下界の気持ちが和む足尾での出会い
昨日(18日)の足尾ダムの銅公園駐車場は満車。溢れた車は道脇に縦列駐車でした。皆さんの行き先は中倉山「孤高のブナ」でしょうか。 午前8:40「みちくさ」に到着。天気は曇、気温23℃。まずは、本日の作業メニューを打ち合わせ、鎌田さんは各森と杜の草刈り、済賀さんは神奈川県民の受入れ準備と周辺の草刈り、筆者は今年から始める「りんねの森」の測量とエゴノキ科オオバアサガラの探索をすることにしました。
簡易測量を終えて「みちくさ」に戻って略図を描いていると、猿の声が聞こえました。見ると小さな子連れの母ザルが柵の中にいました。「みちくさ庭園」の野イチゴを見つけて食べていました。猿の声は「オイシーー、おいしー、キー❣」と聴こえました。我々も仕事を放り出して「猿に続け!」とイチゴ狩をしました。
午後2時を過ぎると来客がありました。最初は、MTBカップルが立ち寄ってくれました。二人は「10何年前は全く緑なかったのに」と、大きな自然の変化を感じていただけたようでした。
その後、グループが到着。日本くまもり協会の神奈川県支部の御一行でした。外ベンチで昼食していただきながら交流をしました。私には、「人間のテリトリーに熊が入っているのではない。」「熊のテリトリーに人間が入っている。」といった話が心に残りました。
皆さんからコナラの苗木や書籍を寄贈して頂きました。コナラは鎌田さんが畑の一角にポットごと仮植えしました。時期を見てきちんとした場所に植樹させて頂きます。書籍も仲間たちと読み合わせます。 午後3:30頃、ロッククライマー4人が来舎。ベテラン2名、ビギナー2名の別グループだそうです。「みちくさ通過する毎に窓や煙突の煙を確認している。」「いつもコーヒーを楽しみにしている。」「昔の足尾はカモシカが多かった。」「足尾に住んで古民家を再生している。」「廃校した高校を有効活用できないだろうか。」等の話を聞きました。 みちくさ備品の1つに【足尾ジャンダルム図】があります。4人は図面を囲みながらアタックルート談義。ベテランがビギナーに教えている様子を見ていると、私の気持ちはホッコリしました。こんな世代間交流を足尾で増やすには?田中正造の考えた渡良瀬流域の姿は?山の緑、心の緑、動物と人・・・等を考えながら帰途に着きました。本日の舎人は、鎌田さん、済賀さん、筆者(弘永)でした。
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