2017年6月 5日 (月)

強風に耐え、その威厳を放つ「孤高のブナ」 人間の英知が問われている

本日は6月4日(日)、天候は快晴ですが、“みちくさ”周辺は冷たい風が吹く1日となりました。

足尾ダムに続く道路脇ではニセアカシアの花が満開です。森の恵みを提供してくれる樹木です。蜂が花粉を採取し私たち人間にハチミツを提供してくれます。

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今日は中倉山の「孤高のブナ」調査も行われました。

去る4月29日「孤高のブナ」を保護するために、根の上にあった登山道を迂回していただくためのロープを張りました。まだ芽吹く前でしたので、その後の生長と松木側斜面の土の流出状況を確認するために、清水さん、岡部さん、福原さんが中倉山を目指しました。

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今回は、尾根コースで登りました。8時に登山開始。黄色い花の咲くエニシダが咲き誇っています。見晴らしが良く、足尾の山々を眺めながらの登山です。森に入るとエゾハルゼミと仁田元沢のカエル、小鳥たちの合唱で迎えてくれました。

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“みちくさ”をベースキャンプに舎人当番の仁平さんと連絡を取り合いながら中倉山を目指し、「孤高のブナ」には10時到着。山頂は松木川側から強風が吹き、ブナの木は激しく枝葉を揺らしていました。観察すると、風を受ける側の葉は水分を飛ばされ茶色に変色しています。風が抜ける南側の葉は太陽の光を浴び青々と輝いています。

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根の状態を見ると、南側は迂回のためのロープ沿いに新たな登山道が出来、以前の登山道には笹が生え緑が回復しています。感動です。直接踏まれることがなくなったおかげです。登山者の皆さんご協力ありがとうございます。

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反対の松木側斜面は土砂流出は止まらないようで根が地上に露出しています。土の流出を防ぐ手立てをしなければ、煙害に耐え100年以上生き抜くブナを守ることはできません。枝葉が強風にあおられる様を見たときに、亜硫酸ガスによって周りの木々が枯れていく様子が重なり、大地に必死に根を張り生き抜こうとするブナの気持ちはいかほどのものかと皆、心が痛くなりました。

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尾根に立っていると飛ばされそうな強風と寒さにより調査を切り上げ10時20分に下山を開始し登山口に11時40分に無事到着しました。

 

“みちくさ”では、ちょうど12時頃に中倉山から下りてきたメンバーと今日最初の訪問者の塚原さんが同時に来てくれました。塚原さん手作りの料理をいただきにぎやかな昼食となりました。

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午後になり2組目の森ともは、折りたたみ自転車で松木川散策をしている宇都宮在住の3名の皆さんです。“森ともの声ノート”には「とても美しい景色!感動しました。」と書いてくれました。

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3組目の森ともは、岩登り帰りの3人組です。松木渓谷の沢をめぐり岩登りを楽しんできたそうです。安全第一の岩登りのためには技術と道具がしっかりしていなければなりません。腰に付けた装備品の話で盛り上がりました。

 

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4組目の森ともは、大型犬(名前はフラン)と一緒に松木川散策を楽しむお二人です。

ちょっと怪我をしたとのことですが楽しくじゃれあっていました。

 

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 最後に立ち寄ってくれたのは東京北区から松木を訪れた男性です。沢登りの帰りで、経験豊富な様子でした。

 

 今日は多くの森ともの皆さんが“みちくさ”を訪問してくれました。先人の努力によって足尾の山々に緑がよみがえっています。しかし、中倉山から眺める松木渓谷の斜面はまだまだ「崩壊地」が広がっています。

 

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今また気候変動による大雨や温暖化によって「孤高のブナ」には二度目の危機が訪れています。私たち森びとは地球温暖化を防止しようと、二酸化炭素を吸収してくれる木を植え、足尾での森づくりは13年となります。6月1日、驚いたことに米国トランプ大統領は地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明しました。自分の支持者と自国の経済的利益を優先し、地球上の生物の生命に責任を持たぬ姿勢に「孤高のブナ」は枝葉を揺らし怒りの叫び声をあげています。

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人類の英知が試されています。私たち森びとは地球温暖化防止に向け、原発に頼らないエコな暮らしを考え、山と心に木を植え続けます。

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(舎人:仁平範義、岡部浩之  本日の放射線量 0.134μsv/h)

2017年6月 3日 (土)

松木沢を世界の観光スポットに!

