2013年4月27日 (土)

偶然の出会いを演出できました

 

 本日朝8時30分の気温は9度、小雨が降り時折雪が舞う、非常に風の強い1日でした。

 今日の来舎は2名でした。1人目は千葉から来られたしまくらまさしさんです。25年以上も足尾に入られているジャーナリストの方です。「フォトコン」に足尾の写真を掲載されているそうです。しまくらさんは「足尾の“光と陰の部分を伝えていくことが大切」だと一昨年の福島第一原発事故と足尾鉱毒事件は国策による被害ということでは一緒であることを仰っていました。また、「20数年前は、5月中旬にフジやミツバツツジが、6月上旬にはヤマザクラが残っていた。今ではGWに来ると、ミツバツツジやヤマザクラがすでに終わっていることも」と季節が変わってきていると長年足尾を見てきて実感できると仰っていました。
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 2人目は、松木会の星野忠司さんです。「昨年11月に立教大学のゼミの学生が私の家に来て、松木村について話をしてさせてもらった」「学生のレポートに(足尾の負の歴史の)一角は残しておいて欲しいとあったが、同じ思いだ」「公害のない社会を目指して(昭和47年9月に)松木会を発足した。1番の被害者は、松木村の人間なんだ。松木村を抜かして、公害云々を言われるのはおかしい。世の中に知ってもらいたく、住んでいだ人間の子孫としてその考えに同調して松木会を作った。資本家に公害の出ないことを意識したやり方を求めていく」と力強く話をされていました。星野さんとは昼食を挟んで、4時間ほど貴重な資料を拝見しながら、貴重な一時を過ごすことができました。

 しまくらさんと星野さんは偶然に一緒になりました。短い時間ではありましたが、お互いの情報を交換しあい、意気投合をされていました。

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(舎人:武田、小林。本日の線量は0.264μSv/hでした)

2013年4月21日 (日)

二度目の「若葉寒」と青空に癒やされました

P4213942  足尾・松木沢に二度目の「若葉寒」がやってきました。一回目は11日で積雪は3㎝でした。二度目の積雪は5㎝程でした。みちくさに8時着、早速ストーブに薪を入れて暖をとりました。

P4213915 西方向のグランドキャニオンを見ると、ガスの奥にどっしりとした鋭い岩が霞んでいました。

P4213898 望遠レンズを森びと広場に移すと、つがいと思われるカワラヒワが雪の上で何かを探しているようでした。間もなく巣作りがはじまる季節ですが、若葉寒を楽しんでいる気がしました。

P4213962 昼過ぎには雪が止み、小雨となって14時頃からは青空が見えてきました。舎の畑には昨日食べたウルイ(ギボウシ)が黄緑色した若葉の背を伸ばしていました。

P4214332 西側の池にいるオタマジャクシは大きく育っています。二回目に生まれたオタマジャクシも青空から届けられた陽の光を浴びていました。

P4213965 「若葉寒」ということもあって訪問者はいませんでしたので、今日はみちくさを訪れてくれた“森とも”の皆さんへ、来月18日に実施する森づくりの呼びかけをしていました。帰路の途中、足尾ダム付近で夕焼けの陽差しを浴びているキジの姿に癒やされました。(舎人:仁平、高橋、本日の線量は0.259μSv/h)

2013年4月20日 (土)

胸熱くなる来訪

今日の松木は季節が1ヶ月もどったような少し肌寒い一日でした。
朝、早速、きつねさんがみちくさによってきました。

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午前中、小生一人で臼沢へ登りました。

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遠くから眺めるとまだ葉がでてませんが、近くでみるともうすぐ葉が開かんばかりの状態です。

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もう葉がつくと中に入れられなくなるほど密集している森の中へ入ってみると、
これまでの木々の成長がとてもよく実感できます。

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上から松木の杜をながめました。今日は春の感謝祭で松木の杜にて春の森作業をしています。

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ところで、その間、みちくさにとても胸熱くなる来訪がありました。

その方は、今月14日に松木に登山にこられた際に、肉離れをおこされて、6時間かけて下山し、
その途中みちくさの前を通りすぎるところ、当日の舎人があまりもの痛々しさに声をかけて、
車で、ダムゲートの近くまでお送りさせてもらいました。

今日、その方がわざわざお礼をいうために、完治されていないにも関わらず、ストックをつきながら、
みちくさを訪れてくれました。

日頃から森びとのブログを見てくださっていて、以前掲載した中倉山に登る記事の話となり、
頂上から150m行くとブナがあるとの情報をいただきました。

帰り、ストックを付きながら歩くその後姿をみて、ウルッときました。
ぜひ完治させてください。そしてみちくさでまたお話きかせてください。今日はありがとうございました。

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(舎人:小林敬 宮原哲也 本日の線量0.222μsv/h)

2013年4月15日 (月)

