夏を忘れる涼しさと熊の出没に警戒!
「山の日」の足尾は厚い雲に覆われていました。半袖では寒く、長袖がちょうど良い気温でした。舎人当番の最初は、この間の大雨で取水口が心配でしたので水のチェック、水桶の半分は砂が溜っていたので砂を取り除きました。
みちくさに戻り、涼しい風に身体を休めていると、釣人親子が帰る様子なので声をかけると「今日は釣れないので、また来ます」と笑顔で帰っていきました。
本日最初の訪問者は高崎市から来たSさん。松木を散策して25年になるベテラン。70㍑のリユックを背負い、一泊してしての帰りに寄ってくれました。「緑が増えて驚きです」「林道も樹林におおわれていて涼しく快適でした。コナラの森が復活することを期待します」とノートに書いてくれました。
次は、古河市で和太鼓の太樹塾・三八鼓禧(みやこ)のメンバー4名、登山帰りに寄ってくれました。昨夜は、ダム近くの駐車場に泊まり、小足洗沢付近まで行ってきた、と言っていました。代表の塚原さんは「自然豊かで景色がとてもきれいで素敵です」、高校生の新井さんは「空気がおいしい」とそれぞれ感想をノートに書いてくれました。塚原さんは、渡良瀬遊水地に興味を持ち佐野市主催の田中正造大学で学び、その一環で足尾に学びに来たと言って大変勉強熱心な方でした。
最後は、熊谷から来た親子でフライ釣りを楽しんでいた3名でした。当初は福島の川で釣りを計画していたが、川が濁っているというので松木川に来たそうです。「自然が豊かで心が安らぎました(お子さま)」、奥様からは「久しぶりにきれいな渓流と自然にいやされました。おいしいお水ごちそうさまでした」とノートに書いていただきました。
訪問者は以上ですが、みちくさに入る前、「どくだみ荘」の隣人から9日の夜中に社宅の外の小屋に熊が入り込み内部を壊したこと、また、数日前には外に置いてある冷蔵庫が熊に荒らされた、という話を聞きました。隣人は、「50年足尾に住んでいるが、こんなことはなかった」と驚いていました。みちくさに寄ってくれた方々にもこの情報を伝えました。
みちくさ前のウワミズザクラの実は色が付き、そろそろ熟す頃なので熊も狙っていることでしょう。「ご注意ください!」。本日の放射線量は0,130μSV/hでした。(舎人:小柴隆一、済賀正文)
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