2017年9月16日 (土)

晩秋を思わせる松木沢で、一足早い冬支度!

 9時00分、「みちくさ」の寒暖計は16℃を示していました。舎人・岡安さんの「いやーっ寒いね!」という声はちっとも不思議とは思えませんでした。ラジオでは台風18号が徐々に近づいて来る様子を伝えていますが、災害に遭わないように願うばかりです。ここ松木渓谷入口でも時々強い風が吹き、森びと旗がパタパタと音をたて大きくなびき、窓枠のサッシから「ピューピュー」と風が音をたてていました。外を見ると鉛色の雲が次々に動いていきます。

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  午前中は詰まった沢水の道管を掃除し、その後は、竹細工で余った竹を冬用の薪にしました。これで寒い時に訪れる方々の暖がとれます。自然の恵みに感謝です。正午になっても気温は17℃、気温はほとんど上がりません。いきなり晩秋の装いのようでした。外では、二歳のキツネ二匹が興味深そうに私たちを見ていました

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 こんな時でも、僅かな時間を精一杯使って花を咲かせ、世代を残そうとしている草花が沢山目に入りました。

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 そんな松木渓谷を2組4人の方々が通りかかりましたが天候の急変を気にしてか、「すいませんが急ぎますので失礼、またの機会に寄らせて下さい」と足早に帰路についていました。

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秋と言えば収穫の秋です。「みちくさ」の廻りに生きる「ミズナラ」「ウワミズサクラ」には沢山のご馳走が実っています。 越冬する動物たちのエネルギーになります。私たちもウワミズサクラの実を食すると、塾した実がとても甘く味わい深いものでした。熊が好むのが分かる気がしました。

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 間もなく、すべての生き物たちはあちらこちらから秋の恵みの恩恵を受けますが、そろそろ松木渓谷もその季節になってきました。森からの恩恵はすべての生き物たちのものですが、それを忘れて人間が独り占めするとそのしっぺ返しは必ずといって起こります。その事を肝に銘じた一日でした。本日の訪問者はありませんでした。本日の舎人は岡安・福田でした。放射線線量は 0.124μ㏜/hでした。

2017年9月10日 (日)

足尾・松木渓谷入口の自然を独り占め?久しぶりに五感を磨く

Photo  清々しいほどの秋晴れということもあってか、9時前に「みちくさ」オープン準備をしていると双子の子を抱いた親子が松木川上流から歩いてきた。「おはようございます!」と挨拶。昨夜は松木川の河原で一泊して、自然を満喫した様子。

Photo_2  準備が終わり、放射能線量を計測しようと歩き出すと、男女3人の釣り人が上流へ向って行った。とても楽しい雰囲気でした。

Photo_3  天空では飛行機が飛ぶ音と松木川の水の流れの音、そして、残り少ないウワミズザクラの実を食べているヒヨドリの警戒心音、カケスが舞う時に鳴く「ギャー、ギャー!」という声が気持ちを和ます。

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Photo_5  10時を過ぎると、ツクツクボウシが鳴きはじめ、木々の枝にはシジュウカラが幹の隙間にいる虫を探している。なんとも言えない秋を独り占めしているようなひと時。気温は28度だというのに爽やかな沢風が心地よい。

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Photo_8  早めの昼食をしていると、上流から男性が歩いてきたので「お茶どうぞ!」と声をかけると「ありがとうございます」と寄ってくれた。男性は、足尾グランドキャニオンをアタックして中倉山登頂を試みていたが、途中、気力がなくなり山頂を断念した、と言って冷たい緑茶を飲んでいた。

Photo_9  話をしていると当委員会のブログ「みちくさ日記」をたまに見ていると言う。足尾の山々に相当登っているらしく、足尾の自然を楽しんでいる館林の男性でした。

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Photo_14 草地にはタテハの仲間の蝶、甲虫・センチコガネ、ヒカゲの仲間等の虫たちが忙しそうでした。

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Photo_12  14時過ぎ、シニア男女が小型自転車に乗って上流へ行った。以前にも来たらしく、当時の想いを描きながら自転車を押している様だった。三時頃には気分良さそうに帰って行った。 

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Photo_16 三時を過ぎても静かな松木渓谷入口。鳥の鳴き声も止み、聴こえてくるのはコオロギ等の秋の虫の鳴き声だけ。その声も対面の細い沢に流れる水の音に消されそうになる。今日は目と耳が鋭くなった気がした。

(本日の放射能線量は0.135μSv/h、舎人:高橋佳夫)

