頑張ろう!「オオムラサキ」の舞う姿を夢見て!!
昨日、松木郷の午前9時の気温は21℃、霧雨が降ったり止んだりと生憎の空模様です。松木に向かう道すがら松木川が6段に流れ落ちる滝をカメラに収めると、松木郷方向の山々には靄がかかっていました。昨日のゲリラ雷雨で増水を予想していた流れも穏やかでした。
さて、舎人担当の坂口さんと筆者、作業をしてくれる高橋さんと済賀さんで、朝のミーティングをしました。話題の中心は、7月10日のブログで大野さんから紹介されている「オオムラサキ」についてです。高橋さんをはじめとしたシニアの先輩方は、「いつかこの松木郷でオオムラサキの舞う姿を実現したい」という強い思いを持っています。そのために、山梨県北杜市のオオムラサキセンターの跡部さんから「エノキ」の提供を受け、長年にわたり植樹にも参加していただくなどご協力を得ながら並々ならぬ思いを持って取り組んできました。それは、「この地が煙害にあう前の緑豊かな松木村には、「トキ」が飛び、「オオムラサキ」が舞っていたという話を祖父から聞いた」との市民の方からお聞きした事がきっかけという事です。その「オオムラサキ」が、作業小屋に迷い込んできたのです。早速、跡部さんに連絡すると「足尾・松木郷で自分たちが生きていけるか、下見に来たのではないだろうか」との言葉をもらいました。 「オオムラサキ」は、幼虫の時は「エノキ」の葉を食べ、成虫になるとクヌギやコナラの樹液を吸って生きていきます。その条件が、この松木郷の杜に揃っているのか時間をもらい観察することにしました。私たちが「民衆の杜・西」と名付けた杜に入ると、跡部さん提供の「エノキ」が元気に生長しています。
そして、木くずが目立ち、そこから樹液を称える「ミズナラ」の木を見つけました。
良く見ると、蜂が木の割れ目に入り込み、樹液を啜っているのが分かります。
なんと、「オオムラサキ」の生きていくことができる条件が既に揃っているではありませんか。終わりのミーティングでこの写真を皆で確認すると、「昆虫は正直だから、条件が揃っていれば近い将来ここでオオムラサキの舞う姿が見られるかもしれないぞ」という高橋さんの期待と希望に満ちたその言葉に、私たちもその優雅な姿を思い浮かべながら、明日の作業を確認して松木郷を後にしました。今日、「みちくさ」を訪れた方はおりませんでした。
舎人担当は、坂口さんと田城、高橋さんと済賀さんに作業をしていただきました。(報告者 田城 郁)
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