小さな生きものたちの鼓動が聴こえそうな松木渓谷入口
昨日の足尾・松木渓谷入り口の天気は、午前中は雨が降ったり止んだり、午後はカンカン照りの暑さでした。気温は午後2時31℃に上がりました。
訪問者は、大間々から釣りに来たカップルでした。二人は以前、台風が去った後に尺イワナを釣ったことが忘れられず、その後も松木川に通っているとのことでした。自作の毛バリで、釣果はイワナ6匹でした。以前にイワナの写真をブログに載せてもらった、と言っていました。
その後は訪問者が来ないようでしたので、周りを散策しました。下の苗床に生きる栗の木が花を沢山つけており、「栗ご飯が楽しみ、いや甘栗かな」等と、食わぬタヌキの何とやら・・・の会話が出たひと時でした。
小さなビオトープを覗くと、羽のない水中トンボ(ヤゴ)を発見。近くに抜け殻が2個あり、この水中トンボも間もなく空中トンボ?に変身するのかとか、濡れた石の上にいた1㌢位の黒っぽい小さなカエルに逃げられてしまってシャッターチャンスを逃すなど、とりとめのないひと時に気分が和らぎました。
そんな中で、あまりにも生きものたちの循環に敏感でない私を発見できた気がしました。珍しそうな蝶だと思っていたらウラギンヒョウモンという、結構どこにでもいる蝶であったり、チガヤが所々で風に揺られていましたが、チガヤの命は短いこと、あるいはウワズミザクラ実が房になって美味しそうでしたが、これはツキノワグマの大好物であるなど、このようなちょっとした循環に人間がかかわっていることを改めて考えさせられました。
午後はうだるような暑さとなり、足尾松木沢からも地球の悲鳴が聞こえているようでした。本日の放射線線量は、0.161μSv/hでした。(舎人:金子秀一、加賀春吾)
コメント