今朝の松木沢は快晴!素晴らしい青空が広がっています。

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気温は9時で22.5℃とちょと高めながら、湿度の少ない涼やかな風が爽やかに吹いています。

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最初に訪れてきてくれた訪問者は・・・

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子ギツネくん!!!

広場で偶然出会い、しばらく一緒にいたら近くまで寄ってくれるようになりましたが・・・

そんな時に限って・・・、カメラを持ってない!

カメラを取って戻ってくると「警戒モード」・・・

作業小屋の脇に積んである薪の中に隠れてしまいました。

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小黒さんと宮原さんの二人が、今月末に予定している自然観察会の事前調査にやってきました。

「民衆」、「松木」、「臼沢」の森の樹木を調査するとのこと。頑張れ〜!

松木沢の対岸では、業者の方が中倉山の麓で測量中、今後、砂防工事でも始まるのでしょうか?

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10:30頃、栃木市からお越しのご夫婦と、太田市からお越しのご夫婦の二組が同時に来舎。

両ご夫婦とも山登りをされるとのことで、庚申山や皇海山の話で盛り上がり、中倉山のこともご存知でした。

私たちの「孤高のブナ」の保全活動にも興味を持ってくださり、ぜひ行ってみたいと言っていただきました。

また、私たちの森づくりにもご理解をいただき、また来たいと言っていただけました。

今度は植樹にも参加いただけたら幸いです。

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太田市からお越しの奥様は、「森びと通信」のフィリピンの記事を見つけ、ご自身もフィリピンとの交流があり、ボランティア活動をしているとのこと。さらに「ヤンバルの森」の記事を見て、ことらも!と。いろんなところでつながりを感じました。

また来てくださいね!

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午前中はもう一組、宇都宮市からお越しのご夫婦。

ご主人は日光市の観光協会にお勤めで、先日、フィンランドからの観光客に足尾を観光したいとの相談を受け、支所までの道のりを案内し、その先は支所の職員が対応されたとのことですが、お仕事熱心なご主人。自分の目でも確かめなければ案内できないと、足を運んでいただきました。

近年、外国人観光客が増えているのはもちろんのこと、特にヨーロッパ系の方々は、体験型の観光に関心が高く、登山もそのメニューの一つだとか。

また、外国人観光客の方はSNS等で自分の旅程を発信することが多く、それを見て参考にする観光客も多いとか。

今後は松木沢も世界の注目スポットになり得るかも!

「みちくさ」の情報も外国人観光客の方にご紹介くださいますようお願い致します。

お昼を過ぎた頃から急に風が強くなり、空気もひんやりしてきました。

空はまるで「みちくさ」を境に二分されているような雲と青空。

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午後はしばらく風の声を聞きながらのんびり。

3:00すぎに、シカの写真撮影に何度も訪れているという男性が寄ってくれました。「みちくさ」にも何度か訪れていただいているようで、ブログにも2度登場しているとか。

写真が趣味で、足尾へは、最初、わたらせ渓谷鐵道の桜並木の撮影で訪れ、その後、廃坑跡の撮影、そして松木沢へと・・・

被写体が変わるにつれ、どんどん奥に入ってきているとのこと。2・3週に一度は松木沢へとシカを追い求めて入ってらっしゃるとのことでした。

今日は一度も会えず「ノーヒット」・・・。もうちょっと探してみると言って上流に向かいました。

最後のお客様は、朝5時から足尾入りしたという太田市からの男性。2泊は出来そうなくらいの大きなザックを背負って来ました。

6号堰堤の先に「小足沢」という沢があり、そこの上の方まで一人で行ってきたとのこと。

「小足沢」の入り口には大きな滝があるらしく、近くで見るには大きく巻き込んで、さらに途中からはザイルでの懸垂じゃないと降りられないとのこと。

自分も機会と度胸があったらチャレンジ・・・するかも・・・

明日も友人と二人で足尾に来るそうです。

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今日は久しぶりにお客様が多い一日でした。

近い将来、松木沢も外国人観光客であふれる観光スポットになるかも!?

(本日の放射線量 0.117μSV/h 舎人:松村・小柴)

2017年5月28日 (日)

新緑の中で、森林浴をしましょう!!

