本日は4月16日(土)。早朝の足尾は雲が低く垂れこめていましたが、徐々に上っていき9時オープン時には青空が広がり始めました。気温は9℃と肌寒くストーブに火を入れましたが、昼には18℃となりポカポカ陽気の1日となりました。
“みちくさ”内の掃除を行い、コーヒーを飲みながら本日の作業打ち合わせを行いました。
先週、松村宗雄さんが“みちくさ”横の階段修繕を行ってくれました。今日も継続して、腐りかけた縦杭と横杭の補修を弘永さんにお願いし、筆者は松木の里に彩りを添えてくれるサクラやミツマタ、芽吹き始めた木々の様子を観察に向かうことにしました。
弘永さんは水源の確認・掃除を行った後に、森びと広場から甲羅板と四角い長い杭を運び上げ、階段幅に合わせて切断し補修しました。人間よりも足尾の動物たちの利用頻度が高いと思いますが、みちくさの庭や広場への行き来が安全になりました。
みちくさの庭を観察すると、ミツマタは黄色い花が満開です。
森びと広場の周りはサクラが咲き誇っています。マメザクラは花が散ったのかなと思い地面を見ても花弁はおちておらず、よく見ると食べられた跡がありサルの集団に食べつくされたようでした。
松木の杜の白やピンク、紅い花びらのサクラが目を楽しませてくれます。コブシの花も満開です。
新松木の杜のサクラはまだ蕾で、長く花を楽しめるように時期をずらしてくれているようでした。地面を確認するとシロガネスミレが小さな葉を出し始めました。5月のGW頃には花が楽しめそうです。
民集の杜に行くとキジが鳴き声を上げていました。春になったのでメスを探しているようでした。
杜に入るとカツラやシラカバ、コナラなどが小さな葉を広げ始めました。太陽の光が反射しキラキラと輝いていました。
今日の“みちくさ”訪問者は午後2時半ごろに松木の散策に訪れたご夫婦のお二人です。
松木川沿いの黒い斜面に驚いた様子で、弘永さんから銅山での精錬過程で出た鉱滓カラミの説明をさせていただきました。また、まだまだ荒廃地の広がる山の様子から、一昨年の台風19号の被害を心配され、松木川沿いの道路が寸断されたことを紹介すると驚かれた様子でした。来る途中で大きなカナヘビを見かけたと森の生き物たちが動き出したことを教えてくれました。
春の花咲く季節の後は新緑の森へと移り、鳥や四季ごとに変化する松木の里を楽しむことができます。またのお越しをお待ちしております。
本日の森作業は弘永さん、舎人は筆者・清水でした。
(報告 清水卓)
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