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2012年7月

2012年7月29日 (日)

夏空!みちくさ

本日も朝から真夏の気温。午後に雨が少し降りましたが木々が喜ぶほどのものではありませんでした。それでもすっと気温が下がり過ごしやすくなりました。

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昼ごろ40代位の男性が下山してきたので話を伺いました。ニゴリ沢の上流にあるペットボトル小屋まで行ってこられたそうです。東京の葛飾からいらしてこのあたりの山々はほとんど登り、クマに会ったこともあると話してくれました。足尾は針葉樹が明るくいいところだと気に入られている様子。森びとの植樹地をみて「クマがよろこびそうですね。」と言っていただきました。「この場所を宣伝しているがなかなか来ない、でも、来ないほうが静かでいいかも」とはそのかたの言。私達もそこがひとつの悩みどころであります。本当に静かで良いところですから皆さんぜひ一度足を伸ばしてください。

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お昼過ぎ、舍人・森戸の友人の小倉さんがお見えになりました。「熊を追っているが見当たらない」とのこと。今日はサルは何匹かみましたが、暑い日中はなかなか動物も動かないのかもしれませんね。(舍人:小井土、星野)

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みちくさ近くで見つけたオトシブミ。たくさん道に落ちていました。

2012年7月28日 (土)

松木沢の環境と歴史をもっと広めてみたい

 

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足尾も猛暑日でした。昼頃には温度計が35度を指していました。暑い日でしたが、松木沢からの吹き上げてくる風が遊働楽舎に流れてくるとホッとします。今日の午前中前半は環境整備をしました。スタッフの松村さんにお願いしていた孟宗竹が運ばれてきたので、池に流れ込んでいる沢水を地下に浸みこむように一旦ため池に流し込む仕組みを竹で作りました。水がため池に落ちる音が暑さを忘れさせてくれました。

 

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 11時頃には約束していた足尾町を活性化しようと努力している皆さんが訪れてくれました。皆さんは松木沢周辺に観光客を秋以降呼びたいので、その手伝いを当委員会にお願いしたいということでした。その話し合いを昼過ぎまで行いました。昼食を食べていると大型バスでやってきた観光客の皆さんが遊働楽舎脇を歩いていきましたが、帰りには寄ってくれませんでした。

 

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 午後も環境整備を行いました。15時頃になるとヒグラシが鳴きはじめました。ポツポツと雨が降ってきましたので閉舎の準備をしました。P7281254


その時、松村さんが遊働楽舎入口のみちくさ看板がかかっている柱に蜂が巣をつくっているのを見つけました。三人の口からは、「巣を作ってくれて有難いなあー」との声がありました。今日の訪問者は秋以降の足尾の環境と歴史の案内を相談したお二人でした。(舎人:岡安、高橋・本日の線量0.283μSv/J)

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2012年7月23日 (月)

先人の努力が生物のいのちの源に!

 今日は朝方小雨が降りましたが、曇天で涼しい1日でした。8:30の気温は17.2℃、13:30で23.7℃です。森びと広場には、ホオジロの鳴き声に混ざって、ウグイスの鳴き声も聞こえてきました。口笛で「ホーホケキョ」と朝のあいさつを返しました。

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 雨上がりの草むらでは、シカが草を食べていました。ふと、みちくさ前の畑を見ると、ネットの一部がたるんでおり、よく見るとソバ、ミョウガ、ウワミズザクラ、アザミが食べられていました。誰のしわざかと調べると畑の中にはシカの足跡がありました。ネットの上ロープを外して侵入したようです。ジャンプ力のあるシカですが知恵もあるようです。

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 みちくさの周りの草むらを、羽に目玉模様のある黒っぽい蝶が飛び回っており、調べてみると里山に生息する「クロヒカゲ」のようです。また、すばやく飛び回る黄色い蝶もいましたが、動きが早すぎてカメラに納めることが出来ませんでした。名前は「キマダラセセリ」のようです。トンボも草の穂先で羽を休めていました。

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 小さなビオトープに目を落とすと、アメンボ以外にも水中を泳ぐ生物がたくさんいました。どこからやってくるのだろうかと考えながら池をのぞき込むと、水面に対して逆さに泳いでいるではありませんか。調べてみると「マツモムシ」でした。他にも、ミズスマシやボウフラも元気に泳いでいました。木々が増えると多様な生き物が生息するようです。  

足尾の山々の緑化に尽力された先人の努力が生物の命の源となって松木村をにぎやかにしてくれています。

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 みちくさ小屋入り口には、小さく可憐な白い花「ゲンノショウコ」が咲いていました。ピンク色のネジバナといい、自然は偉大なる芸術家だと感心します。

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 今日は、一組のハイカーがみちくさに立ち寄ってくれました。松木渓谷は初めて訪れたそうです。足尾の緑化に共感をいただき、またの来舎を楽しみにお待ちしています。

 (舎人:清水、高橋 線量0.295μsv/h)

2012年7月16日 (月)

真夏日とて爽やかな涼に満足、これぞ自然の恵みだ!

