このところ、台風や秋雨前線の影響で雨続きで、みちくさ近くの道もかなりの水が流れたようで、倒木や木の葉が多く落ちていました。でも今日は久しぶりに青空がのぞき、日光も差してきました。空はすっかり秋空で、ツクツクボウシも鳴き、みちくさ近くのオオイタヤメイゲツの木は、端の方が少し色づいてきています。
今日の森ともさんは、千葉県松戸市からお越しのSさんと宇都宮からお越しのOさんでした。お二人はカモシカを写真に収めようと来たのですが残念ながら出会えなかったようです。銅山の影響で木が無くなったことや銅山で日本の近代が栄えた反面、山が破壊され、その山が復元されつつあり、日本人に見てもらいたい場所です。といってくださいました。ぜひ、もう一度お立ち寄りください。もう一組は、先日も立ち寄ってくれました真岡からいらっしゃいました男女二人でした。
(本日の線量:0.129 舎人:鎌田、加賀)
本日は9月11日(日)、天候は曇り、ススキが風になびき、秋の気配を感じる過ごしやすい一日となりました。
8時40分に遊働楽舎“みちくさ”をオープン、気温は23.5℃です。道の途中で子ギツネが出迎えてくれました。森ともの訪問を予感させる出会いです。
“みちくさ”前の畑にはキクイモの黄色い花が空に向かって咲いています。近くの秋グミは実の生りが悪いようです。クマの餌を心配してしまいます。
今日の“みちくさ”には、多くの森ともの皆さんが立ち寄ってくれました。「森ともの声」ノートにも、足尾の感想を寄せてくれました。
午前中最初の森ともは、東京都のNさんご夫妻です。「初めて足尾に来ました。足尾銅山と松木の歴史を知り、日本の近代化の負の面を体感することが出来ました。ありがとうございました。」
先人の苦労によって森の再生が行われ、今も多くのボランティアの手によって植樹・育苗が行われていることに非常に感動し、森が育っていることの素晴らしさを述べてくれました。
続いて、埼玉県から来た男性3人組です。釣り、温泉、動物ウオッチングが共通の趣味で、今日は動物ウオッチングで松木渓谷を訪れました。カモシカのウオッチングポイントを教えてくれました。しかし、すぐ見つけられるわけではなく、「山の景色を頭に叩き込んでおくことが重要で、動物がいるかどうか景色の変化に気づかない」とその難しさと出会った時の感動を熱く語ってくれました。
「久しぶりに足尾に来て、心と身体が癒され、とても気持ちの良い1日になりました。早朝から野生動物を探してあちこち走り回ってみましたが、残念ながら今日はカモシカ君も、キツネちゃんも、クマさんも姿を見せてくれません。それでも足尾の空気や景色、“みちくさ”さんでの楽しいお話が自分たちを笑顔にしてくれるので、とてもうれしいです。また近いうちにおじゃまさせてもらいます。今日もありがとうございました。(まさる、みつる、天才画伯 山下清(ヒグマ男))
午後になると、渡良瀬遊水地の保全と上流の足尾・安蘇沢での植樹に取り組む「わたらせ未来基金」の皆さん5名が、安蘇沢植樹地の手入れと観察の帰りに立ち寄ってくれました。東日本大震災から5年6カ月が経ち、改めて減災・防災、いのちを守る森の防潮堤の役割の大切さを話されました。
続いて、那須烏山市のKさん。「ジャンダルムに登りました。夏岩は久しぶりでした。今後はカモシカに会いたいです。」
本日最後の森ともは群馬県のKさんです。「今日は久しぶりに散歩に来ました。水の音に、ゆっくりの風に、セミの声に、自然をたくさん肌で感じることが出来ました。また、“みちくさ”でのコーヒーとお話があたたかで、ありがとうございました。」
秋の訪れと共に自然の中で心と身体を癒し、人間も動物の仲間として、森に生かされていることを実感できた1日でした。
昨年9月、「大雨特別警報」が発令された関東・東北豪雨から間もなく1年です。先日9月8日の下野新聞では、「関東甲信地方における毎正時1時間降水量50ミリ以上の年間観測回数を統計処理した結果、回数は100地点、10年間当たりで1.6回増えた」と「非常に激しい雨」が38年間で1.5倍に増加していることを伝えています。また、「宇都宮市の平均気温は100年間で2.1度上昇しており、『温暖化の影響が大きい』と宇都宮地方気象台は分析。」していることも併せて伝えています。
今年8月の台風では、観測史上初という数値が多くの自治体で確認されました。温暖化防止の取り組みは、人々の命を守る急務の課題です。