みちくさに向かう途中で、サル達は、朝日を浴びながら木々の柔らかい葉を食べていました。

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今日のみちくさ周辺の天気は、薄曇りで時々暖かな春の日差しが、雲の間から差し込んでいて気温も昼ころには、段々と上昇してきて25°c上がってきましたが、川からの風が吹いていてとても涼しく感じられました。

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子ぎつねが何か食べるものはないかと、森びと広場を歩いていました。

Dsc_0027 春の日差しを浴びてドカンの中でカエルが気持ちよさそうに泳いでいました。

Dsc_0024_3 水の中で体をひやしているシマヘビです。

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空中では、トンビが食べるものがないか、空から探していました。

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社宅近くの塚原さんから「新じゃがいもの煮物」をいただきました。お昼に美味しくいただきました。いつもありがとうございます。

みちくさの前を、釣り人が2~3程通りましたが、声をかけましたが寄っていただけませんでした。

本日のみちくさの訪問者はいませんでした。新緑がとても綺麗ですので、森林浴に足尾にきてください。 (本日の放射線量  0.137μSV/h 舎人 :金子秀一、武田芳明)

雨に感謝し、キツネの親子に癒された“森とも”との出会い

昨日の天気予報は曇りのち晴れでしたが、足尾・松木沢は大雨でした。足尾ジャンダルムも雨雲に遮られて見えません。でも、この雨は20日に植樹祭で植えた苗木にとっては恵みの雨でした。

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 朝のうち降っていた雨は昼頃には上がり、青空が顔を出してくれました。雨の恵みの嬉しさと“森とも”との出会いを待っていると、松木渓谷の案内では大変お世話になっているみどり市の大木さんが訪ねてくれました。その上、美味しいキュウリの漬物を差し入れてくれました。ごちそうさまでした。

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 次の訪問者は、茨城県岩瀬町からやってきた山登り仲間たち(男女5名)でした。皆さんは、以前から足尾松木沢が気になっていていつか行こうと思っていたそうで、念願が叶い、次は中倉山に登りたいと言っていました。

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 皆さんが昼食を摂っていると、その匂いを嗅ぎつけキツネがやってきました。皆さんはキツネの歓迎に大喜び。しかも、親子のキツネが迎えてくれたので大興奮でした。松木沢の自然に満足そうな皆さんでした。また、訪ねてください。

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 遊働楽舎「みちくさ」の前にあるウワズミザクラも実が少し膨らんできました。美味しい果実酒が楽しみです。そんな話をしながら過ごした舎人でした。本日の線量は、0.164μSv/hでした。(舎人:鎌田孝男、加賀春吾)

2017年5月22日 (月)

子ぎつねが森びとにごあいさつ。気温は高くても爽やかな風が吹き抜ける松木渓谷。

本日は5月21日(日)、天候は快晴です。足尾ダム周辺の道路脇はツツジがきれいに咲き誇っています。ダムの水も白く、森の蓄えた水が勢いよく流れています。

 

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9時00分、遊働楽舎“みちくさ”入口の温度計はなんと29℃です。昨日に引き続き好天に恵まれましたが、午後から桐生ローターアクトのみなさんの植樹もあり、あまり気温が上がらないようにと願いながら“みちくさ”をオープンしました。

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森びと広場の作業小屋脇では、母ギツネを待つ子ギツネがいました。ぬいぐるみのような可愛さです。写真を撮っていると、人間を警戒したのか逃げられてしまいました。

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遊働楽舎を訪れた最初の“森とも”は、群馬県から松木渓谷を訪れた、会社のサークル仲間7名の皆さんです。旧松木村に来るのを楽しみしていたそうで、足尾の自然や生き物たちに興味を持ち松木渓谷の散策に向かいました。ノートには

「以前から来たいと思っていた旧松木村にようやく来ることができました。途中のカラミ堆積場は想像以上にビックリしました。みちくさの皆さん親切にしてくださり、ありがとうございました。(Hさん)」、「みちくさまでの道のり、自然がとても良く、また森びとプロジェクトのみなさんの人柄にとても惹かれました。ありがとうございました。(Sさん)」、

「今日は職場のみなさんと来ました。緑が美しく、次回は紅葉の時期にまた来たいです。お茶ごちそうさまでした。(Mさん)」

森びとの活動に対して「応援しています」というメッセージには元気が出ます。ぜひ

森づくりに参加していただき「温暖化」にトップをかけて行きましょう。次の紅葉時期の訪問、楽しみにお待ちしています。

 

