちを守るプロの姿を見ることができました。命に別状は無いことを知りほっとひと安心です。

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「安全」に絶対は無く、「危険」を一つ一つ取り除く努力の結果だと言われます。安全登山、安全なクライミングをするために「段取り八分(120%の準備)」と、“みちくさ”で一服し、こころと体にゆとりを持たせていただければ幸いです。

 

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11時頃、宇都宮からハイキングに訪れた男性が立ち寄ってくれました。はじめて松木渓谷に来たそうです。ぜひ森づくりにも参加していただき、一緒に山と心に木を植えましょう。

 

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昼過ぎ、森びと広場周辺では、オオルリの鳴く声が聞こえてきました。ブルーの綺麗な小鳥が小枝でさえずる様子を見ることが出来ました。草むらに目を移すと、小さなバッタが飛び跳ねています。ヤマアカガエルのオタマジャクシもまん丸に太ってきました。成長が楽しみです。

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 今日もキツネの“ツネちゃん”が森の中から現れました。子供たちのエサ探しでしょうか。

 

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 午後も3時を過ぎると入山したハイカーが順に下山して行きます。

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 そろそろ店じまいかと思っていると、3時半頃一人の女性登山者がみちくさ前を通りかかりました。時間も遅いことから、疲れているだろうなと思い「コーヒーを入れますから休んでいきませんか」と声をかけ話しをうかがうと、「以前、中倉山を登った時に反対側(日光側)の山から中倉山の壁を見たくなった」という動機から、朝早く宇都宮を出発し、6時半から足尾(阿蘇沢)→社山→大平山→大ナギ沢のルートを踏査したそうです。途中で霧がかかったものの晴天のもとジャンダルムの壁を見ながら下山してきたとのこと。「尾根歩きと中倉山の眺めは最高」と、今日撮ってきた写真を見せていただきながらお話をうかがいました。撮った写真の中に中倉山山頂付近に立つ“孤高のブナ”が写っているではありませんか。びっくりです。次回登る機会がありましたら是非声を掛けてくださいとお願いをしました。

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 ノートには「足尾ジャンダルムを見ながら下るコースはとてもすてきでした。また歩きたいと思います。ビバ足尾、くるたびに感激しています。」と記してくれました。楽しい“登山紀行”を聞かせていただきありがとうございました。

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 驚き・心配と感激の一日でした。岡安さんはポット苗の草取りもしてくれました。

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間もなく梅雨に入りますが、森の木々や苗木にとっては“いのちの水”です。根に雨水を蓄え、土壌に浸透し、長い年月をかけて地下水として、表層水は川へと流れ、私たち生物の“いのち”もつないでくれます。ここ足尾はまだまだ“はげ山”が広がります。森とものみなさんと共に、自分と愛する人のいのちを守るために山と心に木を植えましょう!

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(舎人:岡安、清水  本日の放射線量 0.172μsv/h)

2015年6月 6日 (土)

松木沢渓谷入口の青空がとても綺麗でした

 

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 松木沢渓谷は初夏を感じさせる一日でした。周囲のみどりと青空がとても素晴らしく輝き生き生きした色でした。気分も身体もリフレッシュできた気がします。

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 朝、9時少し前に「みちくさ」をオープンすると最初の訪問は“ツネちゃん”でした。声をかけると子ぎつねたちの餌を探しに森へ去っていきました。

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 今日は気分の良い初夏の陽気でしたが、松木渓谷を訪れた方々は20名程のハイカー一組でした。皆さんとはあいさつと中倉山のブナの情報交換をした程度で別れました。

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 そんなわけで今日は、初夏の陽気を伝えしするだけです。

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 「どくだみ荘」に帰えると玄関にレタスが沢山置いてありました。これは松村スタッフが育てたレタスと分かりました。野菜が高いこの時期に沢山のレタスを届けてくれた松村宗雄さんありがとうございました。(舎人:岡安、高橋・本日の放射線量は0,19μSv/h)

 

2015年5月31日 (日)

