偶然の出会いを演出できました
本日朝8時30分の気温は9度、小雨が降り時折雪が舞う、非常に風の強い1日でした。
今日の来舎は2名でした。1人目は千葉から来られたしまくらまさしさんです。25年以上も足尾に入られているジャーナリストの方です。「フォトコン」に足尾の写真を掲載されているそうです。しまくらさんは「足尾の“光と陰”の部分を伝えていくことが大切」だと一昨年の福島第一原発事故と足尾鉱毒事件は国策による被害ということでは一緒であることを仰っていました。また、「20数年前は、5月中旬にフジやミツバツツジが、6月上旬にはヤマザクラが残っていた。今ではGWに来ると、ミツバツツジやヤマザクラがすでに終わっていることも」と季節が変わってきていると長年足尾を見てきて実感できると仰っていました。
2人目は、松木会の星野忠司さんです。「昨年11月に立教大学のゼミの学生が私の家に来て、松木村について話をしてさせてもらった」「学生のレポートに(足尾の負の歴史の)一角は残しておいて欲しいとあったが、同じ思いだ」「公害のない社会を目指して(昭和47年9月に)松木会を発足した。1番の被害者は、松木村の人間なんだ。松木村を抜かして、公害云々を言われるのはおかしい。世の中に知ってもらいたく、住んでいだ人間の子孫としてその考えに同調して松木会を作った。資本家に公害の出ないことを意識したやり方を求めていく」と力強く話をされていました。星野さんとは昼食を挟んで、4時間ほど貴重な資料を拝見しながら、貴重な一時を過ごすことができました。
しまくらさんと星野さんは偶然に一緒になりました。短い時間ではありましたが、お互いの情報を交換しあい、意気投合をされていました。
(舎人:武田、小林。本日の線量は0.264μSv/hでした)
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