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2021年4月

2021年4月29日 (木)

足尾の山と私たちの心に若葉をいつまでも

Photo_4 本日、午前9時の天気は雨、気温は12℃で少し肌寒く感じました。今朝の電車内は、学生たちで乗車率70%位、暖房がついていました。「みちくさ」に着くと高橋さんがストーブに薪を入れ、清掃を始めていました。Photo_6 一段落し、コーヒーを飲みながら今日の打ち合わせを三人で行っていると、橋倉さんが来てくれました。今日の舎人は4人になりました。雨は降り続いていて、いっこうに止みそうにありません。雨粒がトタン屋根を叩く音が強くなりましたが、雨の中で作業小屋、ハウス、苗木置き場などの点検をしました。柵に囲まれていた苗木でしたがシラカンバ、モミジ等の苗木の先端がカッターで切られたようになっていました。Photo_7 「みちくさ」に戻り、枝がカットされている部分を見るとウサギの仕業ではないかとなりました。これ以上被害を拡大させないために、直ちに苗木置き場をハウス内に変更し、1.024本の苗木を移動しました。Photo_8 Cimg0129 Photo_9Cimg0126 苗木にとって「水は命」です。これからが大切な時期になるので、撒水に必要な洗浄機の点検をしました。ところがエンジン始動ができず、橋倉さんに修理を依頼しました。Photo_10 今日は、一世紀以上も中倉山の稜線に、厳しい環境で生き抜いている「無言の語り木(孤高のブナ)」を保護する活動の予定でした。雨と変異ウイルス感染防止のために6月5日に延期しました。Photo_11 今日の春雨の一日は、新生「森びとプロジェクト」の活動を足尾の地にしつかり根付かせて、いつまでも木々の若葉の輝きを心に持ち続けたいと願う日になりました。Img_3073 本日の放射能線量は0.119μSvでした。舎人は、高橋、清水、橋倉、大野でした。(報告・大野昭彦)

2021年4月25日 (日)

新緑の足尾・松木沢での出会いに感謝です

 本日(25日)の足尾・松木沢の9時の気温は18℃でした。風が強く吹いていましたので、長袖のシャツの上にもう一枚上着を羽織らないと寒いくらいでした。「みちくさ」をオープンすると聴こえてきたのは風の音だけでした。いつものキジの鳴き声、動物の姿も昼食時まで見ることができませんでした。

 「みちくさ」下のビニールハウスが風でめくり上がっていましたので、舎人・弘永さんとビニールを紐で固定しました。ハウスの傍には白色のスイセンが綺麗に咲いていますので、それを見ていると首都圏と足尾の気温の差の大きさを感じます。

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 「臼沢西の森」では、カラマツが若葉が鮮やかに緑色を輝かさせています。言うまでもなく、木は植えられた場所を動けません。一生その地で生き抜きます。この木が私たちの目に見えない酸素をつくり、新緑の感動などを恵んでくれています。そんなことを考えると、ちっぽけな自分の都合だけで生きられることを考えてはならないことを教わります。

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 「みちくさ庭園」内では赤く輝くモミジが目立っていました。 

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 昼過ぎ、二週間前に野鳥観察に来た男子中学生が、ご両親と兄弟と友人の7名で来舎されました。今日は、前回の様にお目当ての野鳥を写真に撮ることできずに残念がっていました。次に訪問してくれた方は、松木村で生活していた当時の貴重なお話しをしてくれました。歴史的な話を伺うことができ、大変ありがとうビザいました。

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 ロッククライミングに来た男性2名の方のお一人は、「50年前から足尾の山に登っていますが緑が増えましたね、また来ます」と帰路につきました。

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 最後の方は、宇都宮ハイキングクラブの猪鼻さんが友人と沢登りの帰りに寄ってくれました。猪鼻さんは、働く場所でオオムラサキを見た時の写真を見せてくれました。オオムラサキの青色の鮮やかさに驚かされました。私たちは、ここ松木沢でオオムラサキの乱舞を願って、エノキやクヌギを育てています。その時がきましたら、猪畠さん、是非、オオムラサキを見に来てください。Dsc05605
本日の放射線の線量は、0.095μ㏜、舎人は弘永、済賀でした。(報告・済賀正文)

