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2013年9月

2013年9月29日 (日)

松木沢渓谷に魅せられた森ともとの出会い

P9290115  朝8時半頃は快晴でした。11時を過ぎると東風が吹き、雲が出てきましたが爽やかな午前中でした。数日前から涼しくなってきましたので、雄鹿が雌を呼ぶ鳴き声が聞こえるようになりました。

P9290121  10時半頃、笠を被った男性が立ち寄り、「15歳からジャンダルムに来てフリークライミングのルートをつくってきた」と言って、今日は「暫くぶりにジャンダルムを見てくる」と言って松木沢渓谷へ向っていきました。この方は12時頃にみちくさに立ち寄って、ジャンダルムの写真を見せてくれました。今日は急いでいるから、今度は奥さんと一緒に来ると言って帰りました。再開を約束して別れました。

P9290124  宇都宮市から来たという男性3名が松木沢渓谷散策の帰りに寄ってくれました。一人の方は、以前、みちくさに寄ってくれた方で友人をみつくちに案内してくれました。カモシカが少なくなって遭うことができないので寂し、と言っていました。

P9290126  みちくさの畑で草を取っていたら、アイスクライミングの帰りに今冬、寄ってくれたSさん達がみちくさに寄ってくれました。今日はジャンダルムにアタックしてきたと言っていました。お茶を飲みながらジャンダルムの頂上からの写真が見たいと申し出たら、今日の写真を送ってくれることになりました。楽しみです。また、Sさんからは「○○を今度持ってくるよ」と言われ、それを聞いて筆者は驚きと嬉しさでいっぱいになりました。○○とは?お楽しみに。Sさんありがとうございます。

P9290127  三時半頃には神奈川県から松木渓谷の写真を撮りに来た二人の若者が寄ってくれました。登山にも興味があるようで、Sさん達の話をすると若者二人は冬に再訪したいような気分になっていました。

P9294455  (舎人:高橋、今日の線量は0.23μSv/hでした)

2013年9月28日 (土)

自然の有難さを分かち合いました

P9285338  本日の「遊働楽舎」(みちくさ)は秋風が爽やかな快晴の一日でした。

P9280101  本日は6名の皆さんがみちくさに寄ってくれました。若者のKさんは「日本のグランドキャニオンと言われるだけのことはあると思いました」と、松木沢渓谷の素晴らしさを話してくれました。

P9280103  千葉県から訪れたTさんは、「こんなにも人為的な山があるとは、ぜひ、子供たちに見せても人間の愚かさを感じ取ってほしい」と、ノートに書いてくれました。

P9280105  ハイキングの下見に来た宇都宮市・「滝の原山岳会」の方は、「自然の力はすごいですね。国境平まで往復しようと試みましたが、現場はとんでもないところでした。参りました」と、ハイキングの計画を修正する感じでした。全員70歳以上の会員のハイキングですので、私たちも元気をもらいました。

P9280107  栃木市から訪れたご夫妻は「自然の素晴らしさの中に昔の厳しさがありました」と、いつも散策している戦場ヶ原との違いを話してくれました。

P9285298  足尾町は冷えています。昨夜から今朝にかけては掛け布団をかけないと寝付けないような日でした。ススキも秋風に穂を流してハイカーを和ましているようでした。(舎人・高橋、岡安・本日の線量は0.31μSv/hでした)

 

2013年9月23日 (月)

色ずき始める足尾

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 今日の天気は、気温18度と肌さむく、一日中くもり空でした。

先週紹介した中倉山の滝を見にゆくと色ずき始めており、いよいよ足尾にも秋のシーズンが到来です。ぜひ松木沢の紅葉と日本のグランドキャニオンを見に来てください。

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足元を見ると、森の掃除屋センチコガネムシがきつねのウンチと思われる糞を美味しそうに食べていました。

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午前中には、宇都宮からの親子連れ方が寄ってくれて、中倉山のブナの話や登山の話になりました。また、子供たちは来る途中に川の向こうのシカがいたよと報告してくれました。

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午後には、東京からのご夫婦が寄っていただき、昨日は、備前楯山に登り、今日は、松木沢を堪能されて帰られました。
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秋の森作業を終えて心地よい疲れの中、みちくさで森の大切さ、人は、森に生かされてることや、南相馬市の森の防潮堤の必要性を学びました。森作業お疲れさまでした。


     (舎人:高橋・小川  本日の放射線量 0.22μsv/h)

秋晴れの爽やかな松木沢で思うこと!