真夏日を和らげる足尾・松木沢の草木

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 朝の気温は25度、エゾハルゼミが朝から大合唱でした。時々、強い西風が吹く日でしたので、木々の葉から蒸発する水蒸気を含んだ谷風を運んでくれましたので暑さは感じませんでした。

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 昼食時、遊働楽舎を訪れた塚原さんと話をしていると、男性が「孤高のブナが見える場所はどこまでいけばよいか」、と声をかけてきました。場所を教えてやると、楽しそうに松木渓谷へ歩を進めて行きました。 

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 塚原さん(女性)が先日の植樹祭の感想をノートに書いてくれました。「今月23日、初めて植樹祭に参加しました。「ひとり15本を植えます」、という説明に私で大丈夫かなあー、という不安はありましたが、足元はすでにスタンバイしていました。初めてなので一番奥まった所に場所をとり、慣れないシャベルで穴を掘りました。根が張りやすいように大きな石を除いて、“根付いてね”と声をかけて植えました。このようなことが“山と心に木を植える”というのかと思いつつ、このブナやミズナラがジャックと豆の木のように大きくなってくれないかなあー、と願ってしまいました。

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 植林が終わって周囲を見ると、広い敷地が小さな木々たちの林になっていたことに感動しました。心地よい疲れを感じながら、有意義な一日を過ごさせていただきありがとうございました。地元に住んでいる私にできることをやりながら、森びとの一員として応援していければと思った日でもありました」。

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 午後3時頃、森びと看板の前には高校生らしい皆さんが案内人の話を聞いていました。気温は26度でしたが、谷風が心地よい空気を運んでいました。

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 足元では、バッタの子供たちも風になびく草の陰を飛び回っていました。

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 それが近ずくのを待っていたのがトカゲでした。

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 トカゲなどを狙っているのが「ツネちゃん」(ホンドキツネ)でした。(舎人:高橋、本日の放射線量は0.17μSv/hでした)

 

2015年5月30日 (土)

若者たちの歓喜とハルゼミの合唱が織りなす松木沢の初夏の陽気

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 今日の足尾・松木沢渓谷入口の気温は午前中25度を過ぎました。そんな中で松木沢は朝から賑わっていました。若者たちが旧松木村跡地で植樹祭をしていました。

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 みちくさの訪問者は、10時過ぎに大竹さんご家族でした。大竹さんは昨年の同時期にもみちくさに寄ってくれた方でした。本日も足尾の写真を撮りに来たそうです。

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 午後になると東さんが登山の帰りに寄ってくれました。太平山に登った後に寄ってくれました。「正面に見えた中倉山が美しかった」と話してくれました。

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 15時頃になると濁り沢の岩を登ってきた3人のクライマーが立ち寄ってくれました。3人はコーヒーが美味しいとお代わりをしていました。明日は足尾のジャンダルムをアタックすると言っていました。

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 まだ5月だと言うのに、周囲の森からはエゾハルゼミが終日の合唱コンクールをしていました。(舎人:岡安、金子・本日の放射線量は0.174μSv/h)

 

2015年5月29日 (金)

足尾の、新緑を見にきません

23日は、朝から晴天で「民集の杜」では、第34回足尾ふるさとの森づくり植樹祭が340名の

参加者で賑わっていました。 植樹祭の参加者がみちくさに寄ってくれることをきたして、みちくさの

オープン準備をしました。松木沢への旅人、ハイカー、登山者の人たちの姿はみられませんでした。

足尾の木々の緑の色も日毎に濃くなって来ました。

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植樹祭の人たちが、植樹会場の方にいなくなると、森の方からホオジロやノビタキなどが、みちくさ

の周りの木々に姿を現して、綺麗な声で泣き始めました。 時折山の方からエゾハルゼミが聞こえて

きました。

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お昼前には、岸井理事長が、みちくさを訪れてコーヒを飲みながら、展示してある資料などを見て

いました。

久しぶりにもんぺ隊の方々が、みちくさを訪れてくれました。

舎人  田岡

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