「松木郷」の生き物たちも猛暑と雷雨にビックリ!
7月26日(土)足尾松木郷は晴れ。前日午後の降雨で朝9時の気温は25℃。天気予報では今日も日本各地で35度を超える猛暑日になる予想です。
「遊働楽舎」(愛称“みちくさ”)をオープンすると10時頃ジャンダルムに向かうクライマー2名が立ち寄ってくれました。“みちくさ”のオープン日を確認して松木川源流に向かっていきました。
「みちくさの庭」のシモツケ草やアジサイがツル(ヤブカラシ)に覆われているので、武田さんに“みちくさ”の番をお願いし筆者は草刈りとツル剥がしを行いました。鎌で草を刈っているとアブが頭の周りを飛び回ってきます。色がスズメバチに似ているので最初はドキッとしましたが、刈った草を振り回してアブを追い払いながら草刈りをしました。
気温も徐々に上がり汗だくです。水分を取りながら草刈りを行いました。
セミも暑さに負けたのかドウダンツツジの枝(日陰)にとまりました。カメラを近づけても逃げません。
今日も11時30分頃から雷が鳴りだし、松木川源流の山に入道雲が上がってきました。落雷防止のため区切りをつけて昼食にしました。
12時30分頃、屋根に当たる雨音が大きくなり40分頃から雷も鳴り出しました。午後は雷雨が続くかと思いましたが20分ほどで止み、晴れ間が出てきました。
「みちくさの庭」のヤマユリの蕾が白くなり始めたので「もしかしたら」と思い、「民集の杜東」のヤマユリの開花状況確認に向かいました。杜に入ると、まず通路のキノコが出迎えてくれました。腰を屈めて観察すると苔から“グミ”のような、かわいいキノコが顔を出していました。食べたくなりますが、食べられません。
2011年の杜に入りヤマユリに近づくと、1輪花開いていました。近づくと甘い香りが漂います。花の中を良く見るとハサミムシがとまっていました。雨宿りでもしていたのでしょうか。
ヤマユリを見ていると、ここでもセミが地上に降りてきました。バタバタと羽音がするので見ると、透明の羽に緑色の顔、鳴き声は「カナカナカナ」、1年ぶりに見るヒグラシでした。
ほかのヤマユリは蕾が白くなり始めたので開花はもうすぐでしょう。
15時前に登山者1名が立ち寄ってくれました。疲れた様子で「冷たい水いただけますか」と言う事で、お水を差し上げました。先週は3人で寄ってくれたそうですが、今日は時間が出来たので一人で来たとのことです。「丹平沢まで行って、カミナリが鳴り出したので慌てて降りてきました。6時間かかりました。」ということでした。雨の影響で下山ルートが滑りご苦労された様子でした。撮影された滝や、遠くに見える中倉山の“孤高のブナ”の写真を見せてくれました。多くの皆さんに見守られていることに感謝します。
訪問者ノートに「丹平沢へ お水ありがとうございました T.T」と書いてくれました。
涼しくなって里に下りる時を待つトンボたちが空を舞っています。夏休みに「松木郷の昆虫観察」はいかがですか。来舎をお待ちしています。
今日の舎人は、武田さん、筆者清水でした。
(報告 清水 卓)
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