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2017年7月

2017年7月31日 (月)

曇天の静寂さが気持ちを落ち着かせた松木渓谷入口

 20170730_1 7月30日9時、「みちくさ」の軒先にある寒暖計は24℃を示していました。過日(7月22日)に来た時は、松木沢渓谷入口周辺全体に「ヒグラシ」の鳴き声が響き渡っていましたが、今日は松木沢を流れる水の音しか聞こえてきません。ウグイスの鳴き声が時々聞こえてきますが、静けさのベールで覆われているようでした。

20170730_3  初の仕事は沢水のチェック、氺がでませんでしたので取水口に詰まっていた枯れ草を取り除き、氺が出ました。金子さんの手際のよい作業でした。

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20170730_4  日の天候は写真の通り、足尾町方面から流れ込んでくる雨雲で雨音が強くなったり、止んだりする天候です。雨が止んだところを見計らい、金子スタッフが持参した「キク」と「アサガオ」の苗を「みちくさ」前の畑に植えてくれました。

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20170730_6  前植えた「フーセンカズラ」と「キク」は草の勢いに負けてしまい、かろうじて生きています。しかし「フーセンカズラ」は華麗な花を咲かせています。そんな私たちを「畑の番人」と「空の番人」がのぞき込んでいます。

201707309  訪問者がいませんでしたので金子スタッフとの話し、梅干しを漬け込む際に手抜きしたことが手抜きは良くない、という話でした。手を抜くのは簡単だが、何事も結果として正直に表れてしまうことの教訓を語ってくれました。私にとっては耳に痛い話でした。

20170730_8  そんな話をいていると、植生調査ではお世話になっている栃木県立博物館の星さんがやってきました。8月3日~5日に宇都宮市で「日本生物教育会栃木大会」が開催されるので、その参加者の方々が4日に足尾で生物踏査を行う予定ということです。その調査で私たちが育てている「臼沢の森」に入りたいということでした。

本日の放射線線量は0.12μ㏜/hでした。(舎人:金子秀一、福田哲男)

 

2017年7月30日 (日)

“森とも”の心の拡がりが嬉しい松木渓谷入口の雨の一日

 昨日の足尾・松木沢は雨の一日で、ジャンダルムも濃い霧の中でした。暦の上では後1週間もすると「立秋」です。

043  みちくさ周辺の木々もその準備に入ったような気がします。森びと広場の柿は少なくても100個以上実を付け、今年は大豊作でしょうか。ウワミズザクラも実を付け、赤く染まり始めています。猿や熊そして鳥たちがワクワクしていることでしょう。

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065  昨日の「みちくさ」は嬉しい皆さんを待っていました。みどり市の大木さんと仲間たちです。5人のスペシャル・クライマー集団で、本日は、「みちくさ」から徒歩で90分程のある力ウメコバ沢を対面の沢から眺める案内・指導をするために集ってくれました。

059  しかし残念ですが悪天候となり沢登りは延期としました。それでも、昼食を挟みながらの3時間は、とても楽しく、為になる交流をつくっていただきました。

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048  参加者のひとり森びとインストラクター・山本さんは、沢登り用の地下足袋を新調し、体調を整えてきましたが、それは叶わず再度のチャレンジを決意していました。

050  昨日は、“森とも”の広がりを肌で感じた一日でした。

062  本日の線量は0,142μ㏜/hでした。(舎人は、仁平範義・橋倉喜一)

2017年7月23日 (日)

みちくさ小屋にもクマ現る? ご用心を!

今日はクマ情報からお届けします。みちくさ小屋の外壁に、爪痕が着いていました!