 

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 今日の朝、8時頃にホンドギツネに遭いました。朝夕、カラミ堆積場付近で見ていたのですがなかなか会えませんでした。そんなわけで今日は何かありそうだ、とその時感じました。天気は晴れで10時頃には温度計が30度を超していました。しかし、沢風がなんともいえない爽やかな涼を運んでくれた一日でした。ジャンダルムをアタックしてきたクライマーの足取りは軽そうでした。P7161019


 

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 昼頃には、野田市からハイキングに来たSさんと挨拶を交わし、帰りに寄ってくださいとお願いしました。その後は、足尾に住むマチダさんと友人がヘリコプターと飛行機を持ってきて付近の航空写真を撮ってくれました。エンジンは化石燃料でなく電池モーターでしたので驚きました。音が静かで小型のデジタルカメラで撮影するといいます。町田さんにお願いして私たちが育てている臼沢の森周辺を撮っていただきました。町田さん、貴重な航空写真を撮っていただきありがとうございました。

 

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15時頃になるとSさんが寄ってくれました。皇海山が見えるところまで行きたかった、と言っていましたので、本日行った6号ダムから随分と上って行かないと見えないそうですよ、と案内しました。松木沢をはじめ日光周辺の山が好きだ、と言っていました。ホオジロ、キジ、ヒヨドリたちが囀りと松木川から吹き上げる清涼な風に自然の有難さを感じ、自然を愛する“森とも”に出会えたことに感謝した一日でした。(舎人:松村宗雄、高橋、本日の線量は0.295μSv/h)

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足尾の動物の姿の裏には人間の献身的な作業あり

 昨日(7月15日)は天気は30度を超え、風の少ない足尾でした。 

 まずはロッククライミングをしに来られた群馬県・境町山の会の5名(男3名、女2名)が来舎されました。コーヒーを飲みながら、写真を使ってこの8年間の足尾での森づくりや旧松木村の話をしました。そのうちのお1人が森ともノートに「おじさんの話がおもしろかった」と書いてくれました。会長の小暮さんをはじめ、また足尾に来た際は是非寄って下さい。

 13時すぎになると、臼沢で草刈りをしていたJREUの20名が下山してきました。Dsc01411

 すると「熊がいるぞ!」と無線が入り、双眼鏡と使い見てみると私たちが3年前春に訪れた約100年前から亜硫酸ガスに耐えて生きているミズナラが生き残っている箇所(阿蘇沢を4Kmほど上っていった所)あたりにのんびりしている熊を見ることができました。アリなどを探してほっと一休みをしているところだったのでしょうか。夢中で双眼鏡を使って見ていました。

 15時前には作業を終えたJREUの人が寄ってくれました。昨年の植樹会場を草刈りしたみんなの顔を見ていると、達成感と充実感が漲っていました。是非また若い人と一緒に訪れて下さい。

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 (舎人:田岡・線量0.245μSv/h) 

 

 

2012年7月14日 (土)

爽やかな笑顔を届けてくれた幸手市民の皆さん!

P7142113_2 足尾・松木沢ではミイミイゼミとヒグラシが鳴き始めました。みちくさ前の草地では鹿たちが濡れた身体から雨を弾いていました。今日は11時頃に大型バス2台が松木沢ヘリポート入り口に到着し、下車してきた45名の皆さんは松木沢の歴史を学んでいきました。皆さんは「幸手市・環境問題を考える会」という組織の方で、町ではダイオキシン等を調査している皆さんです。

P7140027_2  現地に立った皆さんは、人間が壊した自然環境の悲しさとその回復には莫大な費用と時間がかかかることを実感したようでした。みちくさでは松木沢が木一本も生えていなかった映像を観ていただきましたが、人間の欲で壊した自然環境と奪ってしまった村は現代のフクシマ原発事故と避難生活を強いられているる福島県人が重なって見えたようでした。

