2019年7月 7日 (日)

うれしい七夕になりました。森ともと「クマ」と星空の織姫が“みちくさ”してくれました。

本日7月7日は七夕です。足尾の天気は曇りでしたが時折雲の切れ間から青空が見えました。彦星と織姫は1年ぶりに会えるでしょうか。鹿の出迎えを受け、森ともとの出会いを楽しみに遊働楽舎(愛称:みちくさ)をオープンしました。9時の気温は24℃。すでに高橋副理事長と仁平スタッフは“みちくさ”周りの草刈りを行っており、汗ばむ気温です。

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七夕にむけて、6月から“みちくさ”に立ち寄っていただいた森ともの皆さんや、森びとスタッフから、気候変動や森づくりへの思い、温暖化防止に向けた決意などを短冊に書いていただきました。短冊に麻ひもを通し、一昨日柳澤スタッフが運んでくれた竹に、舎人の小井土さんと一緒に短冊をつるしました。

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時折突風が吹き、短冊をつけた竹が飛ばされそうになりました。風が止むのを待って全部の短冊をつけ終えました。竹を立てるためにみちくさの東側に単管を打ち込み、竹を差し込むと七夕飾りの出来上がりです。短冊が風に揺られ、みなさんの思いを森に届けているようです。

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本日1番に立ち寄ってくれたのは、ベテランクライマーの大木さんです。松木の斜面で子育てをするクマの写真を持ってきてくれました。ここ数日クマの目撃情報があり、今朝も松木川の対岸でクマが確認されました。
そして、ニンニクの効いたキュウリの漬物もいただきました。昼においしくいただきました。大木さん、ごちそうさまでした。

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P7071452  大木さん撮影

草刈りを小休止した高橋副理事長からクマ情報です。“みちくさ”東側に植えられたウワミズザクラの実が食べられ、食べるために木の枝を折ってベッドのようにしたクマ棚ができていると知らされました。クマ棚を見るのは初めてでしたが、うまく作るものだなーと感心しました。枝を折られたのは残念ですが、クマも森(さくらの実)に生かされているんだなということを真近で確認でき、うれしくなりました。

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午後になると、ジャンダルムから戻ってきたロッククライマーの男性3人が立ち寄ってくれました。皆さん栃木県内在住の方で、天候が悪くなると予報が出ていたのでロープ張りの練習をしてきたと教えてくれました。
早速、七夕の短冊に「願い」を書いていただきました。「12Cの壁が登れますように」「安全に足尾の山に登れますように」「世界が平和でありますように」。さっそく竹に飾らせていただきました。

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氏家から来たクライマーの男性からは、「以前、沢登りをしていたら近くの木の上でクマの親子がドングリを食べていて、自分は水の音で気づかなかったがクマはびっくりして木から落ちて逃げていった」とクマ情報を教えてくれました。クマは広いエリアを縄張りに持つそうですが、クマが生息できる森が広がっている証ですね。私たちがこの地で森づくりを始めて15年。食物連鎖・生態系の循環が可能な森の形成に少しでも役に立っていると思うとうれしい限りです。

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次に立ち寄ってくれたのは野田市から松木渓谷を訪れた男性です。「北側の斜面で黒いものが動いていたよ」とクマ情報を教えてくれました。

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その後、以前みちくさ看板前で遊んでいるキツネの写真を提供していただいた大沢さんが立ち寄り、早速クマの写真を撮りに松木渓谷へ向かいました。しばらくして戻ってくると、「親子のクマを撮れました」と報告してくれました。
そして、クマと足尾の星空をこよなく愛する女性も合流し、足尾で見る星空・天の川の美しさで話が盛り上がりました。星空観察担当の仁平スタッフは、見せていただいたジャンダルム方面にかかる天の川の写真に感動(星空観察を計画しても曇天で観察できないこともあり)。さらに「星空案内人3級」を所持していることも紹介され、森びとで「星空観察会」を計画するときは、指導をしていただくこともお願いしました。よろしくお願いします。

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七夕の願いは、多くの森ともとの出会いをかなえてくれました。そして、キツネやテン、アナグマ、ツキノワグマなど、多くの生き物と共生できる足尾の森が蘇っていることにも感動した1日となりました。

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遠くに見るクマの親子は、母親から木の実やアリの巣の探し方、岩山の上り方など、生きる知恵を授けているように見えます。
出会いがしらのクマは危険ですので、鈴や笛、ラジオなど、人間の存在を知らせる準備も必要です。山に入る際はくれぐれも注意をお願いします。

