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2019年8月

2019年8月31日 (土)

秋へ足踏み中の足尾・松木沢

 久し振りの舎人(みちくさの当番)、森ともに小さな秋をお届けしたいと思っていましたが、9時の気温は26℃、草木は秋の気分ですが気温は夏でした。 

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Dscn6289 今日の訪問者の一人目は、みどり市の大木さんです。[夏の感謝デー]での感動的なお話へのお礼を述べると、いつもの様に「少しだけど」と美味しいお新香を沢山届けてくれました。今日も足早に松木渓谷へ歩いていきました。次の訪問者は、桐生市などから来た男性3人です。帰りに寄るから!と言って笑顔で出かけて行きました。 

 お昼を過ぎた頃、久し振りの女性3人が訪ねてくれました。その方々は、これまで森びと活動に協力してくれた皆さんでした。みちくさの庭と臼沢の森を見て満喫していました。 

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その皆さんと桐生からの3人とが揃って「みちくさ」で昼食をしていました。この出会いが森と生きる絆になることを願って記念写真をパチリ!

Dscn6295 今日の放射能線量は0.104μSv/hでした。(舎人 橋倉喜一、仁平範義)

2019年8月26日 (月)

少しずつ秋が近づいています。

8月25日、足尾は朝から快晴です。朝9時の気温は28℃です。
川下から吹き抜ける風が松木沢を吹き抜けさわやかな1日となりました。

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みちくさオープンの準備を済ませ、来舎する森ともの対応を松井さんにお願いし、午前中は20日の森作業集中日に急な降雨で中断した“松木の杜”獣害柵のかさ上げを行いました。道路側から鹿がジャンプして“松木の杜”に侵入してしまうため60㎝ほど柵を高くしました。鹿のジャンプ力とタックルの力は侮れないので、柵の点検は必須です。

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最初に来舎してくれたのは高崎市の男性Aさんです。昆虫の調査で初めて松木渓谷を訪れ、カメラに収めた昆虫や爬虫類の写真を見せていただきました。虹色に輝くハンミョウを見ると自然が創り出す美しさに感動します。

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 午後になると、「オーストラリアから来た友人(MARIAさんLESさん)を連れてきました。」と茨城のYさんが来舎してくれました。静かな松木渓谷を気に入ってくれた様子で、みちくさノートにLESさんがコアラの絵を描いてくれました。「足尾の森にコアラを」と言ってくれましたが、ユーカリの木は植えていないので無理です。
「ウメコバ沢で水遊びして楽しかったです。」とノートに記してくれました。

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 “みちくさ”周辺の昆虫を探してみるといろいろな生き物が発見出来ました。みちくさ小屋にはアカハナカミキリ、草むらにはツユムシ、テントウムシ。東側のコブシの木にはクサギカメムシが数匹、上を見上げるとコブシの実が生っていました。

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 空を見上げると秋に移り変わる気配を感じます。森ともの皆さんの来舎をお待ちしております。

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本日の放射線量 0.115µsv/h 舎人は松井、筆者清水でした。

2019年8月24日 (土)

断水の犯人は…⁈

「みちくさ」から、こんにちわ〜!

今日の松木はとてもいい天気。

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最近、雨が多かったので、ダムからの水量も多めです。

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中倉山の方から臼沢の方に涼やかな風が吹いています。

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オープンの支度をしようとしたら、看板が壊れてる!

長年の風雨で柱のところが少し腐ってしまったようです

さっそく松井さんが直してくれました!

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トイレを点検すると、タンクに水が溜まっていません

シンクの蛇口をひねっても水が出てこない

朝一番で水場の点検をした時は、しっかりと流れ出しの水槽には水が溜まっていたのに

水場の点検には松井さんが行ってくれました。

みちくさから上流に向かってホースをたどって行きましたが、まったく水が来ている様子はありません

水場まで上がって行くと、松井さんが水槽を掃除していました。

水槽の底に砂がたくさん溜まっていて、それを掃除していたとのこと。

取水口に手を当てると、吸い込まれている感じがしません。指を入れてみると、何やらぷにょぷにょとした感触が。フィルターが付いていて、そこに砂が目詰まりしているのだろうと、ヒモを引いて取り出してみると

・・・ネズミ・・・Σ('⌓◉’)

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この子がスッポリと配管にハマってしまっていたのか

水を飲みに来て溺れてしまったのかな?