2017年9月 9日 (土)

秋晴れの足尾

足尾に向かう途中、秋晴れの中、雲に覆われた日光連山

Photo_6 今日の足尾は、気温25℃、晴れ(9:00現在)清々しい一日の始まりです。

Photo_7 Photo_8 Photo_9 放射線量を計測中、作業小屋で、子キツネが出迎えてくれました。

Photo_20 「みちくさ」に寄ってくれた方は、横須賀からイヌワシの写真を撮りに来た男性2人。2度も松木渓谷を往復しましたが、残念ながら撮れず帰路につきました。

 桐生から女性一人の方が、松木渓谷散策後に寄っていただき同県人の岡部くん、森作業の松村宗さんと話がはずみ、ブログを楽しみにしていますと帰られました。

Photo_10 岡部くんは、ドローン操作の訓練です。上達のこつはと聞くと、実践と慣れとの事。私も、ドローンに初挑戦し、2,3メートルの高さと左右に飛ばしましたが、壊してしまうのではと怖かったです。

Photo_11 Photo_12 Photo_13 前回に置いた岩塩が、無くなっていたので石をちょっと動かし、岩塩を置いたところ

Photo_14 元の石のところに蝶々、岩塩の上にはトンボが止まっていました。

Photo_15 昼食には、塚原さんお手製の煮物を美味しくいただきました。塚原さんごちそうさまでした。

Photo_16 午後、ふと「みちくさ」入口の柱を見ると後ろ足としっぽを食われたカマキリが傷を癒すように止まっています。

Photo_17 秋の実、ウワミズザクラ、柿(渋柿)の実が豊作です。

Photo_18 Photo_19 (森作業:松村宗 舎人:岡部、小川 本日の放射能線量:0.133μ㏜/h)

2017年9月 3日 (日)

久しぶりに太陽が顔を見せ、秋の気配感じる松木の里

雲一つない青空。久しぶりに太陽が顔を見せてくれた9月最初の日曜日。ススキやチカラシバがそよぎ始め、コオロギが鳴き、バッタが舞い、吹く風は秋の匂いがして、松木の里は秋の装いを始めました。

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12時少し前、今日最初の訪問者は宇都宮市に住むⅯさん親子でした。日光白根山に登ろうと家を出て来たのですが、中禅寺湖方面に行く車が多く、混んでいるようなので急遽、足尾方面に変更して来たとのこと。松木渓谷ハイキングを楽しみ、静かで自然と歴史の深さに感激しました、と語ってくれました。息子さんは、中学1年生、小学4年の頃から父親と登山を楽しんでいました。

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13時過ぎには、以前も寄ってくれた矢板市のTさんが来舎してくれました。足尾の山には幾度となく訪れ、あまり人が通らないような尾根をさがして歩くことに挑戦している方で、今日も松木川を横切って対岸の尾根に取りつき、尾根を登って中倉山に行ってきましたと言っていました。

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ふと、対岸を見ると人面壁を発見。草のくぼみの影が目のように見えています。太陽の位置が変わるとキツネか竜の顔にも見えてきました。ぜひ足尾に来て自分の目で確かめてみてはいかがですか。

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P1020327 最後は、今日もキツネに癒されて帰途に着きました。(舎人:松村宗雄、加賀春吾。本日の放射能線量:0.141μ㏜/h)

2017年9月 2日 (土)

秋も近づく9月が始まりました!

日光駅に朝着くと、ちょうど雨があがったところでした。外は肌寒く、乗客からも”寒い”に近いつぶやきがちらほら聞こえていましたが、空を見あげると好天に向かいそうな様子。足尾についたころには少しづつ青空が見えてきて、雲をところどころまとった山肌がくっきりと見えます。午前中は好天にうって変わり、また午後には曇り空、そして夕方から再び天気が良くなるという一日でした。

Img_0743Img_0760 この時季になると、こんなにいたんだ!というくらいの虫の声が聴こえてきます。いまを一所懸命に鳴きとおす虫の声と、夏の頃とは明らかに違う風が、秋の近づきを知らせてくれていました。

Img_0746 みちくさにつくと、すぐに子ギツネが近づいてきました。びっくりするほど人になついています。誰かがエサをやっているのでしょうか。可愛いので気持ちは分からなくはないですが、やはり野生は野生。人のエゴだけでエサを与えると思わぬ悲劇を生むことさえあるようです。Img_0750朝方の雨と寒さもあって、大方の予想通り、訪問者はなかなか現れません。午前中に水場の整理と植樹予定場所の測量を、午後にはポット苗の整理などで時間を過ごしていました。Img_0762南相馬植樹祭のどでかポスターを貼りました!

