緑、紅、黄、そして青。快晴の空と色とりどりの花木が人間の五感を揺さぶります。
4月22日(日)、朝から抜けるような青空が広がりました。好天に誘われ多くのハイカー、釣り人が“みちくさ”に立ち寄ってくれました。
朝9時の気温は28℃、11時には30℃となり、芽吹きの松木の森も夏日となりました。
“みちくさ”の開舎準備をしていると、埼玉から初めて松木を訪れた“釣り人”の男性が来舎してくれました。松木川上流へのルートを確認し、帰りに寄ってく下さいと見送りました。
10時を過ぎると、相模湖町から松木を訪れた男性が来舎。風景写真を撮るのが趣味で初めて松木に来たそうです。舎人相方の橋倉さんも丹沢に住んでいたことがあり、現職時を思い出し、電気機関車で雨のトンネル越えの苦労話など昔話で盛り上がりました。中倉山の“孤高のブナ”保護活動や足尾の歴史にも興味を示してくれました。
帰りにも立ち寄ってくれて「良い写真が撮れました。また来ます。」とメッセージを残してくれました。
天気も良く室内でじっとしていられないと、橋倉さんがハイカーの来舎の合間、“みちくさ”南側の緩斜面の草刈りをしてくれました。
12時を過ぎ昼食をとっていると、舘林から釣りに来た男性が立ち寄ってくれました。釣果を訪ねると、「ヒットが多く、楽しめました。」と報告してくれました。訪問者ノートには「時々訪れる松木川。今日は釣りに来ましたが、日本離れした景色の中過ごせ満足でした。何度見ても足尾の山と川は裏切らない。初めてキツネにも会え、楽しかったのでまた来ます。」と感想を書いてくれました。またのお越しをお待ちしています。
13時を過ぎると、昨日から開催されている「足尾に緑を育てる会」主催の植樹を終えた“勤労者山岳連盟埼玉西部ブロック”の皆さんが松木渓谷のハイキングに訪れ、その帰り道に立ち寄ってくれました。
「森びとのブログ見てますよ」と、森びとの活動も応援していただいているようです。ありがとうございます。
14時30分頃、朝立ち寄ってくれた埼玉の釣り人が戻ってきました。今日来舎してくれた釣り人の皆さんと同じように釣果があった様子で「初めて釣りに来ましたが、とても楽しめました。次回はもっと奥を目指して行きます。」と松木渓谷のファンになってくれました。
足尾の森の回復が、森にすむ生物を増やし、ミネラルを含んだ水が松木川の生き物も元気にしているようです。多くの皆さんの来舎をお待ちしています。
森びと広場や“みちくさ”周辺の桜を観察すると、みちくさ横のウワミズザクラは花を落とし、房をなした小さな実がつきました。ウジョウシダレやカスミザクラは満開、風が吹くと花が散り始めました。
森びと広場では、薄緑色の花が特徴のウコンザクラが満開です。八重桜はつぼみが膨らみ、これからが見ごろになります。
松木の森では、濃いピンクの花が特徴のカンヒザクラが満開です。スイセンも黄色い花を揺らし、私たちの目を楽しませてくれます。
温暖化の影響で桜の開花が早くなっていますが、森びと広場周辺ではもう少し桜の花が楽しめそうです。臼沢の森を見上げると、落葉広葉樹のミズナラやコナラ、カエデ、カツラ、ヤマザクラなど、芽吹いた若葉が薄緑や紅色に色づき、互いに枝葉を伸ばそうと競争をしているようです。
いのちの源である森を元気にするために5月19日(土)に開催する「足尾・ふるさとの森づくり」への参加をお待ちしています。
(舎人:橋倉喜一、清水 卓、本日の線量 0.125v/h)
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