みちくさに戻って蛇口とトイレを点検すると、ちゃんと水が流れました。

ネズミにしてはずいぶんトンガっている顔をしているので調べてみたら、レッドデータブックに載ってる!絶滅危惧種Ⅱ類の「カワネズミ」のようです。

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「カワネズミ」はモグラ目トガリネズミ科の小動物で、水生昆虫、サワガニ、カワニナ、魚類、カエル類などの小動物を捕食し、河畔の土中や石の下に巣をつくり生活するみたいです。

近年では砂防ダムやコンクリート護岸のなどの構造物の設置による生息環境の分断・縮小、森林伐採や土木工事による濁流の流入などによって数が減り、絶滅危惧種としてレッドデータブックでも取り扱われているようです。

自然環境を守ろうと自分たちが作った施設によって、希少な動物の命を奪ってしまったことに矛盾をおぼえるとともに、かなしい気持ちになりました。

それにしても、泳ぎの名人であるカワネズミが水の中で溺死するとは

Oさんが明日の打ち合わせに訪れ、お漬け物を差し入れてくれました。オクラの漬け物!初めて見ました!

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若いカップルがみちくさの脇を通り過ぎようとしたので声をかけると、中倉山の方に行きたかったとのこと。

「登山口は松木川沿いではなく、仁田元川沿いから入るので…」と、道案内。高橋副理事長によると、年間で10数名登ろう型が中倉山に登ろうとして間違って松木には来てしまっているようです。

観光協会さん?それとも環境省さん?「中倉山」への案内標識設置してくれませんかねー。

もちろん、ご依頼いただければ「森びと」が喜んで設置いたします!

今日の舎人は 松井・小柴 でした。

(放射線量 0.115μSv/h)

2019年8月18日 (日)

ツキノワグマの網渡りをみました!

今日の舎人は、薄曇りで時折日がさしたりしたものの、暑さも一休み、といった感じでのスタートです。

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午前中は、前日シカが目撃された松木の杜で追い出し作戦をしたのち、シカに壊された柵を修理する作業をしました。

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シカが脱出できるところも残していますが・・・できたら入らないでもらいたいですね。

一休み、かと思われた天気でしたが、それでも少し太陽がでてくると、ちょっと体を動かしただけで汗びっしょり!いい汗をかきました。


さすがにお盆明けの連休ということで、立ち寄ってくださる方は誰もいらっしゃいませんでした。残念。


心地よい風が吹いていたので、少し周囲を歩いてみました。いつもと変わらない夏の松木沢でしたが、休憩中のシカは雰囲気がちょっとミステリアスに見えたり。。。

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ここの沢の土、よくよく見てみると陽にあたるとキラキラ輝いています。すわ金か!と思いましたが、水にさらさら流されていくところを見ると違いそう。。。銅山の近くですからいろんな鉱物が混じっているのかもしれないですね。

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仮に金だとして所有権はどうなるんだろう、いやしかしまたそれでゴールドラッシュになってここが荒らされるのは見るに忍びないので黙っておかなければ、とはいえ、それはそれでもったいないのでこっそりと・・・そんな妄想をしばらく・・・

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きらきら、わかんないですね。。。

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このシダ、涼しそうですよね。このあたりでシダが群生していると鉱山の指標植物のヘビノネゴザかと思ってしまうのですが、こちらはミドリヒメワラビ。

午後から少しづつ怪しい雲がではじめて、ぽつりぽつりと雨もあたり始めたので、室内で休憩してたところ、外で聞きなれない声が聞こえてきました。

なんだろうと思って山のほうを眺めると黒いものがゆっくりと動いています。ツキノワグマです。左のほうから歩いてきたこのクマは、岩の下を漁ってアリを探しているようでしたが、しばらく臼沢西の植樹地を歩き回ったのち、鉄網を渡って臼沢の上部に消えていきました。

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動きがユーモラスでした。


ツキノワグマの網渡り

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クマに掘り返された石

今年も街に出没して射殺されるクマのニュースが流れますが、クマしかわからないような変化が奥山に起きているような気がしてなりません。気づいたら絶滅していた、なんてことがないことを願うばかりです。(舎人 加賀、小黒 本日の線量0.107μSv)


連日の暑さか、久しぶりにみたキツネはちょっと切ない感じでした

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これは昨日の写真

2019年8月17日 (土)

足尾のツキノワグマはみちくさがお気に入り!?

