森と自然の恵みに生かされていることを実感
ゴールデンウィーク最終日の足尾松木渓谷は素晴らしい快晴に恵まれ、爽やかで心和む終日になりました。 朝8時30分の気温は20度でしたが午後2時には27度となり汗ばむ陽気となりました。
涼しそうなのはビオトープのオタマジャクシたちです。後から産み付けた卵の中では小さなオタマジャクシが動き始めました。親のヤマアカガエルはケロケロと鳴いています。
午後になって、松木渓谷の散策から戻ってきた福島県の男性が立ち寄ってくれました。朝早く中倉山に登り、時間があるので松木渓谷に来たと話されていました。足尾の山の様子や廃村となった松木村の話を聞き「一度自然が壊されると元に戻すのは大変。福島も原発事故の被害を受け、除染は行われているが、山の中は除染されていないので山菜取りに山に入れなくなった。」と自然の恵みからも遠ざけられている現実を知らされました。
午後、2組目の訪問者は、みどり市から松木渓谷の散策に訪れた家族4人です。 子供たちは、みちくさ横のビオトープを覗き、オタマジャクシの多さにビックリです。松木沢沿いの砂地にはアリジゴクが巣を造っていたと自然観察の報告をしてくれました。
3組目の訪問者は東京から来た男性です。備前楯山に登り、松木には動物を探しに来たとのこと。安蘇沢に行くことが多いそうですが、以前、対岸にいるクマを見たのでそろそろ出没するかもと今日は松木を散策。残念ながら朝からシカもキツネのツネ吉もクマも顔を出していません。カンパを頂きました。ありがとうございました。
15時頃になって、橋倉スタッフの知人で熊森の活動や森びとの植樹にも参加して下さる山崎さんご一行8名が訪問してくれました。文部省の海外派遣に参加された元教員仲間で26回目の親睦会の場所を、ここ足尾町旧松木村に選んでくれました。館林市在住の男性は川俣事件のあった場所の近くに住んでおり、鉱毒事件での田中正造や住民の闘いについて話をしてくれました。カンパを頂きました。ありがとうございました。
「民集の杜」入口に植えたサルナシの木に花が三輪咲きました。松木の地に根付いたことを教えてくれています。実のなることを楽しみに木の生長を見ていきます。
みちくさ前のウワミズザクラにスズメバチが止まり蜜を吸っていました。命の育みを感じます。私たち舎人は塚原さんから旬のタケノコを使った手料理を頂きました。
森と自然の恵みに生かされていることを実感させてくれる一日となりました。
(本日の線量 0.138μ㏜/h 舎人:松井富夫・清水卓)
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