"森は人を育てる"体感を願って草を刈る
青空か遠くに見える透き通った空に突き刺さっている足尾グランドキャニオン。3連休の初日(9/14)でしたが、足尾松木渓谷を訪れた方は釣り人二人とハイカー一人でした。釣り人は間もなく禁漁に入るということもあって急いでいる様子でした。ハイカーの男性は中倉山のブナを私たちに紹介してくれたUさんでした。
「みちくさ」舎人(番人)の田城さんは2回目の見習い。午前中はミーティングを行い、20年間の森づくりを振り返えりながら“森は人を育てる”という意味を話し合いました。「森びと広場」にはカツラが植えてありますが、秋色に変わりつつある葉から発せられている味噌のような香りに彼は親しみを感じたそうです。ハート形の秋色の葉と香りが舎人見習いの田城さんの心をくすぐったカツラでした。
午後は、二手に分かれて草刈りをしました。この荒廃地に木を植えて来年は20年を迎えますが、その当時に苗木を植えてくれた方々が松木沢を訪れます。その歓迎の気持ちは、朝露で衣服が濡れないように道を歩いて森を観てほしいということでした。 森づくりの20年前を振り返ってみると、傾斜30度もある斜面を鉄筋や腐葉土等担いで荷揚げをしてくれた皆さんからは、「こんなきついボランティアは二度とやりたくない!」と言われていました。その気持ちと樹高10㍍以上も生長している樹々をしつかり観てほしいと思いながらの草刈りでした。リンドウやヒガンバナの花も20年前に苗木を植えてくれたシニアの方々を歓迎している様でした。 今日の舎人は田城、髙橋でした。森の手入れは済賀でした。(報告・髙橋)
コメント