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2011年10月

2011年10月31日 (月)

足尾銅山の歴史、松木沢の自然は奥が深い

Dscf5485 今日の天気は曇り、午後にはぽつりぽつりと雨が降り、肌寒い一日でした。「みちくさ」を訪れる“森とも”を暖かく迎えようと、高橋副理事長が薪ストーブに火を入れてくれました。「みちくさ開店」の合図のように煙突から煙が上がりました。

最初に訪れてくれたのは、禁漁の期間となった松木川の監視をおこなう足尾に住む漁業組合の方です。今日は知人とオオタカの観察を予定しているとの事でした。

2番目の訪問者は鹿沼から来た男性で、松木の散歩の途中で立ち寄ってくれました。話をうかがうと、日光や足尾で増え続ける鹿の駆除を行っている猟友会の方でした。松木村は禁猟区ですので猟を行うことは出来ませんが、「鹿の習性を知らないと猟は出来ない。」と日頃から観察眼を養うことが大切だと教えてくれました。足尾の山々を歩く中で、緑の回復と共に色々な鳥や動物が足尾の山に戻ってきていることも教えてくれました。

Dscf5490  10時からは舎人の自主的な研修が開かれ、「足尾まるごと井戸端会議」でガイドも務める山田組社長の山田さんから足尾の歴史について講義を受けました。私たち舎人は植樹や育樹活動に取り組んでいますが、公害の原点としての足尾銅山だけでなく、当時の最新技術を取り入れ日本の近代化を牽引した足尾銅山の歴史や煙害対策、鉱毒予防工事についても学ぶことが出来ました。

 午後になると、森びと広場の対岸にある中倉山の岩山を登り、下山してきた埼玉県の男性が立ち寄ってくれました。昭和の時代から足尾の山や沢を巡り、山の変化や熊との遭遇など体験談を話してくれました。

 4番目の訪問者は、群馬県から来た男性二人組です。以前、大雨に遭遇し松木のヘリポートで雨宿りをしている男性を、車で通りかかった舎人の仁平さんがゲートまで車で送ったことが縁となり、今回友人を誘って松木に来てくれました。友人の方は図書館に勤めているとのことで、絵本『サルと人と森』を購入してくれました。子供たちに声をだして読み聞かせをしてくれると言ってくれました。育樹カンパもして頂き、ありがとうございました。(舎人:清水 卓)

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2011年10月29日 (土)

自然は人の力を試すチャンスを与えてくれる?

Pa292417 午前中、いつもの坂本さんと関さんが猛禽類や足尾の動物を調査していました。松木沢に入る前にゲートに立っていた警備会社の担当の方からは、「今日の朝はリュックを背負った数人が松木に入った」と言っていました。帰りにはみちくさに寄ってくれるかと期待して今日は待っていました。

 午後になって宇都宮市に住んでいる山好きの方がみちくさに寄ってくれました。その林さんは、「日本のグランドキャニオン、松木沢に遊びにきまきした。絶壁とシラカバが綺麗でした。森びとさん、美味しいコーヒーをありがとうございました」、と“森ともノート”に書いてくれました。

4時頃には、リュックを背負った若者たちが立ち寄ってコーヒーを飲んでくれました。彼らはこれから幕営して、明日また、グランドキャニオンにアタックする、と言っていました。また、今日は暫くぶりにカモシカたちが姿を見せてくれました。(舎人:森戸幸一、松井富夫)

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2011年10月23日 (日)

イヌワシが生息する足尾の自然に感謝

Pa233795 今日も先週のような秋晴れでした。しかし、気温が24度もありましたので、風は温く透き通った秋色ではありませんでした。本日の“森とも”の1人は、イヌワシを観察に来た下田さんでした。彼女は「足尾の山を見てせつなさを感じました。何十年も経った今でもこの状態なのですね。いろいろ考えさせられました。私も植樹に参加したい気持ちになりました」、と言ってくれました。

Pa232421 午後になって水戸から来た男女二人が寄ってくれました。午前中に松木沢を見てきます、と言ってくれた二人です。男性は、「25日には仲間たちと再度この地を訪れます」、という話でしたので今日はその下見かもしれません。お二人とハゲ山と森づくりの話をしました。

Pa232422 その後、対岸でサルたちのわめく声がしたのでカメラを覗くと、サルたちの上空には大型の猛禽類が小型の猛禽類に追われていました。よーく観るとトンビではないのでシャッターを切りました。あわてていつもお世話になっている坂本さんの所に行って、その猛禽類を尋ねてみるとそれはイヌワシの幼鳥だと分かりました。ここ周辺で巣立ったイヌワシだ、と言っていました。逞しい姿に感動し、イヌワシが生息できる松木沢を大切にしようと思いました。