松木の杜に桜が七輪咲きました。

4月14日(日)、松木村は快晴です。

 遊働楽舎の温度計を見ると8:45の気温は11.8℃でしたが、日中は22.7℃まで気温が上がりました。

足尾の森は、芽吹きまではもう少し時間がかかるようですが、臼沢の森と松木の杜を散策し一足早い春の鼓動を探しました。

 

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 臼沢の森の第一ゲートを入るとカラマツが5mmほど芽を吹いていました。とても綺麗な緑色です。

臼沢の森の木々は晴天の青空に枝を伸ばしていますが、まだ固いつぼみです。そのような中でも白樺「臼沢の乙女」は存在感を現していました。

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松木の杜では、スイセンの花が咲きほこり、1本の桜の木だけが七輪ほど花を咲かせていました。まわりを見渡すと、こぶしの木は白い可憐な花を咲かせ、レンギョウは黄色い花を咲かせています。

 

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馬酔木は白い小さな花が鈴なりです。冬の厳しい寒さに耐えた木々は、気温の変化を敏感に感じ取り、小さな命を開花させていました。

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今日も橋倉さんが苗木の剪定をしてくれました。そのすぐ近くではポカポカ陽気に誘われてサルたちが群れをなして遊んでいます。

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今日は、「みちくさ」に1組のハイカーが訪れてくれました。銅山観光を見学し、そこで頂いたパンフレットを見て「松木村」に足を運んだそうです。岩肌のむき出しとなった山の様相に驚いていました。みちくさのノートには「埼玉県から足尾銅山にきて、こちらを知りました。休憩する場所があってびっくりです。コーヒーごちそうさまでした♪」と書き記してくれました。

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松木の杜の桜の開花はこれからです。多くの森ともの訪問をお待ちしています。

(舎人:田岡、清水  本日の放射線量 0.282μsv/h)

みちくさオープン後一番乗り

みちくさがオープンしてから2週目の土曜日です。毎年のことながら、足尾の春は待ち遠しさにあふれています。回りはまだ冬景色といっていい中で、ひとつひとつゆっくりと厳しさがほどけて行く感じが好きですね。しかも本日は晴天なり!

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午前中は、朝の気温の冷たさもあってか訪れる人がありませんでした。点検作業や周囲の散歩で時間を過ごしました。ふと見ると、オタマジャクシ(ヤマアカガエル)のいる池の上の水たまりに、まだ孵っていない卵がありました。このままでは乾燥してしまうっということでお引越し。このおじさん、怖い顔しているけど優しいなぁ。。。とつくづく。

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お昼から気温が上がり、いっきに部屋の中は20度を超えました。午後3時を過ぎたあたりに待望のお客さま。今年オープン後第一号は、宇都宮から見えた大久保さん。植樹にも参加してくださっているとのことで、今日は備前楯山を登ってからこちらに足を伸ばしてくれたのだそうです。林業関係にも興味があるそうで、足尾や宇都宮の森について色々と楽しく話すことができました。ありがとうございました。

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帰りには子鹿の群れと出会いました。これがまた可愛いんですよ。その他に小猿や丸々太ったキツネも姿を現してくれて。動物たちはもうすっかり行動の季節なんでしょうね。

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暖かいところにいて春を逃してしまった皆さん、足尾はこれからが本番ですので、ぜひ遊びに来てくださーい(舍人 田岡、小黒 0.264μSV)

2013年4月 6日 (土)

「みちくさ」オープンしました

4月6日(土)「みちくさ」オープンしました。

 今日は、大荒れの天気予報でしたが、「みちく

さ」周辺のは、時おり小雨が降る天気でしたが、

帰りの時間を待っていたかのように雨になりました。

早春発見!

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「みちくさ」脇の池にカエルの卵と

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オタマジャクシが元気に泳いでいました。

「みちくさ」前の畑の草取りをしていると、

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ギョウジャニンニク、

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ユキノシタ、

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アザミ、

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ヤマナシの木の若芽がでていました。

(舎人:仁平、小川 本日の線量:0.249μsv/h)

2013年1月27日 (日)

自然が織りなす恵みが有り難い

P1273147  昨夜降った雪は中倉山、日本のグランドキャニオン、社山等の山々を眩しくさせました。当初、今日は松木沢渓谷を散策する予定でしたが、パウダースノウの積雪が15㎝程ありましたので、「遊働楽舎」(みちくさ)と松木の杜周囲の食害防止ネットチェックを行いました。

P1273580  午前中はみちくさの模様替えを再チェックして、仁平事務局と2人でコーヒーを飲んでいたらところへ若い青年が寄ってくれました。さくら市から来たOさんは、来月に計画しているアイスクライミングの下見に来たと言っていました。Oさんにコーヒーをご馳走して、10分程の立ち話をしてからOさんは下見に出かけました。Oさんとは氷瀑の写真が撮れたら送って頂くことにしました。

P1273188  新雪の白さと青空の素晴らしさはどのように表現して良いか分かりません。みちくさ西側のヤシャブシにはコゲラ、コアカゲラが餌を探していました。無風状態でしたので、鳥たちも気持ちよさそうでした。

P1273190  松木川添いには若いニホンジカが鼻で雪を除いて、草を食べていました。青空と一面の白銀、静寂の雪景色に響く鹿が威嚇する鳴き声、そしてコゲラたちが梢を叩くドラミングは幸せを感じさせてくれました。

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2013年1月26日 (土)

人を感動させる氷壁の青い光り!