秋晴れの爽やかな松木沢渓谷、遊働楽舎「みちくさ」で「森とも」が訪れてくれるのを心待ちしながら地球環境や社会のあり方について、アニメ映画監督の宮崎駿さんが記者会見などの場で「未来の子どもたちと今生きている私たちにとって、この世が生きるのに値するのか?」と問いかけられた。

映画やマスメディアを通して社会に訴える姿勢に共鳴し感動しました。森づくりを進めている一人として大人・政治の責任において「生きるに値する世の中・社会」を求めて行動をしなければと思います。そのためには、経済(利益)優先ではなく人・自然(森や海)を大切にし共生、共存していかなければならない。一人一人が暮らしを見っめて欲望に走らず少しの我慢をして、より良い社会を目指そうと舎を訪れてくれる「森とも」と話合えればと考えていました。

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 そうした想いにふけていると最初に訪れてくれた「森とも」は、何回か来舎の船橋市の写真家のKUさんでした。KUさんは「知ったことを伝えるのはその時代を生きた人の義務だ」「物事には光と影がある。光と影の両面をきちんと伝えないと歴史は正しく伝えることが出来ない」と足尾を紹介しています。

その後訪れてくれたのは、青梅市から散策に来たSさん2人は、松木渓谷やカラミに興味をもたれていました。午後、朝から秋の森作業してくれましたJREUの皆さん11名が来舎され、南相馬市の防潮堤づくり応援の話をされていました。夕暮れに訪れてくれたのはさいたま市からハイキングに来たTUさん。本などを購入されて時間がないと足早に下山して行きました。みちくさを訪れて下さいました森ともの皆さんありがとう御座いました。また会えることを楽しみにしています。

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                   本日の線量:0,220μsⅴ/h  舎人:鎌田・松井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年9月16日 (月)

台風接近!中倉山に滝が現れました。

 9月15日(日)、台風18号の接近により松木村の天候は雨です。

 午前9時、松木川の水はまだ濁っていません。山沿いは降り出して間もないのかなと思いながら、遊働楽舎「みちくさ」をオープンさせました。気温は20℃です。 

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空が灰色の雨雲に覆われているせいか、みちくさ内は薄暗く、今日の訪問者を迎える準備をしていると、雨足は更に強くなり、みちくさから見える上流・下流は霞がかかり視界不良。数年前、台風直撃で松木川が増水した時に川沿いの道路が削られている様子を見ており、不安を持ちながら訪問者を待ちました。 

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 昨日、自転車で松木渓谷に入ったハイカー2人組が大急ぎでダム方面に走り去って以降、みちくさ周辺で見かけたのは、対岸の鹿とみちくさ前のバッタでした。

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 台風が接近している中、今日の訪問者はいないだろうと判断し、上流の様子を見に向かいました。途中「ゴーゴー」と激しい水の音が聞こえ「川の増水か!」と思い、見ると砂防ダムから落ちる水の音でした。近寄ってみると、大雨の時にしか見られないと思われる見事な滝が現れました。

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 大ナギ沢まで行くと、水流が早く、また水量も多いため沢を越えるのは危険と判断し引き返しました。

 

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 沢や松木川の要所に砂防ダムが作られていますが、豊かな緑の森がよみがえるまでは、これがなかったら土石流が下流に向かって一気に流れ出すのだろうと実感しました。また、煙害や大火で木々を失った山々への先人の植樹・植林活動によって増えた木々「いのちの森」によって、雨水が木の根に蓄えられ水流を弱めていることもまた実感しました。

