松木村の想いでの山を見つめていると心が洗われる
足尾・松木沢の朝、吐く息が湯気のように白くなりました。みちくさの気温は10度でした。空は灰色で天気は曇りでした。10時頃からは秋雨が降ってきました。
7時のNHKTVニュースでは、北海道漁港の異変が報道されていました。例年であればこのシーズンに水揚げされるのは鮭ですが、それに変わってブリが水揚げされていると言うことです。地元ではあまりブリを食しないのでその食べ方や北海道ブリの価値を高める報道でした。海水温の上昇をどうするのか、という本質的な報道がされていなかったので、ニュースを見ていたスタッフ達は「これでは受信料を払っている意味ない」と、このニュースにがっかりしました。
日中、静かな旧松木村跡地ではスタッフたちの森作業。静かな松木沢には草刈りのエンジン音、そして南相馬市の鎮魂復興市民植樹用の苗作りをしているスタッフの笑い声が「みちくさ」まで届いてきました。
冷えてきましたのでストーブに火をつけて、訪問者を待つことにしました。
さすがに松木沢を訪れる方の姿はありませんでした。中倉山や社山方面の森は静かに、ゆっくりと眠りにつく雰囲気でした。
松木の杜のクヌギやシラカンバ、ナツツバキなどの木々を見ていると、寒い冬を迎える支度をしているようでした。
松木沢の森に向かって新井満さんのCD「ふるさの山に向かいて」(石川啄木の詩)を聴いていると、「ふるさとの山は、ああ、有難きかなあ~」と、心が洗われました。(舎人:高橋・本日の放射能線量は0.187μSv/hでした。)
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