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2018年7月

2018年7月22日 (日)

蒸し暑い空気がどんよりとした松木沢渓谷の終日!

 松木沢渓谷の朝、気温は街中と変わらず寒暖計は34℃を示し真夏日が観測され続けています。

Imgp0142 今日7月21日は1957年(昭和32年)自然公園法が施行され「自然公園の日」で、松島・天橋立・宮島の日本三景が制定された日です。この当時筆者は、子供心にも一夏に何日かの真夏日を川遊びや水泳で満喫していました。 しかし、今では世界各国で起きている猛暑が日本でも同様に発生しています。「ひと夏に何日かの真夏日」が一週間以上も続く異常事態になっています。これは「地球温暖化にブレーキをかけない人類への自然界からの警告・メッセージ」ではないかと思われます。

 本日、松木沢渓谷を訪れ「遊働楽舎・みちくさ」に立ち寄って頂いた最初の「森とも」は連合栃木の観察会に参加した西田さんです。楽しそうに、「観察会は草刈りでした」と足尾の湧水を飲み干し感想を頂きました。

 Imgp0146  次の訪門者は、昨晩2時頃東京江戸川区をバイクで出発し、過去に足尾ダムまで来た記憶を辿り、その奥が知りたくて入山してきた渡邊さん。「こんなにもはげ山とは思いませんでした。田中正造氏については学びましたが、公害の歴史を見ることができ勉強になりました」と述べ、グランドキャニオン目指して入山して行きました。

Imgp0147  次の訪問者は、埼玉県の小島さんご兄弟カメラマンで、キツネを撮りに来ましたが、残念ながら会う事が出来ませんでしたので、次回に期待しますと戻られました。 

Imgp0149 最後に訪れてくれました皆さんは、グランドキャニオンの登頂を終えた大宮アルパイン4名でした。寄贈されたグランドキャニオンの写真を見て驚き「また秋の紅葉時にアタックします」と下山されました。入山された皆さんは自然を愛し、自然の恵みを享受し共生を願う人達でした。皆さんで一緒に温暖化にブレーキをかけましょう。またの来舎をお待ちしています。

Imgp0155 本日の線量:0,127μvs  /h   舎人:福田・松井

2018年7月16日 (月)

暑い! 異常気象?

  今日も朝から、日差しが強く大変な一日となりそうです。

P7160111  早速、“みちくさ”のオープン準備を行いました。

P7160112 松木川からは、爽やかな風が吹いてきて得した気持ちになりました。しかし、山を見上げると削り取られている岩肌が露出して雨が降ると濁川になって流れ落ちてくるんだと思うと変な気分になりました。

 線量計の計測中に、以前から気になっていた道路に穴が掘られているのを、

P7160110 今日は坂本さん(望遠鏡で足尾の動物を観ている方)と立ち話をして知りました。「多分、鹿が塩分を舐めているのかも・・・」と言う話しでした。

 ビオトープの水源確認も、カワニナを池で飼育・調査していますので大変重要になっています。

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ビオトープの水位チェックも重要です。お互い「報・連・相」で情報交換を行いましょう。

(本日の放射線量は0.159μSV/h、舎人は仁平)

 

2018年7月15日 (日)

猛暑のなかの三連休

 今日も30℃を超える猛暑の予報が出されているなか、足尾松木沢の“みちくさ”の温度計は34℃を指していました。

P7150106  松木沢渓谷の入り口にある銅親水公園駐車場には、ハイカーや釣り人達のマイカーで満杯の状況でした。

P7150105  “みちくさ”室内の温度も午後になると38℃を指し、体温より高くなってきていると言う話しになってきました。

P7150108 この様な状況を予測して大型扇風機を室内に設置してくれたのが小井土スタッフ(本日の舎人担当)です。訪れた来訪者は、爽やかな風を受けながら涼を感じとっていました。

 

本日の線量:0,125μsv/h    舎人:小井土・仁平

 

夏本番の足尾

Photo 足尾に向かう途中の男体山

9:10現在「みちくさ」に着くと、 気温、33℃ 快晴です。本日の最高気温 36℃でした。

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Photo_4 「みちくさ」で、第1回の「森の案内人養成講座」があり、皆さんなごやかに、真剣に話していました。その後、植樹した「新松木の杜」を探索して案内場所を探して確認しあいました。そこで見つけたウグイスの巣を「みちくさ」に持って来てくれました。写真は、ありませんが「みちくさ」にお寄りのりの際は、見てください。

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Photo_6 今年の植樹祭での記念植樹、宮脇最高顧問のイヌブナ、故岸井理事長のホウノキ元気に育っています。また、赤レンガの皆さんの植えた桑の木も生き生きと伸びています。

