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2013年7月

2013年7月29日 (月)

鉱毒を耐え抜いたブナ兄弟の生き様を未来へ

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 今日(28日)の天気は青空が顔をだし、雷雨もありしましたので爽やかさを感じた午後でした。午前中は中倉山調査のためにみちくさを閉めました。午後からオープンして、昼食を摂ろうとしたところ足尾グランドキャニオンをアタックした男性4名が寄ってくれました。コーヒーを飲みながら、20数年前の松木沢風景の話等、松木沢の素晴らしさを語り合いました。

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 昼食後は、ブナやミズナラに関して話し合いました。頂上付近の草の可憐な花のことも。

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 孤高のブナが元気なさそうなので土壌を分析すること。

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 南側斜面に生きているミズナラの幹の太さが55㌢~62㌢程が多かったので樹齢を推測すること。

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 山頂線量は0.165μSv/hであったこと。

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 落ちていたブナの実と実に入っていた虫の関係

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 ブナの兄弟の実の元気度等を調べよう、と話し合いました。

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 未来のいのちを支える森に願いを込めて、負の遺産を未来の財産に繋がっていくように!頑張ります。(舎人:高橋、仁平。本日の線量は0.26μSv/hでした)

 

2013年7月27日 (土)

草木には恵みの雨も・・・

 今日の9時20分の足尾は気温が30℃、天気は曇りで、心地良い風が吹いていました。

Imgp0140  しかし、13時頃になると黒い雲が立ちこめ、激しい雨が降り出してきました。20分ほどで止みましたが、少し立つとまた雨が振り出し、16時頃まで降ったり止んだりが続きました。

Imgp0142  7月24日から首都圏1都5県の水がめである利根川水系のダムが水不足のため、10%の取水制限が始まりました。ここのところゲリラ豪雨などもあり、水は足りているのではと思っていましたが、どうやら局地的な場所にのみ大量の雨が降っているようです。足尾を流れる川(ゲート付近)の水かさも増えておりませんでした。

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 今日は残念ながら、訪問者はおりませんでしたので、みちくさのまわりの草刈りや生き物を調べていました。

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ビオトープにいたトンボとにらめっこ。

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カジカガエルでしょうか。取水口付近に生息しているようです。じぃ~っと水が落ちる様を見ていました。

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アカハナカミキリでしょうか。みちくさの玄関前にいました。

(本日の舎人:高橋・小林 本日の線量0.227μsV/h)

2013年7月21日 (日)

さわやかな夏の日

 今日の午前中は、「みちくさ」に寄る人がなく当委員会の最大の協力者JR東日本の労働組合が制作した「JR東日本の奇跡を生んだ組合員の声―3・11の教訓―」を見まました。

 あらためて津波の恐ろしさを実感するとともにお客さま、社員に死傷者をださなっかた組合員の判断力、決断力に感銘を受けました。

 当委員会は、南相馬市が計画している森の防潮堤に賛同し、去年と今年で2万本の苗木を贈りました。

Dsc04836_2 今日のシャチホコ蛾は、苗木のビニールの間に入り成虫への準備をしているようすでした。

Dsc04837 ビヨトープでは、残りの数匹のオタマジャクシが外に出る準備中Photo お昼近くに宇都宮大学の内桶さんと沼尾さんが日本のグランドキャニオンを見た帰りに寄っていただき熱心に私たちの足尾での取組、足尾の歴史、みちくさの話、「山と心に木を植える」大切さ、森の大切さを聞いてくれました。ちなみに二人は、学校での授業のレポートのために調査の途中によってくれました。

Dsc04839 その後、沼尾さんのお父さんお母さんがグランドキャニオンを見てから寄っていただきありがとうございました。

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(舎人:小井土、小川、本日の線量 0.251μSv/h)

静かな松木

 
朝、みちくさに到着すると、曇りのせいか、ここ数日の天気とはかわってとても涼しかったです。
今日から小学校は夏休み、これは多くの来客があるのかなと思いましたが、そうではありませんでした。
そのことから鎌田さんは苗木に水を、自分は臼沢をぼんやりとながめていました。