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次に訪れた釣り人からは「ジオキャッシングで来ました。休ませて頂きました。ありがとうございます。(Kさん)」とノートに書いてくれました。

 

登山者からは「思っていたより緑が増えててビックリしました。森林計画頑張ってください。(kuroさん)」、「10年前、ハゲ山のイメージが残っていましたが、ここまで緑が回復しているとは!(MaDoさん)」と感想をよせてくれました。中倉山の“孤高のブナ”を元気にする活動に、ぜひ協力をお願いします。

 

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午後は、桐生ローターアクトの体験植樹が開催されました。10年間の取り組みとして

計画され、今回は小学生から大人まで101名が参加してくれました。暑い日差しが照りつける中、熱中症に気をつけながら苗木を植えてくれました。

“つもりビト”から“つくりビトへ。豊かな自然の回復を目指して行きましょう。

 

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栃木県内に「スモッグ注意報」が出されるほどの暑い1日でした。小さなビオトープの中では、オタマジャクシが涼しそうです。水面にはアメンボがスイスイと泳いでいます。

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日差しは暑くても、森の中に入るとひんやりとします。多くの森ともの力で森を元気にしていきましょう。みちくさでは、みなさんの訪問をお待ちしています。

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(舎人:清水 卓、小黒伸也、本日の線量 0.125v/h)

2017年5月21日 (日)

孤高のブナが見守る中での植樹祭

 昨日(20日)は、9時にみちくさをオープンしました。第36回「足尾・ふるさとの森づくり」のため、森びとインストラクターやサポーターの皆さんが準備のために来ていましたので、ここ足尾・松木沢は賑やかでした。

 あたりを散策しながら、対岸にある中倉山を撮影しました。

Photo_3孤高のブナを目指して登る方がいました。

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 11時頃になると、臼沢の森から植樹をする参加者の声が聞こえてきました。

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 山を降りてくる家族連れがいましたので、声をかけると、(幼児を連れていたため、)早く帰ります」と返事をくれました。

 若い夫婦で埼玉県の人が来てくれました。臼沢の森に行き植樹してきたそうで、中倉山の孤高のブナを守るためのロープ張りにも行きましたとのことでした。ノートに名前を書いてくださり、急いで森びとの集いに行かれました。

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(舎人:田岡、放射線量は0.161μSvでした)

2017年5月14日 (日)

いよいよ来週が植樹祭です!

昨日のまとまった雨はあがったものの厚い雲に覆われた一日でした。時折小雨もあたり肌寒く感じられます。

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オスのキジが2羽、すごい勢いで風を切って飛んでいきました。ワシタカなのかと勘違いするくらい。恋の争いなのか縄張り争いなのか。キジがこんなに早く飛べるのだということを初めて知りました。

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午前中はにぎやかでウグイス、オオルリ、ホオジロといった常連さん以外にも色々な鳴き声が。午後にはツツドリの声も少し。

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オタマジヤクシを狙ってか、シマヘビが現れて、サルもまたぎやかでした。

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(なかなか凛々しいでしょ。子どもたちもたくさん居ました)

朝方、大きな網を持ったお二人が入っていくので、話を伺うと昆虫が目的だとのこと。帰りに寄ってくださいと声をかけると10時過ぎに立ち寄ってくださいました。今日は奥日光で観察しようとしたらしいですが、雨だったためこちらに移動してきたのだとか。

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(使っている網はこうなるそうです。森びとで買った捕虫網は、一瞬にして使っていないのがバレました。)

天気がいまいちだったので、松木でも目当ての虫はあまり見つからなかったそうです。お二人とも昆虫なのかなと思っていたら、もう一かたは鳥の観察だということで、コサメビタキや幾つかの小鳥が見られたと教えてくださいました。対岸にイノシシがいて、色が変わりたての小さな個体だったとか。さすが観察眼が違います。シカも見られたそうで、目的とは違っていたかもしれませんが、足尾の動物が見られて良かったです。

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お二人は東京葛飾区からいらしていて、父子だとのこと。こうして仲良く自然観察できるというのは素敵だなぁと羨ましく思いました。いろいろな場所で観察をされているそうですが、渡り鳥を見に行くという山形県の飛島や新潟県の粟島といった日本海側の孤島の話などを楽しく話してくださいました。今日はあいにくの天気でしたが、蝶も鳥もたくさんおりますので、ぜひまた訪問してくださいね。