P9020001 ビオトープを整理していたら、写真家の横田さんがクマを追って対岸を眺めていたので、声をお掛けすると気さくに立ち寄って話をしてくださいました。対岸にいた親子のクマ3頭が今週に入ってからずっと見られなくなったのだけれど、もしかして見られるかもしれないと思い、最後と思って観察に入っている、とのことでした。さまざまなクマの生態や行動など、初めて聞く話につい引き込まれます。たび重なる人里への熊の出没を聞く昨今、足尾でクマの被害を出さないためにも自分がもっと話をしていかなければいけない、ということで、今年に入ってからは請われるままに話をしているのだとか。森びとでもお願いしたいと伝えると快諾頂きました。近いうちに企画しますので、その際にはお知らせしますね。Img_0792 Dsc02738明日は天気が良くなりそうです。動物も頻繁に見られる季節ですので、ぜひ足尾におでかけください。(舎人 斎賀 小黒 線量 0.136μSv)

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2017年8月28日 (月)

夏休み最終日曜日。松木沢は秋の気配です。

ススキの穂がふき始めました。松木沢を吹き抜ける風もひんやりし始めました。

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橋倉スタッフは「夏休み最後の日曜日。子どもさんが来たらハンモックを吊ってあげよう」と朝からソワソワしていました。ハンモックの出番はありませんでしたが、出会いの多い嬉しい一日となりました。

11時過ぎ、みどり市の大木さんが、ダムゲートで知り合った群馬県玉村町のTさんと連れ立っていらっしゃいました。大木さんは、中倉山に登りたいというTさんの案内を買って出て、松木沢の奥まで案内されていました。Tさん、次回は中倉山に登れると良いですね。またみちくさにもいらしてください。

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みちくさ小屋には、大木さんご提供のアルバムが10数冊あります。「15歳から足尾に来てるんだよ。これ見た?」と大木さんが開いたアルバムを覗き込むと「1967年」の文字・・・!またぜひお話を聞かせてください。お漬物ごちそうさまでした。緑の募金もありがとうございました。

続いて世田谷から来たお二人。中倉山に関心をお持ちでした。「今日はダムゲートからこの松木沢沿いを歩いて来ましたが、トレッキングに最高ですね!」とすっかり気に入られたご様子でした。

P1020458 世田谷区は「第二のふるさと」として、群馬県川場村と交流しているそうです。

P1020459 「また来ますね」と笑顔で帰路に。松木沢がお二人の「第三のふるさと」候補になれば嬉しいです。

P1020473 14時過ぎ、「水戸葵山岳会」の3名の方が、ウメコバ沢を見て帰って来られました。会でも最高齢の方が、「自分が開いたルートを10年ぶりに見に来たんだが、変わったねぇ。すごく緑が増えたから見通しが悪くなって確認できなかったよ。」とルートについては残念そうでしたが、「一度壊れた自然を回復するのは本当に大変だよね。よくここまで戻ったよ。」と感慨深そうに話されました。松木沢の石をひっくり返しても虫がいない、それだけ水が澄んでいる、と沢をやる人ならではのお話も。「水戸葵山岳会」は大きな団体だそうです。皆さんでぜひお越しください。緑の募金をありがとうございました。

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宇都宮の女性スポーツカメラマンのTさん。「おかげさまで、森びとのみちのく事務所の方に八幡平の植樹地を案内していただきました」と、わざわざ南部せんべいをお土産に来てくださいました。筆者が松木沢の少し奥までご案内しました。

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ジャンダルムと清流に息をのみ、

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旧松木村のお墓に手を合わせ、

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鹿に見送ってもらいました。

プロのカメラマンさんはご自身が写る代わりに、と、私たちを撮ってくださいました。

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松木沢の季節はさぁ秋へ。皆さま、みちくさにぜひぜひ道草してください。

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本日の舎人当番 橋倉・唐澤  本日の放射線量 0.158μ㏜

2017年8月27日 (日)

梅雨から夏・秋へと忙しかった松木沢渓谷

8月26日9時00分、「みちくさ」の軒先にある寒暖計は22℃を示していました。
松村スタッフが「みちくさ」内の水回りの点検を行ったところ、水が出てきませ
ん。手際良い作業で取水口の掃除を行うと、蛇口から水が勢い良く出てきました
。まずは一安心です。本日の足尾は朝から小雨模様のお天気でしたが、10時
を過ぎると一転して快晴になり、足尾ジャンダルムもご覧のように見えるように
なりました。

