下界の暑さを忘れる足尾・松木渓谷の旧盆
静かな旧盆の中日、朝の気温は24.5℃。中倉山の頂上はガスに覆われていました。午前中は沢風もなく、松木川の水の流れる音、ホオジロの囀りだけが聴こえていました。
ススキの穂も色づき、月見草の黄色の花びらがしっとりしていました。地ではバッタがあまりの静けさに驚いたか、身動きしません。鹿たちものんびりと対岸で草を食べていました。
沢風が暖かい風を吹き上げてきた11時過ぎ、茨城県から来た宮田さんが寄ってくれました。彼は、先日、中倉山に登り、稜線から松木川を見下ろし時、製錬工場閉鎖から30数年経っているのにあまりにも荒廃している地があるとは、と感じて訪れたと言っていました。立ち話をした後、松木渓谷へ向って歩いていきました。
午後二時半頃、「6号ダムまで行ってきました」と宮田さんが寄ってくれました。彼は、「初めての松木沢は素晴らしかったです。緑豊かな森になっていくことを願っています」、とノートに書き、寄付をしてくれました。再開の話をしながら、帰路につきました。
同時間、新宿区から来たという男女。背には犬を三匹背負い、「みちくさ」で一休み。冷たい水を飲み終わると、「足尾キャニオンを見てきます」、と松木渓谷へ向って行きました。帰り際に寄付をしていただきました。
とても静かで、心地よい涼しい沢風、そして秋の恵みが待ち遠しいひと時でした。 (舎人:高橋佳夫、手伝い:高橋よし子。今日の放射能線量は0.15μSv/vでした)
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