P7140017_2  皆さんは「ひぐらし亭」で昼食を摂った後、爽やかな笑顔を松木沢に残して帰路につきました。

P7140022_2 皆さんの足元ではネジバナが鮮やかな紅色を輝かせていました。グランドキャニオンには数名がアタック、皇海山には一人の方がチャレンジしていきました。(舎人:田岡、高橋・本日の線量0.36μSv/h)

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2012年7月 8日 (日)

森は大地を支える

今日は朝、みちくさに着くときは曇りでしたが、すぐに雨が降り出して、一日中梅雨の雲の中にいるような天気でした。

そのような天気のせいか、今日は来訪者はいませんでした。

でもこうしたしっとりとした一日もいいものです。雨の中、松木の自然を観察しました。

昨日から雨がけっこう降っていることもあり、松木ではどうなっているのか気になるところでした。

川を見に行きました。

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思ったほど増水してないようでした。

でも、この川、昨年の台風の時に川筋が変わって、みちくさへと続く土台の岩に直接川があたるようになっていました。

これからこの岩がどんどん侵食されていくのかと思いました。川の浸食は恐ろしいほどです。

ここ松木は、木がなくなったことにより、雨のたび土砂が流れてしまい木が生えにくい土地になってしまったことはよく知られたことです。われわれが、植樹している臼沢と、何もしていない反対側をみるとそのちがいが一目瞭然です。

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将来、この山も土砂が流され松木沢の奥にある名所ジャンダルムのようになってしまうのでしょうか。

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格好いい岩山もいいですが、岩だけの山なんて、とても寂しいものです。緑もあって、岩もある、それがいちばんいいのだと思います。

帰りに、舎人で一緒の鎌田さんに足尾砂防ダムでとまってもらい、そこから川を見てみました。

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ここで3本の川が合流しますが、真ん中の松木川が濁っているのがよくわかりました。

手前の久蔵川は、治山事業により森がだいぶ蘇っていることもあり、澄んでいます。

森は山の大地を支えるとっても大切な資源であることを改めて思いました。

松木川の濁りがなくなるまで、どれくらいかかるのか・・・とも。

(舎人 鎌田孝男・宮原 哲也 本日の線量:.293μSv/H

2012年7月 7日 (土)

足尾臼沢の森・松木の杜に恵みの雨

 今日は、天気予報どうりに雨が降ったり止んだりの一日

でした。

 ハイカーも天気予報を知り「みちくさ」に寄り道する人も

いず、歩いている人もいませんでした。

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 そこで、去年11月に「みちくさ」で足尾の歴史を教えてい

ただいた山田組の社長のビデオを見て足尾の歴史を再度

勉強しました。足尾の歴史を教えていただき山田組の社長

ありがとうございます。(舎人・岡安、小川:本日の線量0.30μSv/h)

2012年7月 1日 (日)

松木沢には自然の魅力がいっぱい詰まっている!

 

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 今日から7月です。あっという間に半年が過ぎてしまいました。本日(日曜日)の天気予報が夕方から雨ということもあって、ジャンダルム登頂者が二組ありました。その一組の男女二人が午後、みちくさに寄ってくれました。お二人は茨城県から来て、今年に入って二回目のアタックということ
でした。また、少し前には、松木沢の達人(私たちが通称呼んでいる方)埼玉県川口市のいつもの登山家が寄ってくれました。達人からは、ダムゲート付近で熊と遭遇した緊張シーンの話しと中倉山の山頂に貴重な巨木が生きている話を聞きました。私たちはこの話を聞いて、是非、今夏に中倉山登頂を実施して、その巨木に会ってこないといけない気がしました。同じ時間帯には地元の「足尾まるごと井戸端会議」・山田さんも訪れてくれました。山田さんからは、これからの森づくりの協働の提案と8月の足尾研修の依頼を受けました。15時頃には小雨が降ってきましたので、みちくさに寄ってくれたクライマー二人を車でダムゲートまで送ってあげました。

 

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 午前中は、舎人:小井土さんと昨夜カラマツが熊剥ぎにあった現場を調査しました。また、みちくさ畑に小井土さんが持ってきたユキノシタ、ミズブキ、シソを植えました。昼食までは、二人でこれからのみちくさ運営に関してアイデアを出し合いました。(舎人:小井土、高橋・本日の線量0.33μSv/h)

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