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Photo_9那須拓陽高校から頂いたエノキも元気です。

Photo_11 秋の実りが楽しみの柿とウワミズザクラです。

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Photo_13 今日の「みちくさ」訪問者は、セミと足利から来た親子でした。五つ目の砂防ダムまで行来ましたが、疲れが出たので帰り道に寄ってくれました。

Photo_14 カワニナも元気に生きています。舎人の皆さんにお願いです。ビオトープの水管理お願いします。

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Photo_18 本日の舎人: 小川・小黒(本日の線量:0.123μSv/h)

2018年7月 8日 (日)

アサギマダラがひらひらと

01 今日の中倉山は雲の帽子をかぶっています。どんよりとしたお天気で気温は25℃。

02 放射線量の計測にと歩きはじめると、道のあちらこちらにシカのフン、昨夜来たのでしょうか?

広場に降りたところでセキレイを見つけ、少し追いかけて河原の方に降りたところ、ひらひらと舞うチョウを発見!

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もしや?と思い追いかけて、オオヤシャブシの枝にとまったところをパシャリッ!!!アサギマダラでした♪

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関西方面では台風から続く記録的な豪雨の影響で大きな被害が出ているとのこと。昨日も岐阜の友人から被害状況の結果を見るのが恐ろしいとメッセージが来ました。
温暖化の影響なのでしょうか。私たちの植樹活動が、少しでも温暖化の妨げになれば・・・。
松木川の様子はどうかなと河原まで下りて見たところ、さほど増水はしていない様子でした。

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お客さんも来ないので、少し臼沢の西斜面をパトロール。金網の下が掘れていて、鹿が通ったような跡が・・・。

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近くに有ったアングルと石で補修♪

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さらに上に登って行くと、地面が崩れてシカの抜け道が・・・。

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こちらも同様にアングルと鉄筋と石でしっかり補修♪

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以前植えた場所の木々は、金網の中の金網の守られ、しっかりと育っていました。この木々たちも、数年後には臼沢の森のように立派な森になってくれることでしょう!

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みちくさに戻ってくると、その間に千葉の田口さんがいらして、臼沢の西付近にイヌワシが出たとのこと。
また、「ハンゴンソウ」、「ヒヨドリバナ」、「キオン」等のキク科の植物をシカは食べないということを教えてくれたそうです。

大粒の雨が降って来ました。今日はもう止みそうにないかな?

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と、思っていたら雨もおさまり、ヒグラシが鳴きはじめました。今日はそろそろ店じまい・・・。

本日の舎人: 橋倉・小柴 (本日の線量:0.120μ?/h 朝9時の気温:25.0℃)

松木村民に思いを馳せ、“蛍の舞う里”づくり

本日7月7日(土)は七夕です。彦星と織姫が年に一度会える日と言われていますが、足尾の天候は曇り空で時折霧雨です。“みちくさ”の9時の気温は20℃。舎人の長袖のユニフォームで丁度いい気温です。

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九州・関西、西日本では停滞した梅雨前線の影響による集中豪雨によって河川の氾濫、山の斜面が深層崩壊によって崩れ大きな被害を発生させています。多くの死者、安否不明者が出ています。そして数十万人が避難を余儀なくされています。ご冥福をお祈りするとともにお見舞い申し上げます。
広範囲に及ぶ豪雨は、高知県香美市では降り出しから1000ミリを超え、愛媛県では1時間に約100ミリの猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表されました。
“数十年に一度の豪雨”と報道されていますが、海外でも気候変動による被害が伝えられています。カナダ東部ケベック州を襲っている記録的な熱波の影響で、モントリオールでは5日、体感温度が45度近くまで上昇、州都のケベックシティでも気温が34度まで上昇。ケベック州では暑さを原因とした死者が33人に上っています。

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地球温暖化を食い止めるには、私たち人間の暮らしの見直しが求められています。荒廃した足尾の山に木を植えて15年。木々の生長にともない多くの生物が森に帰ってきました。ここに来ると私たち人間も生物の一員として森に生かされていることを実感します。

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今日は、松木村に暮らした村人に思いを馳せ、“蛍の舞う里”をつくろうと“遊働楽舎・みちくさ”で打ち合わせが行われました。インストラクター・山本さんの紹介で、蛍を育成している高橋 潔さん(栃木県生物多様性アドバイザー)から蛍を育てていくための基本をアドバイスしていただきました。
高橋副理事長から「森びと」の活動が紹介され、生長した森の案内や100年生きるブナの保護活動を行っていくことと、「負のイメージの足尾を、未来を考えられる場所に、森に生かされていることを考える場所にしていきたい」と抱負が語られました。
昔、松木村にはオオムラサキが飛んでいたそうです。豊かな森に囲まれた村には蛍も舞っていたのではないかと、具体的に蛍の育成について、舎人の松村宗さん、筆者の清水も同席し、高橋 潔さんからお話を伺いました。