2021年4月24日 (土)

足尾・松木沢の草花たちの春の競い合い

 今日の足尾・松木沢の天気は快晴、朝9時の気温は19℃で初夏を思わせる陽気でした。森びと広場の桜は、葉桜、真っ盛り、いまだに蕾ありと様々な様子を見せ、自然を愉しむ時を引き延ばしてくれています。

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 今日は、「足尾に緑を育てる会」の植樹イベント開催、中倉山登山へ向かう皆さんが多く見られました。「みちくさ」では、閉舎間際にトイレを借りに来た若者ひとりが訪問者でした。今日の舎人は、足尾・松木沢の草花が美しさを競い合う様子を届けます。

 やはり見ていただきたいのは桜です。中倉山をバックに「森びと広場」の桜が花の親分のようです。また、颯爽としたミツマタの姿も心惹かれます。

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 次は、静かに可憐に咲いている花の代表のシロスミレです。まだ3株ほどの開花ですが、その美しさは白いレースのカーテンのようです。その近くには、恥ずかしそうに眼をだしているヤマユリです。小さなタケノコのようでした。夏の花の香りが楽しみです。

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 「みちくさ庭園」では福原サポターが植えたアケビが可愛いらしいツルを出していました。どんな花が咲くのか?実はなるのか?、楽しみです。

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 昼の気温は23度まで上昇しました。汗が滲む中で森作業に出かけた鎌田、済賀の両舎人は、20リットルの培養土を30袋を「里親植樹」場所に荷揚げを行い、階段の整備も行ってくれました。多くの皆さんの申し込みをお待ちしています。

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 本日の線量は、0.106μ㏜、舎人は済賀、橋倉でした。(報告・橋倉喜一)

2021年4月19日 (月)

足尾・松木沢の気まぐれな天気の春爛漫

 昨日は、「みちくさ」舎人の初日でした。足尾に木を植えて6年が過ぎた筆者。昨年は舎人の見習い受け、本番を迎えたのが昨日でした。皆様、改めて宜しく御願い致します。17日夜は強い雨が降っていましたが、「翌朝までには止んで晴れる」という予報通りに朝は快晴でした。途中に見えた男体山は4月なのに頂上は雪でした。

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Photo_2  もう一人の舎人はベテランの小井戸さん。奥様と一緒に「みちくさ」当番です。小井戸さんのアドバイスで、開舎準備を始めました。午前9時の気温11℃、天気は晴。準備をしていると、蛇口から水が出ません。取水口のゴミを取り除き、途中で外れていたホースを接続しました。私を心配してくれた加賀さんとの作業でしたが、水は出ませんでした。昨夜の雨でホースが詰まったらしいので、復旧は断念しました。こんな時に備えて自宅から水道水を持参しています。

Photo_3  開舎準備が終わった頃、最初の訪問者(60代男性ハイカー)が寄ってくれました。「足尾ジャンダルムは、この先どう行けば?」、「松木川の水量が多いので今日は無理ですよ」、「じゃぁ中倉山に行きます」等の話をして、男性は中倉山に向かいました。

Photo_4  小井土ご夫妻とは、森びと活動の昔話、若い頃の苦労話などを談笑できました。その内に外は風が強くなり、小屋が揺れるくらいでした。30分間に、雹交じりの雨(あられ)も何度か降るなど、天気がクルクル変わりました。

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Photo_6    左下に見えるアナグマ

 こんな天気では訪問者は来そうもないということで、周囲の散策をしました。「みちくさ庭園」を覗いていると、ジッと、こっち見てるアナグマを発見しました。体長は40㎝位かな、小走りに向かっていったのはみちくさ小屋の下でした。ここで過ごしているのかもしれません。

Photo_7  その後も風が止まず、空一面が雨雲に覆われました。急いで自転車2台が小屋の前を過ぎ去って行きました。風は一段と強くなり、晴れ間が見えたとおもったらみるみる雨雲が垂れるという天気になりました。これでは動物もハイカーさん現れないとおもいました。