地球温暖化にNO!森と生きる暮らしを考えていきましょう。
10月23日(日)、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催されます。私たち森びとは、いのちを守る森の防潮堤づくりに参加し、市民の皆さんとともに、山と心に木を植えます。
(舎人:松井、清水 本日の放射線量 0.162μsv/h)
本日の舎人の初仕事は、大雨の影響で撒水用給水口が詰まっていましたので、清掃とホース内の空気抜きを行い水路確保しました。 松木沢では赤トンボやバッタが飛び交い、キクイモの花が秋風になびき太陽の陽ざしを受けて元気に育っています。
最初に「みちくさ」を訪れてくれましたのは「大平山から黒檜岳を経て中禅寺湖を目指しましたが、想定時間を大幅にオーバーしてしまった。安全を考えて戻ってきました」と横浜市のKさんでした。「来年、陽が長い時季に挑戦します」と疲れも見せずに下山していきました。 次の訪問者も横浜市のSE(システムエンジニア)の天野さん。間藤駅の自転車を借りて「ゲートを出て2つ目の堰堤が見える所まで行き、もっと奥まで行きたかったのですが、スニカーじゃ危ないので今日は満足しておきます。『みちくさ』させて頂きました。ありがとうございました」と森ともノートに記してくれました。
続いての森ともは、太田市の水本さんご夫婦でした。「初めて日本のグランドキャニオンを見に来ました。足尾の山が深く緑が少ないのには驚きました。色んな山へ登山しているのですが、緑の山の大切さを知りました。森をいつまでも守って下さい」と感謝のことばを頂きました。大変勇気づけられます。ありがとうございます。
最後に宇都宮出身で在京の学生さん:大橋さんが立ち寄ってくれました。「足尾には4~5回来ていますが松木村まで入ったのは、初めてです。荒れ果てた景色やカラミの山など衝撃的な風景を見て、色々考えるものがありました」また「お墓や松木村跡の歴史を学ぶことができましたので機会を見つけて再訪問します」と空模様を気にしながらの帰宅でした。
本日の線量:0,125μsv/h 舎人:仁平・松井
朝9時、27.5℃。今日の松木沢の空の青は、とても澄んでいました。
みちくさの前を通るのは釣りの方か岩登りの方でした。釣果もまずまずのご様子。「水量が多い」とのお話も。下流の草木ダムの貯水率を後で見たところ、9/2に97.7%に到達し、渡良瀬川の取水制限は全面解除されていました。
あれほど懸念された水不足の心配はいつの間にか消えていましたが、例年にない台風の襲来といい、気候が変だという感覚は拭い去れません。
午前中に、お馴染みの滝沢さん親子が、「7月に捕まえたカナヘビが産んだ卵を孵化させたので」とその子どもたちを松木沢に帰しにやってきました。
カナヘビたちは、少しジッと考えて(?)から、みちくさの小屋陰に消えて行きました。カナヘビの寿命は2~3年だそうです。
虫やハ虫類がとても好きで、とても詳しい親子さんです。自然の生き物のサイクルを教えてくれてありがとう!
加賀スタッフも奥様と来られました。滝沢さん親子の「民集の杜の外側で、金網に突進するウリボウを目撃」の情報を基に、そろって確認に行きました。
加賀スタッフが金網で先週ふさいだ土管です。
特に異変はありませんでしたが、植樹あとを荒らしているのは、やはりイノシシではという思いが強まりました。イノシシ対策は悩ましいですが、みちくさに戻るときの松木渓谷はすがすがしい秋空でした。
加賀さん、甘い梨をごちそうさまでした。お昼を食べた皆さんが帰られた後は、また静かな松木沢に戻りました。
そこで、橋倉スタッフと一緒に、新しいベンチづくりに挑戦開始です。チェーンソーとノミを使って奮闘。初めてノミを使った筆者は、何度もツチを手に打ち付けて飛び上がってばかり。
今日のうちに完成には至らず、橋倉スタッフが引き続き製作です。近々皆さんに座っていただけると思いますのでお待ちください。
15時頃、ジャンダルムに登ってきたTさんとYさんが立ち寄られました。みちくさのアルバムをお見せしました。特にTさんは15年前から松木沢の岩や氷を登っているそうで、アルバムの写真で昔と今を較べておられました。橋倉スタッフが、昔ヘリコプターで土や種を撒いたときにタールも撒いたと話をした際、Yさんが「ジャンダルムが所々黒いのはそのタールのせいでは?」と話されたのは印象的でした。調べてみたいと思います。ぜひまた気軽に寄ってください!