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 地球温暖化の影響か、気温の上昇や風雨が強まっているように感じます。自然の猛威に勝とうとしても人間の力はあまりにも小さいと思います。都市部ばかりでなく地方も人工的な構造物が多くなり、自然に合わせて生きてきた暮らしが変化しました。コンクリートやアスファルトは雨水を拒否しています。すぐに雨水で道路が冠水するようになりました。

 私が子供のころ(昭和30年代)は未舗装の道路があり、「水たまり」を飛び越えたり、雨上り後の「水たまり」を覗いて、映る空の高さを「水たまり」の深さと感じたりと想像を膨らませたものでした。

 人間は森に寄生してしか生きられない存在であることを受け止め、自然と共に生きること、ほどほどの暮らしを考えてみませんか。

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 本日「みちくさ」の訪問者はいませんでした。午後になると川の色が茶色くなり、水の勢いも増したため、いつもより早めに「みちくさ」を閉めました。

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 秋もすぐ近くに来ています。森ともの訪問をお待ちしています。

 

 

(舎人:清水  本日の放射線量 0.234μsv/h)

 

2013年9月14日 (土)

着実に増えている緑

9月に中旬となりましたが、今日の足尾は夏にもどったように暑かったです。

朝、気温29度ありました。着くと松木は白い羽をもった草が一面に広がり、風でその羽を飛ばしていました。

Img_4642 調べるとその草はタンドボロギク(キク科タケダグサ属)でした。

Img_46411年草で、北アメリカ原産とのことです。先月きた時はその草にはまったく気付きませんでした。松木も季節によりいろんな植物がでてきます。

今日は2組の訪問がありました。

1組目は、足尾赤倉に住む方です。よく松木の手前まで散歩をされていて今日はみちくさへ寄っていただきました。2回目のみちくさ訪問といわれてました。
ここまで徒歩で30分以上かけて歩いてこられました。「だいぶ前から足尾にいるけど、もうだいぶ緑が増えましたね。。。昔は緑がまったくといいほどなかった」など、いろいろをお話を聞かせていただきました。そして森びとのロゴを気に入っていただきました。
ぜひ、また詳しくお話聞かせてください。

2組目は、小山からこられたフリークライミング・クラブの3名の方々です。今日はジャンダルムへ行かれたそうです。いつもは冬のアイスクライミングをされるそうで、夏くるのは今回初めて(or 久しぶり?)とのことです。
いつもみちくさ小屋はしまっているそうで、今回、帰り道、ちょうど開いており、寄っていただきました。前から足尾を知る人もまた「だいぶ緑が増えたね。」といわれてました。
ぜひ、またクライミングの帰りに寄ってください。Img_4647

今日の2組の方のコメント「だいぶ緑が増えたね」がとても印象にのこりました。そこで最近購入したスマートフォンのグーグルMAPで足尾を検索してみたりました。すると2012年の衛星画像があり、くっきりとわれわれの植樹場(特に臼沢)が緑になっていることがわかりました。(下記黄色で囲ったところ)

Google_map

着実に緑が増えていることはまちがいないようです。嬉しくなりました。今後も地道に植樹を続けていきたいと思いました。

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(本日の舎人:岡安、宮原 線量:0.231μsv/h)

2013年9月 8日 (日)