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2011年10月22日 (土)

秋への一休み

 今日は、雨のため来舎するお客さまはいませんでした。
「みちくさ」の整理整頓、みちくさ農園のイモの茎を秋の感謝デーでの食材として乾燥しています。 
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苗床の苗は紅葉し始めましたが臼沢の森はまだまだのようです。

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来週ごろには見ごろとなると思います。ぜひ足尾にお越しください、お待ちしています。

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白井さん椎茸を焼いて生醤油で美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

                                         (舎人 松村、小川)

2011年10月16日 (日)

子どもたちには事実を伝えたい!

Pa162427 秋晴れとは今日のような日を言うのではないかと思いました。空は青く透き通って、天高いところにはイヌワシが舞い、沢から吹く風は心地よく感じた今日でした。こんな秋晴れに誘われた“森とも”の皆さんが「遊働楽舎」(みちくさ)を訪れてくれました。

日光市に住むご夫妻は初めて松木村を訪れ、廃村となった村の跡地に立ってくれました。ご夫婦からは「緑を回復するために頑張ってください」と激励されました。昼過ぎには、神奈川県川崎市でゼミの先生をしている亀田さんが寄ってくれました。子どもたちに足尾の歴史を教えるのにやってきました、と言っていました。書物だけではなく現地に立って足尾の歴史と現代の足尾を子どもたちに紹介したいとも言っていました。

Pa162435  午後には宇都宮市に住む父子さんがハイキングの帰りによってくれました。アナグマやツキノワグマの動画を見て、足尾の自然を実感しているようでした。舎の木々もやっと色づきはじめた足尾・松木沢です。臼沢の森でもカツラ、ナツツバキ、シラカバ、モミジなどが色づきはじめましたが、まだ恥ずかしそうな色の様です。(舎人:斉賀正文)

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2011年10月15日 (土)

遠いところからありがとうございました。

予報では大雨の栃木県西部でしたが、日光の特異点であるここ足尾・臼沢は時折の小雨にあう程度で、少し湿気の多い、動かないと心地いいけど動くと汗が出てちょっとね、、、という感じの秋の一日でした。

人が来ないことは予想されていましたが・・

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人を呼ぶカラスも今日はお休みのようで、午前はまったりとした読書時間が流れておりました。

ただ本日は、毎年来てくださるNTTコムウェア・ビリングソリューションの方々と、森びとインストラクターの百村さんとそのお友達とで開催される植樹祭があり、皆さんが集まってくる”午後”があるので、”ぼうず”、ということが無いのが安心です。

11時から参加者の皆さんが颯爽と臼沢に登るところを見送った後は、バスの運転手さんに立ち寄って頂きました。いろいろと興味を持たれている方で、楽しい話を伺いました。”ここまでこないと足尾のことはわからないよなぁ~”とおっしゃっておりましたがまさにそのとおり。皆さん是非ここまで足を運んでください。(お名前を聞きわすれました。すみません、今度はプライベートでもいらしてくださいね)

2時頃に植樹を終えて昼食をとり終えた皆さんが集まって来られ、沢山の方々にご利用いただきました。ありがとうございます。植樹会場に私は行けませんでしたが、NTTコムウェア・ビリングソリューションの皆さん方はもちろんのこと、助っ人できていただいたNTTコムウェアの皆さん方も超ベテランで、ひどく高度のある植樹地で手際よく作業をされていたとのこと。いやさすがです~。クマやアナグマの映像やダニの写真に興味を持って頂きました。できたらもう少しゆっくりしていって頂きたかったです。また来年(とはいわずいつでも)いらしてください。

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こちらは舍人と同期の銀座のドン・百村さんと、イケメン二人のグループです。あ、すみません、イケメン三人のグループです。初めて参加された、空の旅人・小川さんからは「素敵な体験をさせて頂きました。また来年も来れたら良いと思います。」カラオケ王子の鶴谷さんからは「初めての経験、とても楽しかったです。自分の植えた樹が育つのが楽しみです。」と、森ともの声”に書いて頂きました。みなさん、この後、日光でどんぐりを拾って帰るとのことでしたが、いかがでしたでしょう?