P7071453  大木さん撮影

午後は、舎人の合間に高橋副理事長・仁平スタッフと「みちくさの庭」の草刈りをしました。イチゴのツルが伸び、イチゴの苗が増えていました。松村宗スタッフのブラックベリーも実を膨らませています。花の蜜を吸うチョウも舞っています。オオカメノキの幼木が草に隠れていましたが、草を刈ることで風通しが良くなりました。

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7月21日の第一回育樹祭では「みちくさの庭」に咲く花も楽しんでもらえるよう育樹作業も進めていきます。


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本日の放射線量 0.105µsv/h 舎人は小井土、筆者清水でした。

2019年7月 6日 (土)

みちくさテラスにツキノワグマが訪問!?

 本日の足尾・松木沢の天気は曇りで、気温24℃しかなく、セミの声も聞こえず、ずっと心地よい風が吹いていました。

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 10時を過ぎたあたりで、熊谷から来られた釣り人が来舎されました。「水が汚れていると魚が釣れるんですよ」「30年前はここは手を入れていないところだった。岩だらけでグランドキャニオンと言われていました」「放射線量が高かったので、福島に通っていました」「釣りは釣れても釣れなくても運動になるから良いんですよ」「今日(の釣果)は20cmのヤマメ一匹です」と仰っていました。是非、またお待ちしております。

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 10時30分過ぎ、今日は鎌田スタッフ、小川スタッフ、仁平スタッフが21日開催の育樹祭のために、森びと広場の草刈りをして下さっていました。集中して一時間草刈りをされていましたので、みちくさテラスにて一緒にコーヒーブレイクです。すると、髙橋さんが桜の木を指差しました。ツキノワグマが木にのぼり枝を折って、クマ棚を作ってサクランボを食べていたようです。さぞかし美味しかったんでしょう、木を降りたあとも、むしゃぶりついていた枝が道路に落ちていました。

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 午後には、東京都足立区から来られた釣り人が、久蔵沢での釣りを終えてから松木沢へ釣りをするために来舎されました。今年から足尾に入るようになったらしく、「一か月前に来た時はヤマメが30匹釣れたんですよ」と仰っていました。また、「1時間前に仁田元川あたりで熊が2頭見かけたと話を聞きました」という情報をいただきました。別れ際には「友だちから(みちくさのことを)聞いていたので、来れて良かった」と言って下さいました。また、お待ちしております。

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 その後、髙橋さんが何やら間伐材に絵を描き始め、みちくさテラスに設置をしていました。行ってみると...
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 おかめ

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 親方?

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 間伐材を有効活用して、作ったこけしは松木沢を訪れるハイカーや釣り人を和ませるものになるのではないでしょうか。アイデア、作ってみたい方がいましたら、みちくさの舎人に遠慮なくお申し出下さい。

 午後のコーヒーブレイクでは、仁平さんが作成されたかかし(名前はまだ決まっていません)が披露され、場を和ましてくれました。
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 最後に、みちくさ前に帽子が落ちていました。入口に置いておきます。

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 本日の放射線量は0.098μSv、舎人は髙橋、小林でした。

2019年6月30日 (日)

梅雨を吹き飛ばす、雄大な足尾

6月最後の日曜日、今朝の日光駅前は昨日から続く大雨。足尾までの道中も降りしきる雨の中、足尾在住の塚原さんから一品のおかずをいただきました。いつもありがとうございます。 P6300181 みちくさに入るなり、3箇所から雨漏り。急遽テレビを移動しバケツで対応しました。明日以降も天気は雨予報なので、雨漏りが怖いのでバケツはそのままにしました。

 放射線量を計測しながら散策していると、松木の杜から「キュン」という鹿の鳴き声あり、よく見ると2頭の鹿が松木の杜に入り込んでしまったようで、助けて!といわんばかりの顔をしながら、筆者の方を見ていました。

P6300171 釣り人が朝、松木渓谷へ向かっていきましたが、10時30分過ぎには下山していきました。雨量も多く、流れも急になっているので釣りをあきらめたのだろう。その後も雨だったのて、釣り人は帰途についていました。 

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 11時を回ったころ、鳥のさえずりが聴こえてきたので、雨がやむサインなのだろうかと思いました?