天気のようにすっきりしない気分

 本日の午前9時の足尾は21℃で雨が降っており、時折晴れ間は見えましたが肌寒い1日でした。

Imgp0175  朝からラジオではIOC総会にて2020年夏季五輪の開催都市が東京に決定したというニュースが取り上げられていました。しかし、2011年3月11日に東日本大震災及び福島第一原子力発電所で事故が起きました。特に福島原発事故の汚染水が海に漏れていますが、どこからどれだけ漏れて、どう止めていいのかは誰も分からない状態です。そもそも、事故の当事者である東京電力の責任が全く問われてないにもかかわらず、政府は500億円もの国費を注ぎ込むと発表しました。さらに先日、東京招致委員会の竹田恒和理事長が「(本当に福島は問題はないのかとの問いに)福島とは離れている。東京は安全だ」と発言していました。東京だけ良ければ福島は良いのかと。現在も福島県民は14万人以上の方が避難を余儀なくされていますし、県内に住んでいらっしゃっても不自由で不安な生活を送られています。日本中が「復興」や「絆」と言っていたあの思いどこへ行ってしまったのかと寂しく思いました。

 今日は残念ながら、来訪者はおろか通り過ぎる人もいませんでしたので、森びとの桃太郎旗を収納するフックをつくったり、森びとのブログを閲覧できるようファイルに挟んでいました。

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Imgp0176 唯一、子ギツネが来てくれましたが、声をかけたら逃げていってしまいました・・・。

Imgp0174 (本日の舎人は仁平・小林 線量0.274μsv/h )

2013年9月 3日 (火)

さわやかな涼風を感じに、松木川を散策しませんか・・

 

   今日から9月に入りました。夏を乗り切った苗木たちの成長を見ながら「頑張ろう!」という気持ちは、どんよりとした曇り空のなかかき消されてしまいました。天候不順のため松木渓谷を訪れる         

Imgp0168_3 ハイ カーたちは「少ないな~」と日々思っています。そんな中、「今日は~」と、ご夫婦が“みちくさ”に立ち寄ってくれました。ご主人は「中倉山からオロ山(1821m)を登ったことがある。などと健脚を披露してくれました。ノート(みちくさに立ち寄ってくれた方の感想を書いてもらう)には「コーヒーごちそうさま・・」と書いてありました。

 自然が怒っている? 

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突然、午後は真っ暗になりゴロゴロと鳴りだしました。作業を中断しましたが作業の汗か雨に濡れたのか全身びっしょりです。山の天気は一瞬で変わると来ていましたが始めての経験です。今、日本の海の海水温度が2度ほど上昇していると言われ、この時期採れる、「サンマが近海に寄ってこない」と言われています。足尾から自宅に帰る空模様は、経験したことが無い不気味な空模様でした。昨日(2日)は、埼玉県越谷市~千葉県野田市では竜巻が発生して甚大な被害と、多くの負傷者が病院に運ばれたと、テレビのニュースで報じられていました。「スーパーセル」と呼ばれる巨大積乱雲が発生した可能性が高いとも言われています。子供のころの私たちは、自然の中で魚を捕ったり、蛍を追いかけたりして遊んだことは今でもいい思い出として残っています。自然のなかで生活を営むことの意味を考えさせられました。被害に遭った方々にお見舞い申し上げます。

                            (舎人:済賀・仁平  線量は0.243μSV/h)

 

 

2013年9月 2日 (月)

夏・8月の最終日を楽しむ

 8月31日の足尾・松木は29,3℃と残暑が厳しい日でした。

 午前中の来舎はありませんでしたが、昼頃に地元足尾町間藤に移住の60才代の男性が「ジャンダルムを初めて見に来ました」と帰りに来舎されました。

 次も足尾漁業組合の町田さんが巡回と試し釣りの帰りに寄ってくれました。今日は、魚の食いが悪くイワナが二匹(20センチ級)とのことでした。松木川は現在禁漁になっていますが、定期的に試し釣りをしているとのことでした。また、「(足尾における植樹について)ヘリコプターを使ってコンクリートの乳液場の袋をヘリコプターに釣って岩面にぶっけていた」と貴重な当時の植樹の苦労話を聞くことができました。貴重なお話をありがとうございました。

Imgp0164  14時ころには、宇都宮市在住の土屋さんご夫妻が「写真で見る日本のグランドキャニオン」を見てきましたと寄ってくれました。

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(舎人:仁平・済賀  線量は0.246μSV/h)

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