 本日朝9時の足尾松木沢の天気は晴れ、気温は32度あり、風はありましたが、非常に蒸し暑かったです。20190817_135940 早速、取水口に行き、たまった泥を取り除きました。取水口に向かう道は体感温度が2~3度低く感じます。また、小川スタッフはみちくさ裏のホースのジョイントを修理と、下の苗床の草取りなどをしました。

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 午後は、みちくさの回りを草刈りをしました。塩飴を食べましたが、小1時間もすると全身汗ビッショリでした。

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20190817_134315 本日の訪問者は一人でした。千葉から来られたTさん。お日昼過ぎに一度来舎され、松木沢に向かわれ、15時前に寄ってくださいました。今日はアナグマとシカの群れを撮影できたとのことで、見せていただきました。「ブナが不作なので、こちらにクマが来るかもしれない」と聞きましたとも仰っていました。

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 「これは(ツキノワグマの)マーキングですね」、「私の身長が167cmですので、同じくらいの高さでしょうかね」と、目を輝かせていました。今日は残念でしたが、次はツキノワグマの撮影ができることを期待しています。
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 先月は、みちくさテラスにあるウワミズザクラの実を食べるための熊棚を発見しました。どうやらツキノワグマにとって、足尾松木沢(みちくさ)はお気に入りの場所のようです。

20190817_104036 放射線量は0.097μSv/h、本日の舎人は小川と小林でした。

2019年8月12日 (月)

迎え火の準備が整いました。

8月12日、足尾は好天です。朝9時の気温は32℃、暑い1日のスタートです。
水分補給と塩飴で熱中症を予防し、昨日高橋副理事長が草を刈った下のお墓と祠の周りの草の片付けをしました。明日は迎え火(旧盆)なので、花筒をきれいにし、色とりどりの菊の花を供えました。

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続いて、上のお墓に移動し、枯れ枝や落ち葉を掃除し、お墓の周りの草を鎌で刈りました。花筒の中ではオオセンチコガネが「水遊び」をしていたので草むらに逃がしてあげました。
 菊の花を供え、松木村のご先祖さまに手を合わせました。「少しずつ森が蘇り、臼沢の森ではクマが昼寝をしていましたよ。」と多くの生き物が命をつなぐ森の再生を報告しました。
 菊の花を見ると、アブが花の蜜を一生懸命なめていました。思いがけない「ごちそう」になったようです。

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 午後は新松木の杜のヤマユリに会いに行きました。8月3日の加賀事務局スタッフの報告ではまだ蕾でしたが、近づくと甘い香りが漂い、ヤマユリは満開です。何度もシャッターをきりました。花を太陽に透かすと真っ白な色が鮮やかです。自然と笑みがこぼれます。

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 本日、“みちくさ”には2名が立ち寄ってくれました。東京都世田谷から大きなカメラを持って写真撮影に来た男性。そして、大きなリュックを背負い、府中市から皇海山を目指して来た登山者です。山で一泊し山頂を目指すと話してくれました。

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 午後2時過ぎに、男女3名の登山者が下山してきたので声をかけましたが、先を急いでいるようで「まっすぐ帰ります」と歩いていきました。

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“みちくさの庭”ではブラックベリーが黒く色づいてきました。食べごろの実をカメムシが味わっていました。

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“みちくさ”東側のシダレザクラの幹ガードにはニイニイゼミがとまり鳴き始めました。木の幹にとまりたかったようで、幹ガードを移動するも幹に移動ができず、あきらめて隣のサクラへと飛んでいきました。