1  そんな松木沢は蝉の鳴き声も虫の鳴き声も聞こえません。
10:30頃、男性3人組が通りかかりました。行き先を尋ねると「一番奥の堰
堤の先に一泊します!」と応えてくれました。「明日寄らせてもらうよ」との返事
をすると元気に林道を登っていきました。良い山業が出来ますように。

2  その後、名古屋から来た男性に寄って頂きました。松木沢と足尾の町を散策して
帰るということです。冷えた足尾の水を飲んで「松木の姿が見れて参考になった、
お水がとてもおいしかった」と笑顔で応えてくれました。

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 早朝から雨模様だと登山者の出足も鈍い様です。この時、松村スタッフから趣味
で竹細工の籠を編んでいる時の教訓を聞くことが出来ました。それは、竹を編む作
業よりも、むしろ編む材料としての「竹ひご」を作る時の作業が大切で、出来上が
りの良さを左右するというものでした。例えば、のこぎりを力任せさに引くと、竹
皮の切り口がささくれてしまうということでした。材料の特性を考えないで切ると
使いづらいものとなってしまうことを、自分の体験を元に、準備作業の大切さを話
してくれました。段取り八分とは全のことに通用するものだと、改めて肝に銘じま
した。その後、「オオウラジロノキ」の実生を取り出すことにしました。これは8
月22日、森びとプロジェクトとして只見町布沢集落に「心の森探訪」に行った際
に採取した実生です。時期的には少し早かったようですが、写真のように早くも「
虫の幼虫らしきもの」が入り込んでいました。昆虫も生きるのに必死です。

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松村スタッフは「これで何本芽が出るかな」と楽しみに取り出した実生を大切そう
に保管しました。
 そんな事をしていると閉舎の時間が迫ってきました。今日一日の天気の移り変わ
りを振り返ると、早朝の雨模様から30℃の晴天になり、みちくさ前の「クスノキ」
から松木渓谷に浮かぶ雲を見ると、秋空を感じ取れるものでした。梅雨・夏・秋を
一日で感じた忙しい一日でした。

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 昨日からの続く降雨でポット苗への撒水は省きました。本日の舎人は、松村(宗)
・福田でした。(本日の線量はA地点 0.122μ㏜/hでした) 

2017年8月20日 (日)

足尾・松木渓谷の大自然につつまれて一日を過ごせました

 久々に太陽が顔を出し、暑さが戻ってきた感じの19日。松木渓谷入口は人の出入りが少なく、訪問者はいませんでした。通りかかったのは登山下見の3名と釣り人でした。釣り人は「水が多くて全然ダメ!」と嘆いている感じでした。

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Imgp1300  午後になると中倉山には雲が立ち込め、雨がポツポツと落ちてきたと思ったら、ザアー!と降ったり、晴れ間が見えてきたりの天気になりました。このような天気が続いていたので取水口のチェックをしましたが、水の流れが急ということと水が多いので手の施しが出来ませんでした。

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Imgp1298  そんな天気でしたので、二人は一日のんびりと虫の声、鳥の囀り、松木川を流れる水の音を聴きながら過ごしました。大自然につつまれた一日という、心安まる時を過ごせました。本日の放射線量は0,119μSV/hでした。(舎人:岡安幸治、小井土英一)

2017年8月13日 (日)

多様な生き物の暮らしを支える故郷(松木村)になりました

明日は迎え盆(旧のお盆)です。松木村入口、臼沢に向かう道沿いの祠、松木村奥の墓石の3箇所周辺は、松木村のご先祖様が安心して帰ってこられるように、スタッフの手によって事前に草刈りが行われました。本日8月12日、早朝から鎌田スタッフ、加賀スタッフが松木入りし、村人の残した墓石に花を手向けました。

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多様な生き物の故郷としての松木村の自然の回復と森づくりの安全を願い、合掌です。

 

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9時25分、雨があがり青空が顔を出しはじめた“みちくさ”周辺は気温も上がりだし、寒暖計は30℃です。連休二日目の土曜日、森ともの訪問を期待し、“みちくさ”をオープンしました。