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全くの素人から蛍の育成を行い、失敗の連続だったそうです。ですから、理屈ではなく20年間の実践を通して、蛍の羽化から、発光、交尾、産卵、孵化、幼虫の成長、上陸し蛹への変体、そして羽化へと1年のサイクルを通して学んだ育て方を聞かせていただきました。
蛍の幼虫は淡水にすむ巻貝・カワニナを食べて成長します。ですから、生育するための条件があることを教えていただきました。①一年中水があること、②エサとなるカワニナがいること、③上陸する土があること、④成虫は草の裏にいるため、近くに草や木があることです。
山本さんがカワニナ約160匹持参してくれたので、“みちくさ”西のビオトープを整備し、エサとなるカワニナが生息できる環境にあるか放流を行いました。

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カワニナは鳥にエサとして狙われるため、ビオトープの上に竹を通して網を張りました。
子砂利を撒き濁っていた水も時間と共に澄んだ水へと変わり、池底で動くカワニナを見ることが出来ました。しばらく生育状況を観察し、蛍の幼虫を放流できるかを判断します。
 蛍の幼虫がいるわけではないのですが、環境を整えているだけでも、蛍が舞っている様子を想像してしまい、気持ちがワクワクしてきます。

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 舎人当番と森びとスタッフの皆さんの協力で、水を涸らさないように、鳥に狙われないように育てていきたいと思います。
 当月28日に森びと観察チームの観察会がありますので、観察チームのみなさんカワニナの成長を楽しみにしていてください。

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 本日“みちくさ”の訪問者は山本さんと高橋潔さんの2名でした。
日本列島を襲う豪雨は大きな被害をもたらしています。癌と闘い4月に“天空の森”へと旅立った森びとアドバイザーの竹内巧さんが、生前拾い集めたシロダモの種が一斉に芽を出しました。苗床に所狭しと双葉を広げています。この足尾の地でしっかりと育て、南相馬市いのちを守る森の防潮堤の一木として送り出したいと思います。

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苗床ではエノキも発芽しました。那須拓陽高校の皆さんが植えたエノキは新しい葉を広げています。根が足尾の大地に伸びはじめたのでしょう。じっくりと、そしてしっかりと根を張り成木へと生長し、オオムラサキの舞う松木村となる日が待ち遠しいですね。

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周辺の森からはヒグラシの鳴き声が聞こえます。トンボも空を舞っています。7月22日(日)は“夏の感謝デー”。森に感謝し、民集の杜の育樹活動を行います。除草作業の後は杜を散策し、育った樹々たちの生長を観察します。多くの森ともの皆さんの参加をお待ちしています。

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(舎人:松村宗男、清水 卓、本日の線量 0.131mSv/h)

2018年7月 1日 (日)

夏本番、足尾・松木での~んびりしよう!

7月1日関東は梅雨が明け、ここ足尾も朝からものすごい暑さです。8:45「みちくさ」の寒暖計はなんと33℃。今日はうだるような暑さとのたたかいかと思っていたら、風が何とも心地よい。実に静かな足尾・松木の里です。

P1020712 目を閉じると聞こえるのは、ウグイスの声、あとはよくわからないが、美しく鳴くのはオオルリかキビタキか。声はすれども姿は見えず。小鳥を写真に納めるのは難しい。遠くの方では、ピーヒョロローとトンビの声だ。ギシギシと聞こえるのは虫のようだ。バッタ飛んだ。羽の音がバッタバッタと聞こえた。あとは何が聞こえるか。耳を澄ましているが聞こえるのは木々の間を通り抜ける風の音のみである。実にのんびりとしたものだ。

P1020716_2 今日は昨日と同じで暑すぎるのか、訪れる方は居ない。早速、岡部君はドローンの練習をしました。

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P1020719_2 私も挑戦したが距離感が掴めない。壊したら大変と早々にやめました。木陰で腰をおろして涼んでいると眠くなってきた。ガクッと倒れそうになり目が覚めるがすぐにまた瞼が落ちてくる。訪問者はいっこうに現れない。午後になり気温はぐんぐん上昇し、実に37.5℃

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P1020714 柿の木には、小さな実がなっていた。秋が楽しみだ。釣り人さんが通るが、足早に帰っていく。今日の訪問は、大きな蜂一匹でした。

P1020735 本日の放射能線量は0.123μSv/h  舎人:岡部、加賀

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