P1020412 まだ新しそうです。塗料に誘われてやってきたと考えられます(塗り替えはかなり前なのですが)。

日本全国でクマの被害が聞こえますが、松木沢も例外ではありません。ご用心ください。

それでは、今日のお客様です。雨と曇りの空模様でしたが、8名の方が立ち寄ってくださいました。

P1020373「今日は天気が悪いとわかっていたから、ジャンダルム見て帰ってきたよ」と、9時早々に小屋に入って来たのは、おなじみの“山猿さん”。下の広場に植樹体験に集まった高校生と先生方を目にして、熱心な姿に感動しておられました。

次にこちら4名の方が一緒になり、コーヒーを飲みながらお話聞かせていただきました。P1020381鈴蘭山の会の吉田さん(千葉県)と山好会の渡辺さん(埼玉県)。

吉田さんと渡辺さんは山仲間だそうです。今回は釣りで初めて足尾へ。昨夜は小足沢付近に宿泊されました。釣果は?「・・・仲良く1匹ずつでした」。吉田さんは若い頃、田中正造の半生を描いた映画『襤褸(らんる)の旗』にエキストラで農民として出演したそうです(映画は1974年。田中正造役は三國連太郎)。足尾との縁を改めて感じておられたようでした。「妻とまた来ます」とおっしゃってました。お待ちしております。

P1020380 京葉山の会の荒木さん(千葉県)と河原さん(東京都)。

荒木さんと河原さんも足尾は初めてで、ジャンダルムの下見だそうです。小屋にあるジャンダルムのアルバムを隅々まで見て作戦を練っておられました。吉田さんも渡辺さんもかなりクライミングをやられた様子で、4人でお話が弾んでいました。「松木沢はとてもいいところですね。次はジャンダルム登りに来ます!」と宣言して帰って行かれました。

私たちの活動や、臼沢の森、孤高のブナの木の話など、興味深く聞いていただきありがとうございました。また、皆さま募金ありがとうございました。またまた、大切なオヤツや行動食を「差し入れに」といただき、ごちそうさまでした。

ぜひまたお立ち寄りください!

午後、ご兄弟がいらっしゃいました。お兄さんが少し関節を悪くしているそうです。渓流釣りが好きなお兄さんは昔仁田元川に来たことがあるそうです。弟さんはお兄さんを心配して運動のために誘ったとのお話でした。「ダムゲートから歩いて来たけれど兄の方が速いんですよ」と弟さんは笑顔でした。

P1020406次はぜひ、ご兄弟3人でお越しください。

最後に、千葉県から三浦さんです。ウメコバ沢に行ってきたとのことでした。

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「山歩きが好なんです」と、道があってもなくても、山すべてに親しんで歩き回られているようです。「そこで出会う草花も好きなんですよね」と満面の笑顔でした。きっととても充実した休日だったのですね!

訪れる人が途絶えると、ヒグラシの合唱がより大きく聴こえてきました。ホオジロがバッタを捕えて一呼吸おいている姿が小屋の窓から見えました。ここは5月にもモズがカナヘビをくわえていた金網です。松木沢の鳥たちに気に入られているようで嬉しくなりました。

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今日も多くの方と楽しくお話ができ、松木沢を愛する方とのつながりを感じて、じんわりした気持ちで小屋を閉めました。

・・・・最後にもう一度。 クマにご用心を!・・・・・

※今朝9時:22.5℃。日中:28℃。

(本日の放射線量は0.161μ㏜/h  武田・唐澤) 

様々な感動を与えている足尾・松木渓谷入口の自然の恵み

 昨日22日、9時半頃の「みちくさ」の温度計は、32℃を示していました。猛烈に湿度の高さを感じました。 舎人の仕事は線量計での測量と訪問者に冷たい「足尾の水」の用意。 

Photo 今日は「連合栃木」の植樹会場の草刈り作業と観察会が開催されました。早速、その参加者3名訪問、那珂川町から来たと言っていました。

Photo_2 続いて訪問してくれたのは佐野からきた4人。「奥の滝の水量はいっぱいある」と言って、滝を見る事が出来て満足そうでした。さらに、満足していたことは、先週、みちくさが閉舎していたので「今日はみちくさに寄れて良かった」ということでした。冷えた足尾の水をおいしそうに飲んでいました。

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Photo_4 11時半頃になると北の方から雷鳴が聞こえてきました。この時に訪問してくれたのは、1組のパーティー。つくば市と古河市から来た二人は、「こんな所で休憩できて良かった」と笑顔で記念写真のポーズをとってくれました。