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ここは2008年植えたところだなとか、あそこは2009年だなと、遠くからその特徴を見つけようとしました。

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 やっぱり夏は、草もみな緑になり、皆いきいきしています。四季によって本当変わるんだな、とつくづく感じました。 

今日は涼しせいか、すずしくなると隣のヤシャブシの森ではいっせいにひぐらしが鳴きます。あまりにも見事なので、その鳴いているひぐらしをみつけようと、30分ぐらいかけて探しました。

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みつけました。せみですね。それにしても、本当、郷愁をさそう鳴き声です。

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 今日のシャチホコ蛾です。新しいコナラの苗木をとなりに置きました。

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今日は静かな松木でした。


(舎人:鎌田、宮原、本日の線量 0.272μSv/h)

2013年7月16日 (火)

松木沢風が暑さを一時忘れさせてくれる。

14日の足尾松木沢「遊働楽舎」(みしくさ)の気温は、34℃まで上昇しましたが沢風が吹き暑さは苦になりませんでした。本日、遊働楽舎を訪れてくれた森ともはオープンしてまもなく、白根山登山を雨降りのため諦めてグランドキャニオンに散策に、見えられた矢板市のKMさんと宇都宮市のTMさん(女性2人)のハイカーが立寄ってくれました。「初めて松木渓谷に来ました。とても良い所で、植樹した木が10年、20年と大きく育ってくれるのを願っています」「教科書に載っていた風景とは違っていました。沢山の人の努力で、この風景があるのだなと感じました。天気が回復して良かったです。次は中倉山に登山に行こうと思います」・・・KMさんTMさん:7月28日に森びとは、中倉山登山を行いますので、都合が付きましたら是非一緒に登りませんか?・・・・連絡をお待ちしています。Cimg5921_2Cimg5923_2 次に訪れてくれたNさん親子3人(文学青年)で、埼玉県川口市から散策に来て来舎して下さいました。銅の精錬で出たカラミに青年は興味を持たれていました。一服した後、松木渓谷を散策し、無事に戻られました。3番目に訪れて下さいましたのは、昨日来舎し、一泊でロッククライミングを終えた横浜のOさんご夫婦でした。松木左岸に生息しているミズナラに興味を持たれまして「今度は是非、そのミズナラを見に行きたい」と次の登山を楽しみにしているのが伺えました。

最後の訪問者は、朝から森びと広場(苗木置き場)でタブなどのの苗わけを行って下さいました、東労組大宮地本OB会7人が昼食後の来舎でした。DVDや望遠鏡などで鹿を探したり景色を堪能されていました。遊働楽舎周辺には日暮セミが合唱し、訪れてくれた方々を向か何らかのメッセージを送っているような気がしました。訪れてくれました森ともの皆さんありがとうございました。

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(本日の線量:0、277μSV/h)  <舎人:清水・松井>

 

海の日の足尾。

 今日の9時20分現在の足尾は気温が27℃でした。日中も30℃には達せず、心地よい風も吹いていたため、過ごしやすい1日でした。

 最初の訪問者は東京都千代田区から来られたご夫妻でした。3連休を使い、バイクで群馬県水上や銀山平キャンプ場を訪れたあとに訪れてくれました。奥様はみちくさ内に展示しているシカの写真やサルが無邪気に戯れている写真を見て喜ばれていました。昨年の10月には渡良瀬遊水池に行ったらしく、そこで谷中村を知られたそうで、私たちからもこの場所にはかつて松木村が存在し、ふるさとを追われてしまった話をさせていただきました。故三國連太郎さんが田中正造役を演じられた映画『襤褸の旗』の話もさせていただきました。是非ご覧になって下さい。森ともノートには「失礼ながらこんな所でコーヒーを頂けるとは思いませんでした。お話楽しかったです。」と書いて下さいました。共通の趣味をお持ちの夫妻が大変羨ましく思えました。

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 午後には宇都宮市から来られた田中さんが見えられました。足尾に緑を育てる会さんの草刈り作業が終わったあとの来訪でした。お話を伺うと、環境問題やカエル、虫などに興味があるそうで、その知識の多さに驚かされました。とりわけカエルに興味をお持ちで、栃木県立博物館で宇都宮付近に生息する昆虫等の調査結果を発表しているとのことでした。森ともノートには「地元でいろいろなボランティア団体に参加していますので、お役に立てそうなことがありましたら、一声おかけ下さい」と書いてくれました。

