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昨日の松木沢の気温は11度、晴れでしたが強風が吹きまくり、寒い一日でした。薪ストーブに火を入れて間もなく、小屋が揺れ、突風が轟音と共にやって来ました。足尾・松木沢の「木枯らし1号」は、森びとの旗を引き裂いてしまいました。急遽ガムテープで応急処置をしてあげると、強風の中でも一日中頑張ってはためいていました。
そんなアクシデントが有りながらも、「森とも」との絆は5組の皆さんと結ばれました。最初のお客様は、栃木市から来られた“山猿”さんです。強風の中、中倉山に登り「孤高のブナ」の種を大事そうに持ってきました。しかし、水に浮かべると全てが浮いてしまい、割ってみると中は空でした。“山猿”さんは、今春の植樹祭にも参加をされていて、「自分が植えた苗がどうなっているのか見に来た」とおっしゃっていました。ブナの実にはガッカリしながらも、植えた苗達が元気に育っていることに安心し、愛車のミニチャリでさっそうと戻って行きました。尚、「山猿日記」というブログを開設しているので見て下さいとの伝言でした。
次の森ともは、下野市から来られたお二人です。中倉山に登る予定で来たが、あまりに風が強くて松木沢に変更したそうです。その松木沢も強風での落石に遭遇して、早々に戻ってこざるを得ませんでした。初めての足尾でしたが、想像していた以上に緑が多く、森びとの活動に関心と感謝をされていました。
3番目に訪れてくれたのが、常連さんの田口さんです。いつものように超望遠のレンズを装着したカメラを抱えながら訪ねてくれました。強風のため被写体が少なく、反面、田口さんとはたくさんの情報交換ができました。11月6日の「フォーラム」にも、「休みがとれたから参加するよ!」と嬉しい話が聞けました。
そんな話の中に加わったのが、足立区から来た秋田生まれの好青年、小松さんです。いろは坂まで行ったが人と車が多くて、そんな中「足尾」の文字を見て小学校で習った“公害の足尾”を想い出し、訪れてくれました。納豆製造メーカーに勤め営業を担当していますが、なかなか上手くいかないそうです。でも、田口さんや私たちと打ち解けて、「明日からまた頑張れます!ヤマダフーズの“おはよう納豆”を宜しく!」と元気に戻って行きました。
締めの来訪者は、つくば市から来られた八巻さんです。私たちより先輩のようでしたが、元気に山歩きをしているそうです。足尾の森づくりが着実に進んでいることを喜び、話が大いに盛り上がりました。群馬県の山中で子熊2頭に襲われた話は興味深く、「向かってくる熊に登山用のステッキを向けたら、脇をすり抜けた。」とのことでした。「熊の遺伝子の中に鉄砲への恐怖感が有るのではないか?」との説明に、私たちはうなづくました。
木枯らし1号は終日吹きまくり、カラミ置場の砂塵を巻き上げていました。「11月に入ったら冬用のタイヤに履きかえなければならないなあー」と思わずにはいられない季節の変わり目でした。(舎人:橋倉喜一、金子秀一、放射線量・0,172μSv/h)
今日は、真っ青な空とジャンダルム。とても爽やかな秋の松木沢でした。
今日の森友さんは、日光市土沢から来た山田様です。11月3日に仲間9名と紅葉狩りに来る予定で、今日は一人で下見にきたそうです。「天気も良く爽快な気分ですね。」と見た目の年よりも元気に出かけていきました。
”みちくさ"のまわりも「オオイタヤカエデ」や「ハウチワカエデ」「ブナ」「イヌブナ」がきれいに色づいています。
私たちが植樹した臼沢も黄色、赤色、緑のコントラストが綺麗に表れてきました。
"みちくさ"の対岸では、猿が奇声をあげてじゃれあっているのか、ケンカでもしているのか、やけに騒がしく、落石の音もすごく大きく聞こえます。周りが静かすぎるからでしょうか。
の~んびりした足尾・松木の一日でした。
本日の線量 0.165μ㏜/h 舎人 小川・加賀
秋晴れの清々しい足尾松木沢渓谷の終日でした。
本日「みちくさ」を最初に訪れてくれました「森とも」は、みどり市の大木さんでした。10月10日に森びと7名を丹平治沢に案内して頂いた、その時の素晴らしい写真を届けて頂きました。ありがとうございます。
次の訪問者もみどり市の男性で、「10数年前ダムゲートが無い時に単車で入山しました。それ以降、久しぶりに来ましたが緑が回復していることに驚きました。植樹祭にも参加したいです。」と述べてくれました。是非お願いします。次に訪れてくれましたのは、那須町の鈴木さんでした。女性の方は初めての足尾で、「禿山の現実に驚き、緑の回復を進めている森びとの植樹活動は素晴しい」と述べてくれました。
最後に訪れてくれましたのは、東京からはじめて入山した男女2名で、「植樹された紅葉の赤さが印象的でした」とノートに記して下さいました。
本日の線量:0,164μsv/h 舎人:橋倉・松井
10月11日(日)
天気予報通り、朝から雨でした。気温は15℃。寒くはありません。垂れこめる雲間に、樹々の色づきが見え隠れしています。
「昨日は日光白根山に登りました」。千葉県船橋市からのおふたりです。
「植樹活動に頭が下がります」とみちくさノートに書いてくれました。悪天候のリベンジに、ぜひまたお越しください。