P1263142  今年、足尾を訪れるアイスクライマーの皆さんは達成感をもって帰路に着いている気がします。今日は朝8時頃から、20名を超えるアイスクライマーが松木沢の瀑氷をめがけて歩いていました。

P1263555  今日は「遊働楽舎」(みちくさ)の模様替えを昼過ぎからやっていましたら、「総和岳友会」4名がみちくさに寄ってくれました。紅茶を飲みながらアイスクライミングの話を伺いました。アイスクライミング初体験のTさんが「森とも声」に感想を書いてくれました。「アイスクライム初体験でした。氷壁の青い光りに興奮しました。シカの群れにも会って、何だかとても幸福な一日でした。帰りに素敵な喫茶室!薪の香りに誘われてつい入り込んでしまいました。森びとプロジェクトの方々と交流できて、本当に、本当に素晴らしい一日でした」と。総和岳友会の皆さん、松木沢の氷の素晴らしさを伝えてくれましてありがとうございました。

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2012年12月19日 (水)

生きる術は風が教えてくれる?

 

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 今日は全国的に冷えました。足尾・「みちくさ」周辺も当然で、陽ざしがあるにもかかわらず昼になっても気温は0度でした。いよいよ厳冬を迎えるので今日は日光市にお願いして汚水処理に関して現場を見ていただきました。廃棄物対策課の職員二人が「みちくさ」の活動状況をチェックしながら、汚水処理に関する市としての考え方を後日、示してくれることになりました。現地に立ってくれました日光市職員の皆さん、寒い中をありがとうございました。

 

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 午後になって済賀、仁平事務局員がみちくさに到着。年内の作業状況把握とみちくさ最終チェックをしました。青空を見るとオオタカと思われる猛禽類が旋回し、地上の獲物をめがけて急降下してきました。慌ててシャッターを押しましたので鮮明な写真は撮れませんでした(鳥の名が分かる方は教えてください)。今日に限って望遠レンズ付きのカメラを持参しなかったことが悔やまれました。今日みたいな冷たい風が強い日は視力の良いタカには狩猟日和なのかもしれません。生きるための術は鋭いですね。

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目をつぶって耳を風に傾けるとその風にのって霜柱が溶ける音が聴こえてきました。私たち人間も生きるためにはその術を風から学ぶことができるようです。

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臼沢の森から吹く風は厳冬に耐える音がしていました。(舎人:高橋)

 

 

 

2012年11月25日 (日)

“負の遺産をいのちの財産づくりへ”、道が開けた

 

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 今日の足尾・松木沢の朝は一番の冷え込みでした。空は青空で雲ひとつありませんでした。みちくさに通じる道の水たまりは凍っていました。あまりの青空の美しさでしたので、昨日登った中倉山の頂上を見上げました。改めて自然の雄大さを実感しました。とても人間には歯が立たない存在なんだと思いました。

 

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今日は「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)オープン最後の日(不定期でオープンしますが)ですので、私たちが8年前から育てている臼沢の森も紹介しておきます。

 

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 天気が良かったので松木沢を訪れる方は9名でした。その内みちくさに寄ってくれた方は5名でした。昼頃に訪れたくれた栗田さん(二人)とは松木沢の自然の素晴らしさに話が弾み、動物、特に昆虫に詳しい栗田さんから様々な事を学ぶことができました。そして今後私たちがやらなくてはならない足尾・松木沢の生態調査に、なんと栗田さんがアドバイスしてくれることになりました。栗田さん、よろしくお願いします。

 

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 私達が昼食を済ましてから寄ってくれた方は栃木県に住む田中さんでした。田中さんは「とちぎ昆虫愛好会」会員で、松木沢の昆虫に関する話をしてくれました。話をしているうちに田中さんも「NPO法人アニマnet」の副代表をしていることが分かり、お互いに協働できることをやっていこう、となりました。話の中では、松木沢のバッタや蝶等の観察会などを計画したいですね、となりました。田中さん、ありがとうございました。

 

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 その後、佐藤さんが寄ってくれました。佐藤さんは車で全国を回って色々な暮らしと景色を写真に撮っている方でした。年に2万㌔も走っている方で、フクシマ原発事故で被災した人たちの事を話してくれました。佐藤さん、ありがとうございました。

 

 今年、「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)を訪れてくれました全国の“森とも”の皆さん、楽しい出会いをつくっていただきありがとうございました。再びお会いできることを楽しみにしています。(舎人:小井土、高橋・本日の線量は0.30μSv/h)

 

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