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大型台風10号が日本に接近し、波が高くなり海の事故が発生しているようです。上陸すると豪雨による被害が発生してしまうのではないかと心配です。川の濁りや風のにおいの変化、山の崩れる前兆をつかむなど、人間が本来持っている“五感”を養うことの大切さを実感します。人間もまた生物社会の一員です。森に入り自然から生きる知恵を学びませんか。多くの“森とも”の来舎をお待ちしています。

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本日の放射線量 0.093µsv/h 舎人は小井土、筆者清水でした。

2019年8月11日 (日)

いにしえの松木村の迎え火を描いて祠の草刈り

Photo  毎日、午後は雷雨だった足尾松木沢。今日は雷雨がありませんでした。朝の気温は29度、明後日が迎え火(旧盆)なので午前中は、旧松木村の祠の廻りの草刈りをしました。明日は、刈った草を片付け、花を供えます。

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Photo_5  昼を食べていると久しぶりに「カモシカ兄さん」(筆者が呼んでいる名)が訪れてくれました。話を聞くと、心臓の手術をし、その後は静養していたと言っていました。今までと変わらず足尾の動物たちが好きで、カモシカ、熊、キツネの話をして帰っていきました。

P7303449  午後は、仁平さんが「みちくさ」玄関周辺の草取り、筆者は立秋を迎えたので足元の虫たちを探してみました。

Photo_6  森からは蝉の混声合唱が聴こえました。ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシの鳴き声が松木川から吹く涼しく、爽やかな風に流されてきました。

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Photo_15  本日の訪問者は1名、放射能線量は 0.11µsv/hでした。(舎人 仁平範義、高橋佳夫)

2019年8月 3日 (土)

猛暑から一転、バケツをひっくり返したような豪雨の足尾・松木沢

関東地方は、梅雨明けから連日の猛暑。命にかかわるような高温です。ここ足尾・松木は標高700m位あるのですが、それでも9時の「みちくさ」の寒暖計は34℃です。熱中症にならないように水を十分補給していくことにしました。今日の舎人は、筆者・加賀と松村宗雄さんです。午前中は加賀が苗床の散水をすることにし、午後は松村さんが「みちくさの庭」の草取りと花に名札を付ける作業をすることにしました。取水口の点検に行くと、泥が3分の1位の高さまでになっており、泥の取り除きから始めました。写真はほとんど取り除いたところです。

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Cimg9373 驚いて出てきたカナヘビ

散水が終わり一息ついていると、何やら雲の気配がおかしくなってきました。新松木の杜のヤマユリの観察を頼まれていることを思い出し、雨が降らないうちに見てきました。

Cimg9370 桜の木が折られています。きっと熊の仕業でしょう。ヤマユリは、残念ながらまだ咲いていませんでしたが、蕾はかなり膨らんできています。あと3~4日でしょうか。

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P1030460 新松木の杜のゲートを閉めようと悪戦苦闘していると、何の前触れもなくいきなりバケツをひっくり返したような雨が私の頭上に落ちてきました。傘は念のために持ってきたのですが、傘を差しながら、カメラを守りながら、ゲートの鍵はなかなか掛かってくれません。雨と汗でびっしょりになりながら「みちくさ」に戻りました。昼食後、雨は30分もすれば止むだろうと思っていたのですがなかなか止みません。13時頃からは雷も鳴り、雨は一層強くなってきました。松村さんは午後の作業は諦めて、名札の製作だけを行いました。中々草花や木々の名前が覚えられない私のような人のためにと作ってくれましたが、設置は後ほどにしました。

P1030467 結局、雨は2時間近くも降っていました。雨上がりに松村さんが「カメラ!カメラ!と呼ぶので行ってみると、蝶々は頭を上下につけているようでした。これは、蝶々の交尾ではないかと話していましたが、このような蝶々は初めて見ました。

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P1030484 鹿の親子も姿を見せてくれました。「みちくさの庭」のアジサイも、まだまだ小さいのですが綺麗な薄紫や青、白の花を咲かせています。来年はもっとたくさんの花が咲き誇り、その美しさに感動を与えてくれると思います。酷暑と雨のせいか本日の森友さん(訪問者)は、ゼロでした。

舎人は、松村宗雄さん、加賀春吾(筆者)でした。本日の放射線量は0.092μ㏜でした、、

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