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 雨がやみ、虫たちも活発に動き始めた頃、舎人の加賀さんは育樹祭に向けて臼沢荷の森へ向かう道の草刈りに向かいました。 P6300249昼を過ぎた頃には、お日様も垣間見え、蒸し暑くなりましたが、外に出ると松木川からの涼しい風が暑さを和らがせてくれました。
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 人間にとって雨はちょっと嫌なものですが、足尾の幻想的な自然はすべてを忘れさせてくれます。
梅雨を吹き飛ばしてくれる豊かな表情を見せてくれた本日のみちくさでした。本日の放射線量は0.167µsv/h              (舎人・加賀、塚崎)

今年も「森の宝石」発見!

昨日通過した台風と梅雨前線の影響で、今日の松木は一日中どんよりした空模様…。

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台風後に山に登るようなチャレンジャーは今日はやってこなくて、のんびりした「みちくさ」をよそに、向かいの工事現場は本日も営業中!
レンジャー部隊のようにワイヤーに吊るされながら作業してました。
お疲れさまです。気をつけて…。

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誰も来る気配がないので、ちょっとお散歩…。
「みちくさ」を出てすぐ、森の中から気配が…。
若いシカさんでした。おしりの毛が白い。

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上の堰堤のところでトンボを見つけました。よく見ると周りにはやたらとたくさん!

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黄色い花弁がとてもかわいらしい「ミヤコグサ」が群生してます。

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この辺りは渓相が良く、ホントにイワナがバシバシ釣れそう!釣り竿持って来れば良かった…。

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「みちくさ」に戻る途中、道端に光るものが!!!
今年も見つけました「森の宝石」。「アカアシクワガタ」の♀です。

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こんなお宝がいくらでも見つかるような、豊かな森を松木に育てたいですね!

本日の放射線量は 0.115µsv/h、 舎人は、済賀 小柴でした。

2019年6月23日 (日)

幻想的な足尾を見においでよ

今朝、足尾に向かう途中の高速道路は、日曜日は大雨との予報でしたのでとてもすいていました。

Dsc_0002 足尾の山々がら、雲が湧き出ているようで幻想的な風景で、空気がピーン張りつめているようでした。

Dsc_0011 トンビが獲物でも見つけたのか、勢い良く飛んでいきました。

足尾は、曇り空でしたが、時折薄日が指して、風が吹いていましたが爽やかな感じでした。みちくさをオープンした時の気温は、19℃でしたが時間が立つにつれて徐々に上がってきてお昼頃には25℃まで上がってきて、お日様も顔をだしてきて、少し体を動かすと暑いくらいでした。

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Dsc_0038 庭の花々に、蝶々飛んできてはなの蜜を美味しそうに飲んでいますし、ビオトープの中ではオタマジャクシガ元気に泳いでいました

Dsc_0023 トンボも枝に止まって風を感じていた。

Dsc_0013 臼沢とみちくさの前の広場に集まって井戸端会議をしていて、朝の食事を食べにいきました。

木々の緑もとても鮮やかで、マイナスイオンがいっぱいでした。

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Img_0156_2 うんしゅう亭にある、竹を臼沢西の入り口までは、車で運んでいた。

雨が降るというので、みちくさを訪れる森とも人はいませんでした。

本日の放射能線量は、0.125usv/h               (舎人は、小川・武田)

2019年6月22日 (土)

梅雨の足尾・松木沢は生きものたちが生き生きしています

 今日22日の松木沢の朝は小雨模様でした。ほどなく雨は上がり、雲が多い天気でしたが、時折日差しも差し過ごしやすい天候になりました。しかし、このところの大雨で松木川や対岸の砂防ダム」から流れ落ちる水はゴウゴウと音を立てて流れています。「臼沢の森」も雨に洗われてか緑が一層濃く見えます。

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P1030294_2 午前中の来訪者はひとりもありません。近くを散策すると、今日は鹿が多くみられました。また、蝶やトンボ、「みちくさの庭」の草花も生き生きとしているように見えます。鎌田さんと弘永さんも生き生きと作業をしています。

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P1030367_2_2 お昼少し前に、当委員会の小黒、宮原事務局員の友人たち7名がプライベートで「みちくさ」に寄ってくれました。

一行は来るなり、「臼沢の森」を見学に出掛けていき、帰ってくると気持ちよさそうにベンチで弁当を広げていました。午後になると、青空が広がり、太陽が顔を出し、雨に濡れた山々や木々を輝かさせていました。

13:40頃には、「緑を育てる会」で植樹をした方々が、「育てる会」の方の案内で「みちくさ」に立ち寄ってくれました。この方たちはプロの自転車競技チーム「宇都宮ブレッツェン」の家族の方々でした。子供たちは対岸に鹿が見えると飛び上がって喜んでいました。また、当委員会が七夕に飾る短冊も書いてくださいました。

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P1030381_2 今日の訪問者は、2グループ22名でした。本日の放射線量0.133μ㏜、舎人は、鎌田、加賀(報告者)でした。

2019年6月16日 (日)

初めて味わった野イチゴの甘酸っぱさ!