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  最後の訪問者は、女性プロカメラマンと男性アマカメラマンでした。8月には岩手県・松尾鉱山に行きたいと語ってくれましたので、当会の「みちのく事務所」の活動を紹介しました。男性は、神奈川県から宇都宮市へ単身赴任中でしたが、動物や星空を撮影しているといいます。この地は「いつ来ても良い写真が撮れる」と満足していました。

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Photo_8 昨日は2回の雷雨に見舞われました。森の中からはヒグラシの鳴き声が鳴き止まず、雨が止むたびに鳴き声は渦が大きくなるような感じでした。乾燥し切っていたこの地も「恵みの雨」で森も生き物も元気になってくれるのではないかと考えると嬉しくなりました。(昨日の放射線線量は、0.175μ㏜/hでした。舎人:田岡、福田)

 

2017年7月17日 (月)

嬉しい「森びと」の来舎!

7175 天候に恵まれた本日、3連休の最終日なので「森とも」の来舎は難しいかなと思っていましたが、爽やかな風に誘われて「遊働楽舎」に森ともが立ち寄ってくれました。

 最初の訪問者は、埼玉県幸手市からの親子2人のカメラマンでした。自転車での散策で松木川をゆっくり下山しながら、シャッターチャンスを探しますと楽しそうに戻っていきました。素敵な写真が撮れますように!

Imgp1288 昼前にSNSで知り合った若きクライマー4人が、一泊2日の行程を終え下山してきました。年配の方は「初めて寄せて頂きました。バテタ帰りにコーヒーを頂き元気が出ました。ヤマレコで知り合った4人の一泊山行きでした。好きな足尾これからも時々来ます」

「何回目でしょうか?また寄らせて頂きました。SNSで知り合った4人。松木川周辺はまだまだ歩きたい場所がたくさんあります。これからも足尾の山にきます」

メンバーの中で一番若い?桐生の方からは、コーヒー、ジンジャーティご馳走様でした。1泊2日松木沢満喫致しました。楽しかったです」と。

「ジンジャーティ、五臓六腑に浸み込みました。美味しかったです。ありがとうございました」と皆さん「森とも」ノートに記してくれました。その後、次にアタックする山やルート確認をされて元気に下山しました。

 

7173 最後の「森とも」は35年ぶりに入山された千葉県柏市の福田さんでした。「35年ぶりに見た足尾の谷は、余りにも変貌しており感激でした。緑が復活するのは時間がかかるかもだと思いました」

65歳までダムをつくる会社に勤め賛否両論ある中で、仕事をしてきましたが様々な思いが胸を横切りますと語って下さいました。

7171 本日の線量:0,129μsv/h      舎人:小井土・松井

 

 

 

 

 

2017年7月16日 (日)

都会では味わえない松木沢渓谷の沢風!

264_2 本日の松木渓谷は晴れたり曇ったりで、気温は32℃を超えていても時折り吹く風で都会では味わえない過ごしやすい終日でした。

初めに「みちくさ」を訪れてくれましたのは、昆虫や爬虫類の大好きなタケル君親子でした。少し休んだ後、「蛇のいる所に行って来ます」と元気に出掛けて間もなく写真の蛇・青大将を「ゲット・素敵なカメラ目線」を見せて頂きました。(後程、自然に返します)

Dsc_0262  次の訪問者は、昨日から登山経験豊かな千葉県松戸市からの男性でした。「昨晩一泊して起きると頭痛がする為、休憩を兼ねて松木沢に入ってきました」。「静かで人がいないのが良いですね」と孤独を満喫しているようでした。「これから備前立山に行きますと」と下山して行きました。

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 お昼にいつもお世話になっている社宅の塚原さんが、美味しいサラダと煮漬物を差し入れて頂き、タケル君親子とご馳走になりました。昼食後「山と心に木を植えて10年」のDVDを鑑賞して頂きました。塚原さん本当にありがとうございました。