次の組は、写真はありませんが、先月20日に続いて2度目のご来訪です。一緒に来られたご友人は、40数年前に足尾銅山でお仕事をされていたそうで、それはそれは松木沢周辺に詳しい方でした。またぜひ貴重なお話を聞かせてください。
お昼頃、植樹祭を終えた“アラ20”の若者たちが、「臼沢の森」見学から帰ってくる姿が見えました。
自分の手で植えた苗木が、やがてはこんな豊かな森になることを実感してくれたと思います。山と心に木を植える日になったことでしょう。
(今日の放射線量 0.175μSv/h) 舎人当番:田岡
10月12日(祝)
今日は素晴らしい秋晴れでした。気温18℃。連休最終日で訪問者の多い1日となりましたが、ご紹介の前に、松木沢の秋の色をご紹介します。
まずは「臼沢の森」です。昨年は11月中旬で真っ黄色になっていました。
次に「新松木」です。植えられた樹々は成長途中ですが、それぞれ立派に葉を紅く染めています。この地に根を張っていると実感でき、色もひときわ鮮やかに感じられます。
「民集の杜」を通り過ぎた道路から、松木川の方を見ると、紅く色づいた一帯が見えますので目を向けてみてください。
それでは、今日のお客様です。
ジャンダルム見学に来られたお二人。「でも、10時過ぎたら、もうジャンダルムは日陰になっちゃうんだねぇ。次は凍った滝も見たいな。(深谷市の方)」「山は素晴らしい!(初訪問の寄居町の方)」
取手市からいらした“モト栃木県民”さん。バスを駆使して日光・足尾の山々を歩き回っておられます。お話くださった細尾峠から茶ノ木平にかけての「紅葉のカーテン」を、ぜひ見てみたいものです。
今年3度目松木沢訪問の“加須市民”さん。中倉山直登コースでローソク岩まで行き、道の状態から諦めて下山されました。「単独行でなく、次回は連れを探して再度アタックします。」と思いをノートに残されました。
県内の矢板市民さん。「やっとここ(みちくさ)が開いている時間に寄れた♪」と嬉しそう。ありがとうございます。本日は銅親水公園~社山~大平山~松木沢渓谷の周回コース。「登山で足尾に来るようになって、山が茶色のイメージだったけれど、緑が多くなったことに驚きました!!」とノートに書いてくださいました。
そして、今年もう何度目?の千葉県・田口さん。今日は姿を見せないツネ吉(キツネ)や鹿の写真を、みちくさに置いてくださいました。いつもありがとうございます。期待以上の写真が撮れた♪と、今日もホクホク顔で帰って行かれました。インスタグラムに多くの写真をアップしているそうです。
他にも、佐野市から「来月のボーイスカウトの下見なんです」と3人の男性。「ボーイスカウトに十分な場所でした」と松木沢の先から戻って来られました。来月お会いできるのを楽しみにしています。
松木沢の秋は、日に日に深まっています。
多くの方々との親交も、秋のうちに深めたいです
(今日の放射線量 0.214μSv/h)舎人当番:田岡・唐澤
テレビで日光の紅葉が見ごろだ、というニュースが流れている三連休の初日。朝8時の気温は15度、薄曇りの松木沢渓谷入口。今日は、松木沢渓谷の丹平治沢散策のために舎人は柳澤が留守番しました。
私が到着する前には、足尾グランドキャニオンへ向かった男子二人、その後に親子が渓谷への散策に出かけていきました。
午後には、美男美女の3人が訪れてくれました。その一人からは、「美味しいコーヒーありがとうございました。元気づけられてかなり奥まで行くことができました。河原でランチをしながら、大変な仕事をされているのだなあー、と三人で話し合いました。皆様のお蔭で、素晴らしい風景、自然美を味わうことができました。感激しました。これからも長い年月をかけてのお仕事大変かと思いますが、頑張って下さい。楽しませていただきありがとうございました」と、森ともの声がノートに記されていました。
宇都宮市の美男美女の皆さん、再会できることを楽しみにしています。(留守番:柳澤肇、今日の放射能線量は0.18μSv/hでした)
本日足尾は、晴天に恵まれて、とてもさわやかな一日でした。臼沢の森も紅葉が少し始まり、緑の中に黄色や赤色が、とてもきれいです。川から吹いてくる風がとてもさわやかで、気持ちが良いです。
上(うえ)の苗床にある苗たちも、黄色や赤色に紅葉し太陽の光が当たると黄金のジュータンのようで神秘的です。
お昼頃に、5人のハイカーが、散策の帰りにみちくさに寄ってくれました。一人方が「足尾は、静かでとても良いところだと」言っていました。原発事故の話題になり、人が住んでいるところは、除染してくれるが、山とか、住んでいないところは除染していないので、放射線問題は解決していないし、この先何百年かかるか、予想もできない。
お昼すぎには、太田市から来たご近所のお友達の方が、みちくさに寄ってくれました。前から来たかったが、なかなか来る機会なかったが、今日これてよかったと言われていました。また「松木沢の自然を残したほうがいい」と言われました。 このような活動をしてくる人たちがいることは、とても良いことだと言っていました。
本日の放射線量 0,164μsv/h 舎人 小川・武田
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