今後秋晴れの日が増えて、多くの"森とも"の皆さんと交流できることを楽しみにしています。
今日の当番 : 橋倉・唐澤 (今日の放射線量:0.131μ㏜)
気象予報などでは最高気温が30度超える、等と言っていますが、足尾・松木「遊働楽舎」周りの植物は秋本番を迎える準備に入っています。
写真は足尾竜蔵寺前のコスモス、ウワミズザクラの実、チカセシバの秋の装いです。
天気がよいので苗床のポット苗が悲鳴を上げていましたので本日は散水をしました
みちくさの訪問者は、埼玉県熊谷市在住のつり人・大内さん親子(娘さんも釣りをします)で、ルアー釣りを専門にしています。父は、栃木県内、岐阜県から東北福島、信州長野まで広範囲で渓流釣りに詳しい方でした。仕事は技術者で、東京ブリッジ、沖縄宮古島の伊良部大橋などを手掛ける全国区でした。
後姿を見ていると温もりを感じるお父さんでした。これからも渓流釣りを楽しんでください。
(舎人:岡安幸治、松村宗雄、本日の放射線量は0.154μSvでした)
静かな旧盆の中日、朝の気温は24.5℃。中倉山の頂上はガスに覆われていました。午前中は沢風もなく、松木川の水の流れる音、ホオジロの囀りだけが聴こえていました。
ススキの穂も色づき、月見草の黄色の花びらがしっとりしていました。地ではバッタがあまりの静けさに驚いたか、身動きしません。鹿たちものんびりと対岸で草を食べていました。
沢風が暖かい風を吹き上げてきた11時過ぎ、茨城県から来た宮田さんが寄ってくれました。彼は、先日、中倉山に登り、稜線から松木川を見下ろし時、製錬工場閉鎖から30数年経っているのにあまりにも荒廃している地があるとは、と感じて訪れたと言っていました。立ち話をした後、松木渓谷へ向って歩いていきました。
午後二時半頃、「6号ダムまで行ってきました」と宮田さんが寄ってくれました。彼は、「初めての松木沢は素晴らしかったです。緑豊かな森になっていくことを願っています」、とノートに書き、寄付をしてくれました。再開の話をしながら、帰路につきました。
同時間、新宿区から来たという男女。背には犬を三匹背負い、「みちくさ」で一休み。冷たい水を飲み終わると、「足尾キャニオンを見てきます」、と松木渓谷へ向って行きました。帰り際に寄付をしていただきました。
とても静かで、心地よい涼しい沢風、そして秋の恵みが待ち遠しいひと時でした。 (舎人:高橋佳夫、手伝い:高橋よし子。今日の放射能線量は0.15μSv/vでした)
今朝の足尾は、晴れて、空気がピーンと張り詰めていて静寂に包まれていました。
今日は、お盆の入りなのでみちくさをオープンする前に、旧松木村のご先祖様のお墓にお花を添えて手を合わせてきました。 お墓参りから戻ってから遊動学舎「みちくさ」をオープンしました。オープンすると、宇都宮市在住の滝沢さん親子と小柴さんが、遊びにきてくれました。
午前中に、気温が30℃になってとても蒸し暑くて、虫たちも暑いのか、石のうえや、草むらの涼しいところや、トンボたちは、棒などのうえで止まって涼んでいました。
お昼過ぎに、桐生市から関根さんが、友人と二人でよってくれました。朝早くから釣りをしていたが水の中も暑いのか、魚の食いつきがあまりよくないと行っていました。
午後から、苗たちにたっぷりとお水をやってから帰路につきました。
(本日の放射線量 0.159usv/h 天気晴れのち曇り 舎人:加賀・武田)
今日は、いつもより少し早く”みちくさ“に到着しました。中倉山山頂付近は、霧がかかっていましたが徐々に日射しが差し込んできました。
「山の日(国民の祝日)」となりハイカーの訪れを期待しましたが、お盆の帰省と重なってしまったのか来訪者はいませんでした。
午前中は、“みちくさ”の周辺の草刈りなどをしながら過ごしました。ビオトープの周辺は昆虫たちの運動会のように沢山飛び回っていました。シオカラトンボは羽を休めて気持ちよさそうでした。
久しぶりの舎人(みちくさに立ち寄った方と情報交換などします)作業を普段できない草刈鎌を研いで、草刈りの準備を行ってくれました。(鎌田舎人)
(本日の線量 0.143μ㏜/h 舎人:鎌田・仁平)
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