7176  午後、男女の「森とも・東京都杉並の相澤さん」がグランドキャニオンをめざし散策に入りましたが、雨が降りそうですから下山しますと戻って来ました。「この雲の様子でしたら大丈夫ですよ。少し休憩を」と声をかけますと気持ちよく応じてくれました。 この遊働楽舎のできた経過や森づくり・苗木づくりに興味をもたれ雨の心配を忘れ話が弾みました。「初めて伺いました。歩いている途中でのホット一息。興味深いお話と美味しいお茶で、とても楽しいひと時でした。ありがとうございました」と森ともノートに記してくれました。「今晩は宇都宮泊で、明日も足尾銅山の歴史や観光会館などを色々とバイク訪ねてみたい」と申していました。東京まで是非安全運転で楽しい終日をお過ごしください。

 

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最後の訪問者は、閉舎準備中に千葉の高校水球部で活躍し、現在大学4年の好青年・平野君と千葉君が立ち寄ってくれました。足尾の自然に触れた感動と就職のお話になり平野君は船舶の機関士に内定、千葉君は医療関係の仕事に就きたいと言っておりました。2人とも、また足尾松木沢の地と中倉山の孤高のブナを訪れますと下山しました。是非、学生時代にもう一度足尾松木沢に来てください。お待ちしております。

Dsc00340 本日の線量:0,132μsv/h    舎人:済賀・松井

2017年7月15日 (土)

自然と動物に会いに足尾に来ませんか!!

ここ数日、夕方近くになると山沿い方面は、叩きつけるような雷雨になっていましたが、今日は雨も中休みで、足尾の山も朝から太陽が燦々と降り注いでとても暑いくらいの一日でした。 

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Photo_3 中倉山の頂上付近も雲ひとつない晴れていました。みちくさをオープンして、温度計は32℃くらいありました。川から吹き上げる風がとても爽やかな感じがしました。時間が経つと川からの涼しい風は止み、気温だけが上昇していました。

Photo_2  訪問者はみどり市の大木さん。今月下旬予定している沢登りの打ち合わせのために訪ねてくれました。大木さんは、動物の写真を撮りたかったそうでしたが、暑さので動物達は顔を見せてくれなかったと言っていました。

Photo_4 大木さんからは、暑さを吹っ飛ばしてくれるきゅうりのお漬物と梅ぼしのお菓子をいただきました。

Photo_5  その他の訪問者は、ヒメウラナシジャノメとウラギンヒョウモンそしてシオカラトンボでした。Photo_6 

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Photo_9 暑さを避けて休憩中の?・・・。

Photo_8 午後からは、お日様が雲に隠れて少し涼しくなまりしたら、対岸の斜面には鹿の家族が草を食べていました

(本日の放射線量  0.137uSV/h、   舎人  小川 薫・武田芳明)

2017年7月 9日 (日)

厳しい暑さも、多くの方とつながる出会いに感謝

 本日9時過ぎの足尾・松木沢の天気は晴れ、気温はすでに32℃ありました。関東地方は高気圧に覆われているらしく、どんどん気温は上がり続け、お昼前には36℃を超えました。

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P7092492_2  来舎される方が来るまで、あたりを散策。多くの生き物や草花を見つけることができます。また、キジやウグイスのBGMにも癒されます。

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P7092531_2  11時30分に水戸から来られた鮎沢さんが中倉山を登られて下山後に来舎して下さいました。趣味はマラソンをされているそうで、ここ松木沢でも気持ち良い汗を流されたようです。中倉山では孤高のブナも見られたようでしたので、4月29日の保護柵設置と今後の予定をしている土砂流出防止について話させて頂きました。「ぜひ協力したい」とおっしゃっていただきました。ちなみに今日は10人ほどの方が中倉山を登られていたとのことでした。

Imgp1276_2  お昼は、地元の塚原さんから煮物とジャコをいただきました。いつも気にしていただきまして、ありがとうございます。

Imgp1277_2 午後は、森びと広場とみちくさの回りの草刈りを行いました。

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Imgp1283  14時20分には宇都宮から来られた高橋さんが来舎されました。今年4月2日にも来舎された方で、「カンパをしたい」と申し出がありました。ありがとうございました。今日は、みちくさの奥のゲートの先まで行って、「シカを撮ることが出来ました」と満足そうな顔で、写真を見せていただきました。7月22日の夏の感謝デーにもお誘いをしたのですが、日程が合わずに残念でした。

Imgp1279  15時過ぎ、少し涼しくなってきましたので、広場にある苗床の苗木に撒水を行いました。

Imgp1286_2 (本日の放射線量は0.140μSV/h、舎人は清水・小林でした)

16年振りのアタック、松木渓谷の激変に驚き!