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 最後は今市などから来られた山ガールの3人でした。今日はコツコツとタブの苗分け作業をして下さったあとに寄ってくれました。2名の方がお揃いの緑色の森びとTシャツを購入していただきました。また、みちくさ内に展示している先月中倉山に登山をした際に頂上で撮影した写真を見て、はしゃがれていました。

(本日の舎人:岡安・小林、線量は0.325μSV/h)

2013年7月14日 (日)

隠された魅力が溢れる足尾の自然

三連休の初日ということもあり、日光に向かう人々は多かったのですが、ときおり小雨がぱらつく中、足尾に入る人はまばらという印象でした。

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みちくさの本日は、暇かなかなかな~♪とヒグラシ調。というわけで、外に出て蝶々をしばらく追っかけてみました。私が追っかけているせいもあるのか、彼らはなかなか静止してくれません。オレンジ色の綺麗な蝶々、一瞬とまるのですが撮影は不許可。止まり方も羽を開いたり閉じたり。どういう意味があるんですかね。

目先を変えると地面に立派なヒグラシ。今から飛び立つのかそれともおちたのか。自然の文様って本当に不思議で美しいなぁ。

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こちらは崖に生えていたリョウブの花につくアリ。こんな高いところまで登ってくるんだからそうとうな働き者。

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お昼近く、おふた方に訪問頂きました。横浜からお越しの岡崎さん。今日はウメコバ沢中央岩稜に登りにいらしたそうです。午後からゆっくりととりついて、テントで一泊して明日もチャレンジするとのこと。男性の鍛えあげられた手は、歴戦の強者という印象でした。

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邪心のせいか私には近寄らない蝶々がお二人の手には・¥・

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もうおふた方は栃木県は益子町の高橋さんと、群馬県は富岡市の小林さん。お二人は行きの道中でお会いになり、再びここみちくさでご一緒になられたそうです。

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お二方に共通するのは、とても山が好きでとても健脚だということ、また足尾の山々をたくさん歩かれているということです。高橋さんは松木の奥にある隠れた名瀑、大滝を、小林さんは皇海山の右にあるピーク、オオナラキの頭を往復されたとのこと。

高橋さんからは大滝の写真↓を送って頂きました。ありがとうございました!Ootaki

オオナラキは大楢木でしょうか。その昔、森が枯れ尽くされる前には、きっと今の人が驚くほどの大きな楢の木が生えていたのかもしれませんね。県境の山道は、シカの食害のお陰で歩きやすいと教えて頂きました。

みなさんのお話を伺っていると、足尾の山々には隠された魅力がたくさんあることに気付かされます。私たちも、その魅力をもっとたくさんの人にお伝えしていきたいですね。(静かなところも魅力なのでその辺りは少し矛盾するんですけど・・・)

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ちょっと痩せているのが気なるキツネ・・・。

(舍人 高橋、小黒 本日の線量 0.23μSv)

2013年7月 7日 (日)

森とものみなさん!涼を求めて松木沢へ来ませんか

 7月7日は、七夕(たなばた)です。

ネットでは、「七夕は年に一度、おり姫星(織女星、西洋風には、こと座のベガ)と、ひこ星(牽牛星、西洋風には、わし座のアルタイル)が天の川をわたって会うことを許された特別な日とされています。」と紹介されています。今日は、森ともの出会いを楽しみに、“みちくさ”をオープンしました。

梅雨明け宣言です。 多くの森ともが立ち寄ってくれました。

 やっと、どんよりした天気から解放の知らせです。みちくさにあるラジオから、「関東地方の梅雨明け宣言」の放送がありました。しかし、松木の空は梅雨空に変わりありません。そんな中、最初の“みちくさ”訪問者「15年~16年前に来たが、なつかしく思い訪ねて来ました。」と訪れてくれました。みちくさノートには、緑が多くなっていて感動しました。と書かれていました。「また、来ますよ~」という言葉で見送りました。