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本日最初に立ち寄ってくれた森ともは、栃木県さくら市(旧高根沢町)の男性です。2006年から2011年まで松木川上流、大ナギ沢近くの斜面に植樹活動を行い、今日は木々の成長を確認しにきたそうです。柵の無い所に植えた苗木は鹿の食害にあっていたようで肩を落としていましたが、柵のある箇所は木々が成長して森になっていると報告してくれました。東日本大震災を契機に、植樹箇所を安蘇沢方面に変え、現在も植樹活動をしているとのことです。共に足尾の緑化と地球温暖化防止に向けて頑張っていきましょう。

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次に立ち寄ってくれた森ともは、群馬県館林市から“自由研究”で足尾銅山の歴史を学びに来た親子4人組です。男の子が小学校の授業で足尾銅山の歴史を勉強しているので、実際に行ってみようと訪れたそうです。“みちくさ”外での立ち話になってしまいましたが、足尾の山の緑化活動や人間が呼吸をするのに必要な木の本数などの話をさせていただいたところ、子供と一緒に来年の森づくりに参加したいと言ってくれました。そして、「その前に、秋の紅葉を楽しみにまた来ます。」と次の自然観察の約束をしてくれました。またの来舎をお待ちしています。

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 昼頃になると雲が低くなり、気温も下がり始めました。小鳥のさえずりで賑やかだった“みちくさ”周辺も静かになりました。寒暖計は25℃となり、過ごしやすい気温となりましたが、雨が降り出しそうな雲行きとなり臼沢の森の草刈り作業を行っていた鎌田スタッフ、加賀スタッフは作業に一区切りつけ下山です。

 

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 午後は、天候の変化もあり松木を訪れる人もなく、15時で“みちくさ”を閉舎しました。帰り道、キツネが見送ってくれました。

気温が高い日でも、森の中に一歩足を踏み入れると木々の放出する自然のシャワーでひんやりとします。多くの森とものみなさんの訪問をお待ちしています。

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(舎人:松村宗雄、清水 卓  本日の放射線量 0.133μsv/h)

2017年8月11日 (金)

夏を忘れる涼しさと熊の出没に警戒!

 「山の日」の足尾は厚い雲に覆われていました。半袖では寒く、長袖がちょうど良い気温でした。舎人当番の最初は、この間の大雨で取水口が心配でしたので水のチェック、水桶の半分は砂が溜っていたので砂を取り除きました。 

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Dsc00474 みちくさに戻り、涼しい風に身体を休めていると、釣人親子が帰る様子なので声をかけると「今日は釣れないので、また来ます」と笑顔で帰っていきました。

Dsc00486  本日最初の訪問者は高崎市から来たSさん。松木を散策して25年になるベテラン。70㍑のリユックを背負い、一泊してしての帰りに寄ってくれました。「緑が増えて驚きです」「林道も樹林におおわれていて涼しく快適でした。コナラの森が復活することを期待します」とノートに書いてくれました。

Dsc00485  次は、古河市で和太鼓の太樹塾・三八鼓禧(みやこ)のメンバー4名、登山帰りに寄ってくれました。昨夜は、ダム近くの駐車場に泊まり、小足洗沢付近まで行ってきた、と言っていました。代表の塚原さんは「自然豊かで景色がとてもきれいで素敵です」、高校生の新井さんは「空気がおいしい」とそれぞれ感想をノートに書いてくれました。塚原さんは、渡良瀬遊水地に興味を持ち佐野市主催の田中正造大学で学び、その一環で足尾に学びに来たと言って大変勉強熱心な方でした。

Dsc00482  最後は、熊谷から来た親子でフライ釣りを楽しんでいた3名でした。当初は福島の川で釣りを計画していたが、川が濁っているというので松木川に来たそうです。「自然が豊かで心が安らぎました(お子さま)」、奥様からは「久しぶりにきれいな渓流と自然にいやされました。おいしいお水ごちそうさまでした」とノートに書いていただきました。

Dsc00468  訪問者は以上ですが、みちくさに入る前、「どくだみ荘」の隣人から9日の夜中に社宅の外の小屋に熊が入り込み内部を壊したこと、また、数日前には外に置いてある冷蔵庫が熊に荒らされた、という話を聞きました。隣人は、「50年足尾に住んでいるが、こんなことはなかった」と驚いていました。みちくさに寄ってくれた方々にもこの情報を伝えました。

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Dsc00469_640x480  みちくさ前のウワミズザクラの実は色が付き、そろそろ熟す頃なので熊も狙っていることでしょう。「ご注意ください!」。本日の放射線量は0,130μSV/hでした。(舎人:小柴隆一、済賀正文)

 

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