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Photo_10  昨日は、風の音だけが響き渡る足尾の松木渓谷入口でした。小井土ご夫妻、加賀さんお世話になりました。本日の舎人は、小井土ご夫妻、加賀春吾そして筆者でした。(報告・弘永祐介)

2021年4月17日 (土)

雨降る足尾、生き物たちに歓迎される

 今日は舎人(「みちくさ」当番)。小川さんの車に乗って足尾に向かいました。途中、車窓からは数枚の田んぼに恵みの水が張られ、水面に映る里山風景とシラサギを見ていると幼い頃に過ごした田舎を思い出しました。 

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Photo_7足尾・松木沢に着くと、「民集の杜」付近でシカの親子(下の写真)が迎えてくれました。本日のみちくさの気温は9℃、雨が降る肌寒い一日でした。雨が降る土曜日でしたので、訪問者はいないだろうと、三人で森作業をすることにしました。 

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シダレザクラが満開でした

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Photo_14作業のひとつは、今月29日に予定されている中倉山の「無言の語り木(ブナ)」の保護作業の安全確保のためのロープ等の点検、二つ目は、5月始まる「里親植樹」に使用する苗木を支えに使用する篠竹を50本一束にして10束を作りました。

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トサミズキ(上の写真)

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後は、「みちくさ」庭のバラの若芽、ユキヤナギ、昨年植えたカエデ、土佐ミズキの芽吹きを見て、その勢いに元気をいただきました。変異ウイルス感染で落ち着かない日々が続いていますが、我慢と自粛の心を洗う一日になりました。本日の放射線量は、0.111μSVでした。舎人は、小川薫、松村宗雄、大野昭彦でした。(報告・大野昭彦)

2021年4月11日 (日)

静かな足尾でしみじみと春の香りを楽しむ

 今日(4/11)の足尾・松木沢の天気は快晴、気温は14℃(9時)、無風でポカポカ陽気でした。何故か動物が1匹も姿を見せません。カラスの声だけが草地に響いていました。銅親水公園駐車場は車が一杯でしたが、「みちくさ」に訪問者は来ません。中倉山方面に行ったと思われます。ようやく現れたのはトンビです。5・6羽固まって飛んでいます。おそらくエサの動物の死骸でもあるのでしょう。カラスと取り合いになっているようで、カラスに軍配が上がっていました。午前中は来訪者が来そうもないので、周辺を散策しました。

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散策をしていると、森びと広場のネットが破られていました。弘永さんが補修をしてくれました。
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 午後13時頃、東京からバイクで来たという男性が立ち寄ってくれました。足尾は初めてだそうです。足尾の歴史や公害のこと、気候変動(地球温暖化)のこと、植樹のことなど1時間位も話しました。温暖化防止のアンケートも書いていただきました。ありがとうございました。その後、松木渓谷の景観を楽しんできたようです。またお越しをお待ちしています。

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15時頃には、さくら市から来たkさん家族4人と犬1匹が松木渓谷からの帰りに立ち寄ってくれました。以前にも来たことがあると言って、ノートを見たら2017年に来ていてトトロの絵を描いてあったのを見て喜んでいました。今回もトトロを書いてくれました。是非またお立ち寄りください。

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太陽が中倉山に沈むと現場はめっきりと冷え、風も吹きはじめて寒くなりました。時刻は16時前、やっとサルたちが現れてきました。これからは我々の時間だ、人間どもはもう帰れ!と言われているようなので、足尾を後にしました。本日の放射線量は、0.11μ㏜でした。(本日の舎人:弘永、加賀)

2021年4月10日 (土)

色とりどりの足尾・松木沢

    今日の午前9時の天気は快晴、気温は10℃と肌寒い朝でした。20210410_160551_2

    ダムゲート手前の銅親水公園駐車場は満車、道路脇にも多くの車が止まっている状態でしたので、新たな出会いを期待しました。

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    オープン準備中には複数のグループが松木渓谷、ジャンダルムを目指して、みちくさの前を通っていきました。20210410_091837_2    清水さんは、カラカラになっていたポット苗へタップリの撒水をしてくださいました。P4101770