 北九州を中心にした数十年に一度の豪雨、被害にあわれた皆さんに心からお見舞い申し上げます。これも地球温暖化の影響であることは間違いありません。「待ったなし!」の取り組みをして行かなければなりません。そんなことを考えてオープンした昨日の「みちくさ」。

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 松木渓谷入口の気温はウナギ登り、寒暖計は昼前に30度を超えました。小屋周辺では、ネジバナがピンク色の可憐な花を付け、“みちくさ農園”ではバイカイカリソウが白い花びらを輝かせています。

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 この暑さでは来舎してくれる人はゼロかと思っていたら、大きなリュックを背負ったお二人が寄ってくれました。前日に松木渓谷に入り、一泊してニゴリ沢まで行ってきたそうです。16年振りに訪れた松木渓谷は、「緑が多くなり、あの頃と比べると激変している」と、驚いていました。

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 話を伺うと、「足利水土里探偵団」というNPОの役員をされている方でした。後でホームパージを検索すると、微生物を活用して、生ゴミやヘドロなどを有機肥料に変え作物作りに活かすという循環を創り出す活動・啓蒙を行なっているそうです。森びとと共通する個人や団体の話にもなり「繋がっていますねー!」と笑顔のひと時でした。

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 次の来訪者は宇都宮の大澤さん。大澤さんは海の傍で育たちましたが、山が大好きになり、月に1度は松木沢を訪れていました。鹿やキツネ、熊の写真を撮っているそうです。みちくさ日記にも2~3度登場されたとのことで、本日は後ろ姿でパチリ。

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 それにしても海水温度の上昇が大雨を降らす気象は近年に世界の人々の暮らしを脅かしていることに、本気になって向き合っていかなければならないことが頭から離れません。一本でも多くの木を植えて、森を元気にしていきたいと話し合った一日でした。本日の線量は、0.131μSv/hでした。(舎人:松村宗雄・橋倉喜一)

2017年7月 3日 (月)

小さな生きものたちの鼓動が聴こえそうな松木渓谷入口

 昨日の足尾・松木渓谷入り口の天気は、午前中は雨が降ったり止んだり、午後はカンカン照りの暑さでした。気温は午後2時31℃に上がりました。

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 訪問者は、大間々から釣りに来たカップルでした。二人は以前、台風が去った後に尺イワナを釣ったことが忘れられず、その後も松木川に通っているとのことでした。自作の毛バリで、釣果はイワナ6匹でした。以前にイワナの写真をブログに載せてもらった、と言っていました。

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 その後は訪問者が来ないようでしたので、周りを散策しました。下の苗床に生きる栗の木が花を沢山つけており、「栗ご飯が楽しみ、いや甘栗かな」等と、食わぬタヌキの何とやら・・・の会話が出たひと時でした。

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 小さなビオトープを覗くと、羽のない水中トンボ(ヤゴ)を発見。近くに抜け殻が2個あり、この水中トンボも間もなく空中トンボ?に変身するのかとか、濡れた石の上にいた1㌢位の黒っぽい小さなカエルに逃げられてしまってシャッターチャンスを逃すなど、とりとめのないひと時に気分が和らぎました。

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 そんな中で、あまりにも生きものたちの循環に敏感でない私を発見できた気がしました。珍しそうな蝶だと思っていたらウラギンヒョウモンという、結構どこにでもいる蝶であったり、チガヤが所々で風に揺られていましたが、チガヤの命は短いこと、あるいはウワズミザクラ実が房になって美味しそうでしたが、これはツキノワグマの大好物であるなど、このようなちょっとした循環に人間がかかわっていることを改めて考えさせられました。

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 午後はうだるような暑さとなり、足尾松木沢からも地球の悲鳴が聞こえているようでした。本日の放射線線量は、0.161μSv/hでした。(舎人:金子秀一、加賀春吾)

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