雨が降っていたせいか、足尾朝は冷え込みました。みちくさオープン前は森作業の手伝いをしました。9時過ぎにオープンできました。天気予報での雨模様発表でハイカーの方々は少ないのではないかと、「みちくさ庭」草花をのぞいてみました。

P6160021    苗木の選別

 庭の土はたっぷりの水分を補給している様でした。庭の入口には小さな赤い実をつれている野イチゴが“どうぞ食べて下さい”と言っている気がしています。そんな訳で赤く小さな野イチゴ一粒をいただきました。初めての味は砂糖などの甘味ではなく、甘酸っぱく実についている粒が野性味を感じさせていました。初めての味は自然の恵みだということを実感させてくれました。

Photo  11時頃、一人の若者がみちくさを訪れてくれました。彼は、足尾に住んでおり、足尾の自然の素晴らしさや静かな所を発見し、「地域の町おこし」に役立てたいと言っていました。

Photo_2   町興しの若者

8 野イチゴの花と蝶

 上空の雲の流れは忙しく流れていました。最後に立ち寄ってくれた方は千葉県から足尾に通っているカメラマンのTさんでした。本日の訪問者は2名、放射線量は 0.120µsv/hでした。(舎人 仁平範義)

2019年6月15日 (土)

雨天を楽しむ松木の動物たち。草木にとっては生長を助ける恵みの雨。

本日は雨天の足尾です。肌寒く、遊働楽舎(愛称:みちくさ)の9時の気温は14℃、午後になっても15℃でした。

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“みちくさの庭”を眺めると色とりどりの花が咲いています。雨粒が花びらにつき、雨天ならではの風情を感じることができます。

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イチゴの苗を見てびっくりです。大きさは小さいですが、イチゴの実が真っ赤に熟し鈴なりです。晴れていれば甘い芳香を放ち、虫たちが寄ってきそうです。

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臼沢の森を眺めると、雨に洗われ緑の色が濃くなっています。

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午前中は足尾の山々を愛する男性登山者が来舎し、中倉山や沢入山などの現状を教えてくれました。ありがとうございました。

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昼頃、橋倉スタッフが小野崎さんと“みちくさ”に立ち寄ってくれました。小野崎さんは久しぶりに松木を訪れたそうで、カラミ(鉱滓)が少なくなっていることに驚かれていました。「昔は、カラミの山に雪が積もると、あの斜面でスキーをやったんですよ」と教えてくれました。現在はスキーができるほどの降雪量はありませんが、温暖化の影響が出ていることが話の中からも感じ取ることができました。

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 雨天で、来舎する森ともが見込めないので、午後は民集の杜に入り、昨年の植樹地の様子を確認しました。カラミの斜面には鹿が2頭、こちらを見て警戒の声を上げています。

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雨の日が多いことから、幼木の周りは草が生い茂っています。幼木と草の生長競争です。草の生長は早く、3年間は人間の手で下草刈りをして、幼木の生長を助けます。3年を過ぎると草に負けないほどの高さに生長するので、以降は木々どうしが競争しあい、互いに我慢し、共生して森が形成されていきます。7月21日の育樹祭では森ともの皆さんと一緒に草抜き・草刈りをして、いのちの森を育てていきたいと思います。

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 “みちくさ”に戻ると、森びと広場のうんしゅう亭からたくさんのサルが出てきました。雨宿りをしていたのでしょうか。子ザルを背負った母サルも数匹いました。様子を見ていると次に向かったのは“みちくさの庭”でした。すいすいと柵を超え、草を抜いて食べているようです。スコップをはたいて音を出しても逃げる様子はありません。しばらく遊ぶとリーダーの合図で松木川方面に移動していきました。

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 イチゴの実が食べられてしまったのではないかと心配になり見に行くと、イチゴは無事でした。抜いた草の根が捨てられていましたが、花木は無事のようでした。子育ての時期で食べ盛りのサルが多いのですね。

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 今日15日~16日の2日間、「G20エネルギー・環境関係閣僚会合」が軽井沢町で開催されています。世界の海で深刻化するプラスチックごみ汚染問題や次世代エネルギーとして注目される水素の利用拡大などが議題になると報道されています。
 議長国として、人類の命の基盤である陸と海に生きる全ての生きものの恵みを全生物が持続的に甘受できるように、地球温暖化防止対策の実施に向けリーダーシップをとってほしいものです。

本日の放射線量 0.120µsv/h 舎人は仁平、筆者清水でした。

2019年6月 9日 (日)

横根高原のメガソーラー建設計画に反対!

