驚き・心配、感動。いのちの大切さを実感した一日でした。
本日は6月7日(日)、朝から青空が広がり快晴です。
9時00分の気温は23℃、森ともの皆さんが訪れてくれるのを心待ちにしながら“みちくさ”をオープンしました。
9時30分頃、森の静寂を破るように救急車のサイレンの音が聞こえてきました。
「工事の人に何かあったのか、はたまた、登山者に何かあったのか」と心配をしていたところ、ロッククライミングをしていたクライマーが滑落して怪我をした模様で、レスキュー隊の皆さんが救出に向けた打ち合わせを行っていました。場所が「ウメコバ沢」らしく、徒歩で救出に向かうには1時間半ほどかかる場所です。一刻も早い救出を目指しヘリコプターの出動を要請されたようです。足尾のジャンダルム・松木渓谷はロッククライミングやアイスクライミングで有名な場所ですが、危険も伴い、事故も発生している場所でもあります。ほどなくヘリコプターの音が聞こえ“みちくさ”上空を過ぎ、松木渓谷に向かって行きました。要請から現地到着までの速さと、消防隊員のみなさんの連携に、いのちを守るプロの姿を見ることができました。命に別状は無いことを知りほっとひと安心です。
「安全」に絶対は無く、「危険」を一つ一つ取り除く努力の結果だと言われます。安全登山、安全なクライミングをするために「段取り八分(120%の準備)」と、“みちくさ”で一服し、こころと体にゆとりを持たせていただければ幸いです。
11時頃、宇都宮からハイキングに訪れた男性が立ち寄ってくれました。はじめて松木渓谷に来たそうです。ぜひ森づくりにも参加していただき、一緒に山と心に木を植えましょう。
昼過ぎ、森びと広場周辺では、オオルリの鳴く声が聞こえてきました。ブルーの綺麗な小鳥が小枝でさえずる様子を見ることが出来ました。草むらに目を移すと、小さなバッタが飛び跳ねています。ヤマアカガエルのオタマジャクシもまん丸に太ってきました。成長が楽しみです。
今日もキツネの“ツネちゃん”が森の中から現れました。子供たちのエサ探しでしょうか。
午後も3時を過ぎると入山したハイカーが順に下山して行きます。
そろそろ店じまいかと思っていると、3時半頃一人の女性登山者がみちくさ前を通りかかりました。時間も遅いことから、疲れているだろうなと思い「コーヒーを入れますから休んでいきませんか」と声をかけ話しをうかがうと、「以前、中倉山を登った時に反対側(日光側)の山から中倉山の壁を見たくなった」という動機から、朝早く宇都宮を出発し、6時半から足尾(阿蘇沢)→社山→大平山→大ナギ沢のルートを踏査したそうです。途中で霧がかかったものの晴天のもとジャンダルムの壁を見ながら下山してきたとのこと。「尾根歩きと中倉山の眺めは最高」と、今日撮ってきた写真を見せていただきながらお話をうかがいました。撮った写真の中に中倉山山頂付近に立つ“孤高のブナ”が写っているではありませんか。びっくりです。次回登る機会がありましたら是非声を掛けてくださいとお願いをしました。
ノートには「足尾ジャンダルムを見ながら下るコースはとてもすてきでした。また歩きたいと思います。ビバ足尾、くるたびに感激しています。」と記してくれました。楽しい“登山紀行”を聞かせていただきありがとうございました。
驚き・心配と感激の一日でした。岡安さんはポット苗の草取りもしてくれました。
間もなく梅雨に入りますが、森の木々や苗木にとっては“いのちの水”です。根に雨水を蓄え、土壌に浸透し、長い年月をかけて地下水として、表層水は川へと流れ、私たち生物の“いのち”もつないでくれます。ここ足尾はまだまだ“はげ山”が広がります。森とものみなさんと共に、自分と愛する人のいのちを守るために山と心に木を植えましょう!
(舎人:岡安、清水 本日の放射線量 0.172μsv/h)
こんばんは⌒o⌒*
コーヒーご馳走様でした~m(_ _)m
ほんとうに足尾ジャンダルムは、ダイナミックでよかったです
ツネちゃんの写真撮りそこねました。。。
乗せていただき有難うございました。またお邪魔させていただきます!
投稿: toku | 2015年6月 8日 (月) 21:51