その後は時折釣り人が通り過ぎるぐらいで、立ち寄ってくださる方はおりませんでした。仁平さんは空いた時間を見計らって篠竹づくり。事務局の加賀さんと、福島から来ている東城さん、あわせて3人で(僕も少しやりましたが)、植樹祭で使う全ての本数を作りきったそうです。植樹祭の準備は着々と進んでいます。

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いよいよ来週は「第36回足尾ふるさとの森づくり」本番です。日に日に青さが増していて、今年も新緑の美しいさなかに行うことができそうです。既に350人を越す方々に応募を頂いているとのこと(まだまだ絶賛募集中!)。昨日のラジオを聞いて参加してくださる方もいるかなと期待しつつ、たくさんの方々にお会いできるのを楽しみにしています。

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昨日は足尾に泊まったこともあり、夜、月明かりを少し散歩しました。ヨタカの響きが、なんとも懐かしく、優しく響いていました。広場に出ると、ざわざわと逃げていくのはシカで、同じ場所から猫が何事もなかったかのようにあっちの方向に歩いていくのを見て、つい、動物の集会でもあったように見えたのはちょっと酔っぱらっていたからかもしれません。しっ、人間がきた!橋の上から月の方を見ると大きな流れ星。足尾の夜もなかなか楽しめますよ。

☆☆
何かと竹がたくさんあるので、青竹踏み欲しいなぁ。ってボソッと言ったら、さっそく作ってくださいました。

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(ちゃんと皮を丁寧に剥くと、使っていていい色になるのだとか)

わーい。宗さんありがとうございます。愛用します。言ってみるもんですねー。(舎人 仁平、小黒 本日の線量 0.135μSv)

恵みの雨で山も若葉も輝きを取り戻す。川の色で森づくりの重要さを再確認!

5月13日(土)、天候は雨です。昨日まで好天が続き山肌も苗木も乾燥していたので恵みの雨になりました。木々の葉も雨に洗われ、みずみずしさを取り戻しました。

 

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足尾ダムで合流する三川、久蔵川、松木川、仁田元川の水の色を比べると上流の山の様子がわかります。久蔵沢と仁田元沢の水は澄んでいますが、松木沢の水は茶色く濁っています。ここまではっきりと分かれるのかとビックリしました。

 

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4月29日に「孤高のブナ」を保護するため中倉山に登り松木川両岸の様子を見ると、少しづつ緑化は進んでいますが、茶色い地肌をむきだした斜面に圧倒されました。川に住む魚や昆虫は視界不良の中どうしているだろうかと心配しながらも、気の遠くなる年月が掛かるかもしれないが一本一本着実に木を植えていかなければ栄養豊かな清流は取り戻せないなと実感しました。

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5月20日に開催する「第36回足尾・ふるさとの森づくり」に参加する“森びと”のみなさんと一緒に、森に生かされていることを実感できるような“いのちの森づくり”をしていこうと、みちくさをオープンしました。

朝から雨足も強くなったり弱くなったりで9時の気温は13℃です。肌寒いのでストーブに火を入れました。

 

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山の木々にとっては恵みの雨ですが、人間の視点では「悪天候」となるので“森とも”の来舎を期待しながら、事務局による臼沢の植樹会場準備作業を見守りました。植樹箇所の穴を掘り、竹串を刺して目印をつける作業や階段の補修ですが、雨で足元が滑りますから、怪我のないよう安全に気をつけて作業をお願いします。

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 放射線量を計りながら松木の杜、新松木の杜、民衆の杜の生長の様子を見て回りました。新芽を出し元気に育っています。森づくりに参加する“森びと”の皆さんにはその成長を確認して欲しいですね。初めて参加する“森びと”の皆さんには自分が植えた苗木の生長の様子を想像していただき、3年間は下草刈りが必要なので、四季ごとに開催する「感謝デー」にも参加をしていただき一緒に育てていきたと思います。

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 本日もうひとつのビッグイベントは、髙橋副理事長と橋倉スタッフが14時からCRT栃木放送の「土曜ちゃっかり亭」に出演。現地からは鎌田スタッフが参加しました。

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 ドキドキしながらラジオに耳を傾けていましたが、ちゃっかり亭おかみの臼井佳子さんとのやり取りも軽快で、森びとプロジェクト委員会の様々な活動が紹介されました。現地の鎌田さんからは、前日に臼沢のネットに引っかかったカモシカ救出の様子が臨場感たっぷりに報告されました。多様な生物が暮らすいのちの森づくりを多くの“森びと”と一緒につくって行きましょう。

