恵みの雨で山も若葉も輝きを取り戻す。川の色で森づくりの重要さを再確認!
5月13日(土)、天候は雨です。昨日まで好天が続き山肌も苗木も乾燥していたので恵みの雨になりました。木々の葉も雨に洗われ、みずみずしさを取り戻しました。
足尾ダムで合流する三川、久蔵川、松木川、仁田元川の水の色を比べると上流の山の様子がわかります。久蔵沢と仁田元沢の水は澄んでいますが、松木沢の水は茶色く濁っています。ここまではっきりと分かれるのかとビックリしました。
4月29日に「孤高のブナ」を保護するため中倉山に登り松木川両岸の様子を見ると、少しづつ緑化は進んでいますが、茶色い地肌をむきだした斜面に圧倒されました。川に住む魚や昆虫は視界不良の中どうしているだろうかと心配しながらも、気の遠くなる年月が掛かるかもしれないが一本一本着実に木を植えていかなければ栄養豊かな清流は取り戻せないなと実感しました。
5月20日に開催する「第36回足尾・ふるさとの森づくり」に参加する“森びと”のみなさんと一緒に、森に生かされていることを実感できるような“いのちの森づくり”をしていこうと、みちくさをオープンしました。
朝から雨足も強くなったり弱くなったりで9時の気温は13℃です。肌寒いのでストーブに火を入れました。
山の木々にとっては恵みの雨ですが、人間の視点では「悪天候」となるので“森とも”の来舎を期待しながら、事務局による臼沢の植樹会場準備作業を見守りました。植樹箇所の穴を掘り、竹串を刺して目印をつける作業や階段の補修ですが、雨で足元が滑りますから、怪我のないよう安全に気をつけて作業をお願いします。
放射線量を計りながら松木の杜、新松木の杜、民衆の杜の生長の様子を見て回りました。新芽を出し元気に育っています。森づくりに参加する“森びと”の皆さんにはその成長を確認して欲しいですね。初めて参加する“森びと”の皆さんには自分が植えた苗木の生長の様子を想像していただき、3年間は下草刈りが必要なので、四季ごとに開催する「感謝デー」にも参加をしていただき一緒に育てていきたと思います。
本日もうひとつのビッグイベントは、髙橋副理事長と橋倉スタッフが14時からCRT栃木放送の「土曜ちゃっかり亭」に出演。現地からは鎌田スタッフが参加しました。
ドキドキしながらラジオに耳を傾けていましたが、ちゃっかり亭おかみの臼井佳子さんとのやり取りも軽快で、森びとプロジェクト委員会の様々な活動が紹介されました。現地の鎌田さんからは、前日に臼沢のネットに引っかかったカモシカ救出の様子が臨場感たっぷりに報告されました。多様な生物が暮らすいのちの森づくりを多くの“森びと”と一緒につくって行きましょう。
3時でラジオ放送も終了し、松木を訪れる“森とも”もいない様子なので閉舎し、植樹箇所の目印と苗木の支えとなる篠竹に麻ひもを挟み込む作業の応援に入りました。
本日のみちくさは、ビオトープに住むヤマアカガエルのケロケロという鳴き声が聞こえるのみでしたが、ラジオ・CRT栃木放送「土曜ちゃっかり亭」を通じて多くのリスナーのみなさんに森びとの活動を紹介することが出来ました。ちゃっかり亭おかみの臼井佳子さんありがとうございました。
リスナーのみなさん、5月20日開催の「36回足尾・ふるさとの森づくり」に足を運び、山と心に木を植えましょう!
(舎人:清水 卓、武田芳明 本日の放射線量 0.156μsv/h)
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