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2018年6月11日 (月)

恵みの雨、そして、いのちの水。先人の知恵を生かす。

昨日の暑さが嘘のように、本日6月10日(日)は肌寒く雨雲が空を覆っています。
足尾ダムに入り、久蔵沢の橋を渡ると道の左側でキジが出迎えをしてくれました。

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“みちくさ”の寒暖計を見ると9時の気温は18℃です。台風5号が日本の南を北上していますが、前線が本州の南に停滞しているので、ここ足尾は霧雨です。中倉山山頂は雲に覆われ、これから本降りになるのかなぁと心配しながら“みちくさ”オープンです。

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オープン前の8時50分頃、5人のクライマーがジャンダルムを目指して松木沢に向かいました。みちくさ前で、「これから登るんですか?」と声をかけると、「行ってみてダメなら引き上げます」と、現場の状況を見て安全側に判断すると伝えてくれました。気をつけて行ってらっしゃいと見送りました。

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昨日の舎人から、散水用の水が出ないとの引継ぎがあり、橋倉さんが取水口に向かいました。経験から原因を想定していたようで、ほどなくするとビオトープの給水口から水が噴き出す音が聞こえてきました。戻ってきた橋倉さんに原因を聞くと、ホースの中に空気が溜まっていて水がホース内に入っていかなかったようです。

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井戸から水を汲んだことがある人は記憶があるかもしれませんが、井戸のポンプのハンドルを動かしても水が出ないときは、誘い水(呼び水)をポンプ内に注ぎ込みます。「ホースに手を動かして水を送り込んだら水が流れ始めた」と昭和世代ならではの経験が生かされたようです。ビオトープに水が張るとアメンボウがスイスイと水面を泳ぎ始めました。

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“みちくさ”には山に入る人たちが緊急時に携帯電話がつながるようにと、数年前にNTTさんにお願いして増幅器を設置していただきました。ところが、今年に入りアンテナからつながる外のケーブルがサルにかじられて亀裂が入り使えなくなってしまいました。
なんとか復旧させたいと、サルにかじられたケーブルを引き替え、アンテナボックスも受信条件を良くするために1mの単管を継ぎ足し高い位置に取り付けました。外のケーブルはプラスティックのチューブで保護しました。

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増幅器の動作状態を確認すると、アンテナ表示は「バリ0」。ガッカリです。雨天で電波状態が悪いのか、晴天時など経過観察としました。電波の受信を良くするための方法を考察し再チャレンジします。

天候の影響か来舎するハイカーも無く、12時となったので昼食です。今日も塚原さんから、「ちりめん山椒」をいただき、ご飯にふりかけていただきました。ピリっとして食が進みます。塚原さんごちそうさまでした。

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午後は、橋倉さんは“みちくさ”周りの草刈りをしてくれました。

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第37回足尾・ふるさとの森づくりで那須拓陽高校の先生・生徒の皆さんが植えてくれたエノキの様子を見ると、遠目には枯れてしまったかのように見え、心配しました。近づいてみると新芽が吹き出しています。
根回しされた苗木を足尾の大地に植え、根っこが足尾の土地に馴染むまでは時間がかかります。少しずつ足尾の大地に慣れ、やがてオオムラサキやゴマダラチョウの舞う森に育てていきましょう。

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森びと広場の苗床の金網を締め終わり、ふと西側を見てみると、なんと小鹿のバンビがうずくまっています。親とはぐれてしまったのか。親シカが迎えに来てくれるのを期待してそっと離れました。

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朝、ジャンダルムに向かったクライマーの帰りを橋倉さんが待つあいだに、「野木町煉瓦窯を愛する会」のみなさんが2年前に植えた桑の木の生長を見に行きました。5月19日の第37回足尾・ふるさとの森づくりに参加された際に、「第35回に植えた桑の木が見つからなかった」と言われ心配していました。
雨に濡れた森に入り探したところ、ピンクの印のついた桑の木を発見。大きなものは2.1mほどに生長し、一本の木には、赤く色付いた桑の実と熟した実がなっていました。
渡良瀬川下流の旧谷中村付近の桑の木が、養蚕で栄えた旧松木村に根付きすくすく育っています。

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 天候の影響か、本日は来舎される方はありませんでした。クライマーの帰りを待ちましたが気配が無く、5時で閉舎とし岐路につきました。途中キツネが見送ってくれました。

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(舎人:橋倉喜一、清水 卓、本日の線量 0.116mSv/h)

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コメント

10日に雨のなかジャンダルムへ向かった5人メンバーの1人です。あの後、壁を登りドーム尾根を越えて中倉山まで行って、反対側の林道へ降りてしまいました。待っていてくれてたとは知らずに申し訳ありませんでした。
また、メンバーの1人がジャンダルムの上から小屋の写真を頼まれているということで、カメラを構えたとたんにガスに巻かれて撮影ができませんでした。

また天気が良い日にお邪魔できたらと思いますのでそのときは宜しくお願いします。

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