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 3時でラジオ放送も終了し、松木を訪れる“森とも”もいない様子なので閉舎し、植樹箇所の目印と苗木の支えとなる篠竹に麻ひもを挟み込む作業の応援に入りました。

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 本日のみちくさは、ビオトープに住むヤマアカガエルのケロケロという鳴き声が聞こえるのみでしたが、ラジオ・CRT栃木放送「土曜ちゃっかり亭」を通じて多くのリスナーのみなさんに森びとの活動を紹介することが出来ました。ちゃっかり亭おかみの臼井佳子さんありがとうございました。

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 リスナーのみなさん、5月20日開催の「36回足尾・ふるさとの森づくり」に足を運び、山と心に木を植えましょう!

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(舎人:清水 卓、武田芳明 本日の放射線量 0.156μsv/h)

2017年5月 7日 (日)

快晴で爽やかな風薫る爽やかな五月晴れ

ゴールデンウィークの最終日、ハイカーが1組散策に松木沢に入りましたが、立ち寄って戴けませんでした。

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午後になり元気な男女のグループが足早に松木渓谷・グランドキャニオンを目指して入って行く。「どうぞ気軽にお立ち寄りください」の呼びかけに「帰りに時間がありましたら寄りますよ」と数人の女性が応えて下さいました。

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森ともの訪れが期待できなかった時間を使い、朝は苗木に撒水を行うと共に5月20日の第36回「足尾ふるさとの森づくり」の打合せを行いました。撒水していると「早く植えてほしい」と訴えているようで苗木が愛しく感じられました。

グループで入山した方々は、トイレの使用と立ち話になり「森びとの理事長が岸井成格」と知ると「私は岸井さんの論評は好きです」「頑張るように伝えて下さい」と2人の代表格的な男性が述べ下山して行きました。ゴールデンウィーク最終日、残念ながら「森とも」はおりませんでした。

本日の線量:0,145μsv/h   舎人:加賀・松井

2017年5月 6日 (土)

甦れ足尾の山野にみどりの森を!

 ゴルデンウイークもあと一日! 一昨日の5月4日は「みどりの日」でした。毎日新聞の紙面一杯に特集が組まれ「環境問題」と「植樹・森づくり」の取り組みの大切さが紹介されていました。こうした報道は、森づくりを進める私たちとって勇気づけられると共に励みになります。今日の車窓からは、田植えの準備がいたる所で始まっており、特に山間の田に水が万遍なく張られ、水とみどりのコントラストで何とも言えない風景でした。

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ここ遊働楽舎「みちくさ」から見上げる臼沢の森は、13年前から、進む地球温暖化を「ストップ」させようと言う主旨に賛同した皆さんが集いボランティアで植樹を続けてくれています。

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その森は現在、生き物たちとって豊かな生態系が形成されるまでになりました。「みちくさ」を訪れて頂く「森とも」の皆さんは、様々な思いや考えを持って立ち寄って下さいます。この地に立って「まず驚き」、そして一度、自然が壊されると回復するのには、大変な労力と年月が費やされることを実感し共有する場になります。

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 今日訪れて下さいました「森とも」は、茨城県竜ケ崎市の林さんとワンチャン一頭と前橋市出身で現在京都市に在住の関上さんでした。2人とも登山経験豊かな方で、林さんは犬と一緒に登り、「昨晩は久蔵川でビバークして朝から千メートルの山に登りました。その後、松木沢渓谷を見学に来ました」。中倉山の「孤高のブナ」の保護や臼沢の森がボランティアで取り組まれていることを知って、植樹祭の参加を検討しますと言って帰宅されました。林さん当日参加歓迎ですので植樹祭お待ちしております、

 17京都市の関上さんは、『2年前に仁田元沢~中倉山~庚申山へと縦走したとき(一人で)下に見て気になった小屋がありましたので、今日訪れさせて頂きました。足尾は太平山などを始めとした山々があるので魅力的です。紹介されている「孤高のブナ」を見ました。「足尾の森づくりや公害等の興味深いお話を伺う事が出来ました。夏には皇海山を登頂します』と下山。夏の再会を楽しみにしています。

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 「森とも」が来舎されない間をみて植樹祭に美味しい「?」に使用する『竹串づくり』をしました。

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Imgp1248 本日の線量:0,144μsv/h   舎人:松村・松井

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