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2017年11月23日 (木)

流れる霧、雨天から晴天!冬本番に備える松木渓谷

11月23日9時00分、「みちくさ」玄関の寒暖計は6℃を示しています。筆者の自宅から足尾までの道中は県道15号線を通って来ます。途中の粕尾峠からは、いつも見える男体山を、今朝は雨雲が隠しているために全く見えません。
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足尾ダムゲートから入ってすぐに見える久蔵沢も、ご覧ののとおり、濃い雨雲が立ちこめています。

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 線量の計測を終え「みちくさ」に待機していると、森びと広場を見廻っていた橋倉舎人から「松木の森のゲートが壊れている」と報告が入りました。現場に行くと、ゲートの金網を補強するための鉄製のパイプが大きくVの字のように曲がっているのです。大型の動物が乗り越えようとして曲げたものだと、二人で話し合い、早速、応急修理を済ませました。またハウス内の苗木たちにたっぷりと撒水し、給水タンクに水を満たして、午前中の作業としました。
 今日の雨は、11月18日の「秋の感謝デー」に植樹した苗木たちにとって、まさに絶好のご馳走になっているはずです。

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 そのハウス内では、越冬中のポット苗の数個が、トレイの外に出て散乱していました。ポット苗を良くみると、動物の糞のようなものがありました。なにか、小動物が入り込んでいる形跡があるので、ハウスの出入り口の両側に、杭を並べて応急修理をしました。しかしネズミや熊などからの被害を防ぐことは困難です。それは、厳しい冬を乗り越えるために、ポット苗の中にドングリが残っている事を知っている彼らには、それが重要な食料となっているからです。

20171123_6  雨が止み、森びと広場に植えてあるヤマザクラを眺めました。梢の尖端に沢山の水滴を蓄えています。まるで宝石のようです。

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 ひとつ興味深いことがありました。「みちくさ」の薪ストーブの煙が、松木沢の川下から川上に向けてなびいている時、中倉山の北斜面を覆っている雲は、これとは逆方向の川下に流れているのです。何故、このような現象が起きるのか分かりません。しかし、煙害により甚大な被害を受けた当時も同じ現象を見ていたのかと思うと複雑な気持ちになりました。

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 松木渓谷は沢山の水分を蓄え、松木のアイドルであるキツネも少しだけ太目(冬毛)になりました。午後からは晴天になりましたが、北風が強くなりました。ラジオから「午後から冬型の気圧配置になります」という予報どおり、臼沢の上空には雪雲が、押し寄せ始めました。来春も沢山の動植物たちと会うことを楽しみにして、閉舎しました。

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 本日の来舎された方はいませんでした。早いもので今月で「みちくさ」はクローズを迎えます。

舎人は、橋倉・福田(哲)でした。A地点:0.146μ㏜、B地点:0.142μ㏜、C地点:0.149μ㏜  

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