今日の足尾は雨雲に包まれていました。緑がぐっと濃くなってきて残り少ないエニシダの黄色が映えています。植えたニッコウキスゲが可憐な花を咲かせていまた。こんな日は訪れる人もいなく、午前中はみちくさの庭の雑草取りをしたりして過ごしました。

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ふと気づくと近くの道脇に小鹿が横たわっていました。群れについていけず動けなくなったようにみえます。人が近づいても逃げる気配もありません。病気やケガでなければ、親鹿が来ればなんとかなるのかもしれませんが。。。そんな淡い希望を抱きながら見守りました。

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前半は持ちこたえていた雨ですが、お昼前から本格的に降りだし、このあとも人が訪れそうにもないため、午後は閉所とし、足尾町で行われた、横根高原の自然を守る日光市民の会主催の「もっと知ろう!みんなで考える 横根高原メガソーラー建設計画」という集いがあったので、参加する森びとメンバーに合流しました。

横根高原というと、以前、反対運動があり、とっくに潰えた計画だと思っていたのですが、実は鹿沼市側で行政が「作るのは良くないよ」という判断を業者にしたまでで、計画は日光市側へ変更されて進行している、のだそうです。しかも現状では、業者はあきらめた気配はなく、確実に計画を止めるまでには至っていないのだとか。

突然の参加にもかかわらず、私たち森びとも、足尾で活動する仲間、として紹介してくださり、あいさつの時間もいただきました。足尾の自然が大好きで、今年から足尾に引っ越してきた橋倉さんが代表して話をさせていただきました。

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「自然を壊してまでつくるメガソーラーには絶対反対だ。こういう活動はひとつひとつ横に、一人づつでいいので広めていくことが大切だ!」足尾町民(日光市民)になった橋倉さんには皆さんからあたたかな拍手が!

自然に優しいエコなエネルギーを作るという名目で、どうして自然を壊すことが無頓着にできてしまうのか。それも甚大なる自然破壊を引き起こした公害の原点の地である、この足尾で。私たち森びとも、横根高原でメガソーラーを作ることは声を大にして反対していこうと思います。

(本日の線量 0.117μSV 村松(宗)、小黒)

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2019年5月19日 (日)

ゆっくり静かな時間が過ぎていく足尾・松木渓谷入口

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Photo_2  「みちくさ」到着は8時。舎人の鎌田さんを待つまでの間、お湯を沸かしながら室内の掃除と理事の岩橋さんが届けててくれた「ティッシュケース」(奥様手作り)を棚に置く。気温は17度で、とても過ごし易い朝でした。

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Photo_5  放射能線量を計測していると、色々な虫たちに出会いました。鎌田さんは、奥様と友人・鈴木さんを車に乗せてやってきてくれました。朝のホットコーヒーを煎れて、ラジオから流れるクラシック音楽をBGMにして、静かなひと時を過ごしました。

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Photo_8  「みちくさ庭園」はツツジ、ジャーマンアイリスの花が園らしさをつくっていました。

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 三人は「臼沢西の森」の補植、苗床でブナの幼木をポットに移し替え、そして撒水をやってくれました。筆者は「みちくさ庭園」の手入れをしました。

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P5193193  訪問者は13時頃に、茨城県から来てくれた男性3人のハイカーでした。低山の多い茨城県民の3名は一度来てみたかった足尾ということでした。その後、庭園にいると「キツネの写真データを持ってきました」と、以前にお会いした大澤さんがUSBを渡してくれました。その写真が下のキツネです。ありがとうございました。写真は拡大プリントにして「みちくさ」に展示おきます。

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Img_0269_3  14時を過ぎると、結城から初めて松木沢に来た若者2名。渓流釣りも初めてといいながら、イワナをゲットした話しや足尾の自然のことに関して話をすることができました。Oさん、Sさんは、また来たいと言ってくれました。またお会いできることを楽しみにしています。

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Photo_17 キバネツノトンボ

 今日の訪問者は7名、放射線線量は0.13μ㏜/hでした。(舎人 鎌田孝男、髙橋佳夫)

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