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2015年8月24日 (月)

虫の声で秋を感じる松木沢

 昨日(23日)は、低い雲がかかり、稜線が見え隠れした1日でした。時折細かい雨が降りました。朝9時の気温は23,5℃。訪問者の皆さんは「過ごしやすい」と口々におっしゃっていました。草むらから「リー、リー」と虫の歌も聴こえてくるようになりました。高橋副理事長は「虫たちも読書が始まった」と聴いていました。虫の音はこちら→CIMG9159

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 お客様は7名でした。まず、東京から社会人3年目の男性。バイクで松木沢渓谷・ジャンダルムを見に来たそうです。学生時代にクライミングや登山をしていた方でした。社会人生活は順調ですか?とお尋ねしたら、「はい、そうですね」と答えた笑顔に、充実した日々を感じさせていただきました。またリフレッシュでお越しください!

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 次は、東京からのご夫婦です。鳥や動物を撮りにいらっしゃいました。特に、松木沢でイヌワシが見られることに関心をお持ちでした。私たち森づくりの活動や、足尾の公害のことなど、多岐にわたってお話を交わさせていただき、ありがとうございました。「鹿とキツネに出会えた」と嬉しそうに帰って行かれました。

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次は、埼玉からの男性2人です。1人の方は、7月にもこのブログに登場されています。ブログ用の写真撮影をお願いしたところ・・・happy02 さすがは学生時代からのご友人同士。息の合ったアングル選び。お2人でまた気軽にお越しください!

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次は写真がありませんが、栃木県内の男性。中倉山に単独登山したけれど、天候も悪く、道もわかりづらかったので下山。歩き足りず(!)、こちらまで来られました。「登山口までの林道の脇に、白骨化した動物の死骸があり驚いた」とガラケーの写真を見せてくださいました。こちらからは、山頂付近の写真をお見せしたところ、リベンジ意欲満々で帰って行かれました。次は眺望に恵まれると良いですね!

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中倉山稜線の「孤高のブナの木」

そして、最後は埼玉県からの男性。カメラのたすき掛け姿が印象的でした。キツネは撮れたけれど、タヌキ(だったと思うとのこと)はこの長い傘の持ち方に手間取っているうちに逃してしまったと残念そうでした。松木沢は初訪問。私たちの森活動にも関心を持って聞いてくださり、ありがとうございました。またぜひゆっくりお越しください!

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今日も大勢の方のご来訪、ありがとうございました!次は、昨日のみちくさ周辺についてです。

昨日のブログタイトル「すすきの穂」と「力芝(ちからしば)の穂」です。

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2週間前にも松木沢に来た筆者ですが、生物界の変化に目を見張りました。

① みちくさのヌシ様・コガネグモ去る。

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ヌシ様は消え、平べったい繭が2つ残っていました。獲物だと思っていましたが卵のようです。調べたところ、秋に孵化し、糸を使って飛んでいく(バルーニング)ことがわかりました。その瞬間を是非見たいものです。

②2代目ヌシ様・コガネグモ現る!

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松木沢側の窓に、2代目ヌシ様出現です。風もないのに大きく揺れていて、何事かと近づくと、円網を張っている最中でした。お尻から糸を吐く→左後ろ足でキャッチ→右後ろ足にパス→縦糸にくっつける、というような作業を約15分。息切れする様子も見せず、キレイな巣が完成しました。感嘆です。

③ キンゴマの花が可憐!

2週間前は、他の草に埋もれてわからなかったキンゴマが花をつけていました。高さは10センチほどですが、草むらのあちこちで咲くこの色に魅せられました。

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④ ホコリタケの胞子に驚愕!

2週間前には1つも見られなかったのに、あちこちにピンポン玉、いえ、ホコリタケが出現。

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調べましたら、食べられるようです。てんぷらや汁物に合うようです。ただし、適しているのは真っ白いうちですね。やがて茶色くなり、頂端部の小穴から胞子を出すのです。1つ開かせてもらいました。その画像はこちら→CIMG9162 (噴出した瞬間、胞子を警戒して遠ざかってしまった) 別名「キツネノチャブクロ」。納得の色合いです。

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キツネといえば、日々の訪問者・ツネ吉。今日は、遠ざかったのに呼んだら戻ってきたり、訪問者の方にもカメラ目線を送るサービスぶり。そんなツネ吉の、とある今日の行動を4コマ漫画にしてみました。

Photo_2 

1.あっsign02 ツネ吉、ダメ~sign01 (焦る筆者)

2.ダメだってば~sweat01 (駆け戻る筆者)

3.ほっ、出てきたsad (立ち止まる筆者)

4.・・えっ、走ってきたcoldsweats01 (たじろぐ筆者) おや、毛がフサフサしてきてるねmaple秋支度だねmaple

今日は若い方々が12名、森の研修にいらしていました。「人は支えられている。一人では生きて行けない。」ということを強く実感した方がいたとのこと。ともすれば、便利な人間の生活に慣れきってしまい、「人間は自然の一部の生き物」であることを忘れがちですが、こうして森の側に一日居て、人々と交流し、生物界の不思議を目にすると、こうした考えをとても自然に感じられます。毎日1回でいい、こういう感覚を思い出して生活したいですね。

※蜂の巣は、鎌田スタッフが駆除してくれました。

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(本日の舎人:高橋・唐澤  本日の線量:0.182μsv/h)

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