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終了後、今回の植樹地である臼沢の最上段に行って来ました。皆さんが植えた苗がいつか大きな木となり、ここが豊かな森になる日がくること、想像するだけでもほんとうに楽しみですね。帰り際、気がづくと邯鄲(かんたん)の優しい音色が足尾の森に響いておりました。(舍人 森戸幸一・小黒伸也)

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2011年10月 9日 (日)

ハイカーの方の生きた情報に感謝

7時40分現在、天気はsun、気温10.5℃でした。

午前中は来訪者がいませんでした。11時ごろにヘリポートに大型バスが1台訪れ、20人ほどの方がガイドの案内を熱心に聞いている姿が見えられました。年齢層は様々で20代から60代の男女でした。

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お昼になると、まず千葉県成田市から来られた東條さんが来舎されました。東條さんの仕事場(スウェーデン産の木材を使用したログハウス・60坪)はドラマの撮影に貸したことがあり、その際には薪ストーブに薪を入れる役柄だったそうです。「石がたくさん落ちているから(避けながら歩くので)疲れましたね」とハイキングの感想が言われていました。

そのあとすぐに東京都町田市から来られた山田さんご夫妻にご兄弟2名の4名が来舎されました。昨年、ダムゲートまで来たそうですが断念され、昨夜は別荘に泊まり、2年越しで松木沢に来たそうです。今日はみちくさから先にあるゲートまで行かれたそうです。途中にはイノシンやクマの足跡・フンを見つけましたよと教えて下さいました。森ともノートには「心地よい風と空気と親切なおもてなしをありがとう!」と戴きました。(仕事trainの際に会ったら、必ずpaperを振りますね)

2組は一緒に「足尾・臼沢のアナグマ・ツキノワグマ」の映像を見て、「どの辺りにいるの?」「大きさはどれくらい?」と興味津々でeyeを輝かせていました。Dscf8203

朝夕の寒さが厳しくなってきました。ハイカーの皆さんも風邪をひかぬよう気を付けて下さい。
暖かいコーヒーを用意してお待ちしております。

(舎人:栁澤 肇・小林 敬)

2011年10月 2日 (日)

カラスがたくさんの来訪を予言!?

今朝、みちくさに入ると、そばのヤシャブシの林でカラスが「カーカーカー」と何度も鳴いていました。何をそんなに鳴いているのか、よく聞いていると、山側のカラマツの林のほうで、それに応じるように「カーカー」と鳴いています。会話をしているようです。いったいどんな会話をしているのでしょうか?

昨日土曜は、日本のめずらしい原石を探して、松木に入られた川口からこられた男性の方がいました。

今日日曜はみちくさに入るころ天候は曇り、シャツ1枚だと肌寒く、ちょっと小雨がぱらつきそうな感じした。そんな天気が心配だったのも今日JREU高崎の皆さんの植樹祭があったからです。

そんな天気も昼には晴れになり、植樹のあとたくさんの元気な高崎の人が「みちくさ」によってもらいました。 みなさん、入るなり「いいにおい!」と。そうです、今日は朝から寒かったので、暖炉で薪を燃やしました。

そして、みなさんたくさんの森びとグッズを求められました。おそらくこれまでで一番でしょうか!ありがとうございます!!

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あと、森ともノートにコメントをいただきました。その思いに共感しましたので引用します。
「福島原発によって撒き知らされた放射能と汚された土壌・海・川を思うと足尾と根っこは同じです。若い人たちと子供たちに美しい自然を残せるよう微力をつくします。」64才女性
今回、足尾にこられる初めての方も多くおられ、みちくさにあるDVD「NHKスペシャル・足尾銅山よみがえる森」を上映したところ、興味深く見られてました。

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高崎の皆さんが帰られたあと、10年前に安蘇沢の方で植樹をされ、2ヶ月に1回は、写真撮影にこられているというわたらせ未来基金の野本さんがみちくさへ立ち寄られました。
写真が趣味で、今日は、朝から松木渓谷で動物の写真撮影で入っていたそうです。
今日はシカ、カケスがみられたそうです。
また、ぜひ寄ってください。

みちくさも終わりに近づいたこと、画家の方といわれる2名の方がみちくさにこられました。
話をうかがうと雑誌「愛石」で10年の連載があって、今年2回が終わって、5回目に
松木のことをやろうと考えているとのことで、松木の土をひろいにきたそうです。
土を薬瓶に入れてならべる。土が自然を語るとのことです。
他、いろいろととてもアートなお話しをいただきました。
なんかとても勉強になりました。

今日のみちくさを終えてふと思います。
今朝のカラスは「今日は人がたくさん人がくるよ」といっていたにちがいないと。

(舎人:高杉俊徳、宮原哲也)

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