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    臼沢西では、サポーターの福原さんが土留めづくりをしてくださいました。コツコツとありがとうございます。

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P4101755_2    午後に栃木県宇都宮市から来られた田村ご夫妻がジャンダルムを見に行かれた後に来舍されました。「桜を見に来ました」「鹿を見ました」と仰っていました。以前、中倉山に登られた経験があるそうでしたので、孤高のブナの保護活動について、話をさせていただきました。また、皇海山なども登られたこともあるそうで、仲睦まじいアクティブなご夫妻でした。またのお越しをお待ちしております。20210410_140519

    続いて、東京から来られたお3方。「何でこの辺りには木が生えていないんですか」「あの黒いものは何ですか」などの質問があり、清水さんが一つひとつ答えていました。また、孤高のブナについてご存知で、清水さんからブナの保護活動について紹介をされていました。またのお越しをお待ちしております。

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    昨日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく「蔓延防止等重点措置」は、新たに3都府県への適用が決まり、予断を許さない状況が続いています。みちくさでは「うつらない・うつさない」対策を徹底しながら、来舍をお待ちしております。20210410_093848

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(本日の放射線量は0.11μSv/h、舍人は清水と小林でした)

2021年4月 4日 (日)

春の訪れを待つ松木沢!

足尾町の朝を歩いてみると、ご覧の様に静かに明けソメイヨシノは3分咲、まんさくは7~8分咲で、これから春本番を迎え様としています。Dscn0114Dscn0113_2Dscn0115_3松木沢に向かう途中の愛宕下のソメイヨシノは4~6分咲ですが、目に映る花道は訪れる人たちを楽しませてくれるのは間違いはないでしょう?Dscn0118Dscn0119今朝の松木沢渓谷の天候は気温15℃、晴れ間が覗きハイカーやハイキングを楽しむ人たちが望む日となる様に思われましたが、10時頃から雲ゆきが怪しくなり天気予報通り雨が降り始めました。 

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Dscn0130梅の花

雨が時より降る中、「遊働樂舎・みちくさ」開舎2日目に初めて訪れてくれましたのは、松木沢で動物観察などの収めている写真家・R子さんでした。会話をしていると観察仲間から「臼沢森の上段の木に熊がいる」との情報を頂き即・双眼鏡で覗くと1頭を観察することが出来ました。教えて頂きまして有難うございました。

Dscn0132コロナ禍でも充分な感染防止を行い、自然を享受する場所として足尾松木沢渓谷を訪れて頂ければと舎人一同、皆さまの来舎をお待ちしております。

 本日の線量:0,102μSV/h    舎人:橋倉・松井

2021年4月 3日 (土)

遊働樂舎(みちくさ)本日オープンしました。

 コロナ禍が収束どころか拡大する中でありますが、みちくさ開設10年目をスタートしました、Cimg0026_dsc7454本日の松木沢渓谷の朝は、気温10℃でくもり空でしたが時より日差しがありました。肌寒いさわかぜが吹き抜けるみちくさで、ストーブに火をつけ感染防止を徹底して森ともの皆さんをお待ちしました。_dsc7444訪問者を待つ間、舎人としてのスキルや心構えについて話し合いました。あわせてみちくさ庭園を散策すると花々が10年目のオープンを歓迎してくれました。Cimg0054シャクナゲCimg0045アセビCimg0089カタクリ

午後は、二手に分かれて4月29日の中倉山ブナ保護の準備と松木、新松木、民集の杜の獣害柵の点検を行いました。

心待ちしていた「森とも」の訪問者は残念ながら今日はおりませんでしたが、自然豊かな足尾松木沢渓谷で歴史や環境について感じていただけることを願っています。休日・土日は「みちくさ」を開舎しておりますのでお立ち寄り下さい。Cimg0034

ウワミズザクラ

舎人の塚崎さんから沢山のお菓子を頂きました、有難うございました。

本日の線量:0,090μSV/h  舎人:小川・大野・塚崎・松井

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