 次の訪問者は、2人づれでした。いつの間にか、空は一気に夏空に変わり松木沢からの冷風が森ともとの会話が弾みました。しかし、気まぐれな天気は、今にも泣きだしそうな雲行きとなり、ダムゲートまで送りました。この時期は、雑草の伸びが早く作業は「草刈り」となりました。雑草のなかにピンクのネジ花を見つけちょっと休憩して写真を撮りました。Dsc00217

びっくりの連続です!!Dsc05542 どんより天気から、一気の晴天そして土砂降りの大雨と散々な一日と思いきや最後はサプライズでした。大きな虹が新松木の杜からカラミにかかりました。「あぁー虹だ~」「すごい~」「こんなの初めてだ~」という声が“みちくさ”に響きわたりました。Dsc05543

また、最後の訪問者は、日本一周をバイクで今取り組んでいる好青年が大雨と一緒に“みちくさ”に飛び込んできました。東北→北海道へと向かう話でした。「なぜ、そのような決意になったの?」との問いに、「日本を見てみたいです。」という答えがすぐに帰ってきました。目標に向かって頑張ってほしいと思いました。そして、安全を祈りながら今日の“みちくさ”の閉店としました。

(舎人:高橋、仁平・本日の線量は0.27μSv/h)

森の恵みを感じに来ませんか

 本日の足尾・松木は、9時20分で29℃です。大変暑いです。

午前中の来舎はありませんでした。昼過ぎに1グループ(7名:桐生市・太田市)が来舎し休憩をしていきました。「50年前に車の免許と取ってゲートがなかったのでその時以来だけど、緑が増えた」とおっしゃっていました。日向を歩いていると汗が止まらないけれど「涼しい風が最高のごちそう」とおっしゃっていました。帰る際にお菓子を頂きました。有り難うございました。Dsc07307

 ラジオでは、本日関東地方の梅雨が明けたと流れていました。

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 森びと広場では、事務局・事務局スタッフが苗床の整理を暑い中おこなっていました。暑い中大変ご苦労さまでした。Dsc07314

 (本日の舎人:岡安・済賀 線量は0、33μSV/h)

2013年7月 1日 (月)

自然・森ともとの出会いを再認識した日!

 昨日の足尾・松木沢は、22℃。午前中は曇りでしたが、午後は、晴れ間が見えた日でした。松木に入るとまず、子鹿の兄弟が出迎えてくれました。

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 森びと広場に降りると桜の木の葉っぱが少なくなっているのを発見しました。よく見ると大きな毛虫が沢山いました。桜の木のために虫を捕ろうと思いましたが止めました。それは、この毛虫をエサとする小鳥があらわれ、小鳥をエサとする猛禽類が来るという自然の状態にしておこうと思いました。

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 午前中は、元松木村に祖先が住んでいた星野忠司さんが立教大学の友澤先生と共に、ゼミの下見を兼ねて来舎されました。星野さんから当時の松木村は豊かな自然の中で森からの恵みを受けて生活していたことが語られました。川魚を獲って生計を立てていた方もいたそうです。こういう話を伺うと自然=森の恵みによって生かされていることを実感しました。また、星野さんからは激励の差しれを頂きました。友澤先生からは、お土産を頂きました。ありがとうございました。今度は、是非 ゼミを学生さんと共にお会い出来る日を楽しみにしています。

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 午後は、渡良瀬未来基金の野本さんが臼沢の第1ゲート付近で早朝から猛禽類の写真撮りを終わり、帰りに来舎されました。渡良瀬遊水池がラムサール条約に登録されたということで、本が出版されてその本を寄贈して頂きました。ありがとうございました。帰り道には、子狐が現れましたので、「さようなら」と挨拶をしました。

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 本日は、森ともの皆様に支えられて頂いていることを実感することができた一日でした。

 6月も本日で終わりますが、82名の森ともとの皆様との出会いがありました。7月も更に新緑が鮮やかな松木にお越し下さい。森ともとの出会いをお持ちしています。

(本日の舎人:高橋、済賀。線量は0、248μSv/hでした) 

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